週刊Cloudflare - 2024/12/01週
こんにちは、あさひです 🙋♂️
今週は細々したアップデートですかね?早速見ていきましょう 🙌
この記事の主旨
この記事では、Cloudflare のサービスにどんな変更があったかをざっくりと理解してもらい、サービスに興味を持ってもらうことを目的としています。そのため、変更点を網羅することを優先します。
2024/12/01 ~ 2024/12/07 の変更
Wrangler
3.93.0
マイナーアップデート
-
wrangler dev
コマンドで--local
フラグを使用する際、--ip
オプションがサポート。 - Workers for Platforms(
--dispatch-namespace
でデプロイされたスクリプト)で Assets の利用をサポート。 -
wrangler dev
コマンドがserve_directly
オプションをサポート
パッチアップデート
- Vite プラグインで
wrangler.json
を生成する機能の実装のためにtypes/utils
のエクスポートがされるようになりました。 -
unenv
のバージョン更新。 - アセットディレクトリを必要としないコマンドのために、Wrangler の設定でアセットディレクトリを省略できるよう修正。
-
unstable type
のエクスポートの接頭辞がUnstable
からUnstable_
に変更されました。 - 設定のバリデーションを緩和し、空のオブジェクトを許可するように修正。
- Pages プロジェクトの
functions/
フォルダに.wrangler tmp
ディレクトリを作成しないように修正。 - wrangler に 継承バインディングのサポートが追加。
- これにより、
wrangler deploy --x-provision
コマンドを使用する際、既存のバインディング設定を継承してデプロイできるようになりました。
- これにより、
-
wrangler versions
コマンドが正式に GA。 -
wrangler.toml
ファイル内のobservability.enabled
フィールドの型が緩和。 - wrangler のバージョン管理において、シークレット関連のコマンド実行時に不要な設定警告が表示されないよう修正。
wrangler pages deploy
wrangler versions secret put
wrangler versions delete
wrangler versions secret bulk
- etc...
- 依存関係の更新。
miniflare@3.20241205.0
@cloudflare/workers-shared@0.10.0
3.92.0
マイナーアップデート
-
Miniflare
で複数の Workers を単一のインスタンス上で実行できるようになりました。 -
npm
ワークスペース環境でのモジュール解決が改善されました。 -
wrangler.toml
のアセット設定にserve_directly
オプションが再追加。- これにより、アセットを Workers バックエンドを介さずに直接配信するかどうかを制御できるようになりました。このオプションを有効にすると、アセットの配信効率が向上し、レイテンシの低減が期待できるように。
パッチアップデート
- Hyperdrive の設定作成時に、
wrangler.toml
に追加すべきバインディング設定のコピー可能なスニペットが表示されるように修正。 -
.env
ファイルが見つからない場合のデバッグログメッセージが、開発者にとってより明確で理解しやすい表現に改善。 - wrangler において
--x-provision
フラグが有効な場合、リソース識別子の指定をオプションに変更。 - Cloudflare Pages でのデフォルト設定として、
--x-registry
フラグを有効化。 -
wrangler types
コマンドが、設定ファイルで指定されたエントリーポイントが存在しない場合でも正常に動作するよう修正。 - 依存関係の更新。
miniflare@3.20241106.2
@cloudflare/workers-shared@0.9.1
Page Shield
カスタマー定義ポリシーに基づくアラートのサポートされました。アラートを特定のゾーンや関連ポリシーに限定できるようになりました。これにより、許可されたリソースに対するアラートのみを受信することで、不要な通知を削減し、効率的なセキュリティ管理が可能になってます 👀
Access
Cloudflare の SCIM 統合がベータ版を経て、Okta および Microsoft Entra ID(旧称 Azure AD)向けに GA されました。これにより、Access や Gateway のポリシー設定、Zero Trust ユーザー管理などで、これらの統合を活用できるようになりました。なお、今回の GA リリースにはダッシュボード SSO の SCIM サポートは含まれていません。
Cloudflare Fundamentals
Dashboard の SCIM が完全セルフサービス化されました。これまで、SCIM を設定してユーザーをオンボードする際には Cloudflare のサポートが必要でしたが、現在ではアカウント所有のトークンを使用して、Okta や Microsoft Entra を利用する Enterprise 顧客が Cloudflare の支援を受けずに SCIM を設定できるようになりました。
筆者の感想
Cloudflare Developersから 2024 年の振り返りが出ていますね。1 分程度の短い動画なので気軽に見てみるといいかもです 👍
あとは 12 月 13 日(金)に Cloudflare Meetup Nagoya に行ってきます 🫡 今年最後の Cloudflare Meetup なので楽しもうと思います!筆者も LT 枠でお話する予定です。参加される方はぜひお声がけください。名古屋近辺で申し込んでなくて参加したいという方はこちらから申し込んで是非きてください 🙌
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