週刊Cloudflare - 2024/08/11週
こんにちは、あさひです 🙋♂️
先週はなんだったのやら…今週は更新多めです 🙄
海外はお盆とかないはずやのに何故なのか…😅 さっそく見ていきましょう!
この記事の主旨
この記事を見てどんな変更があったかざっくりわかる、Cloudflare のサービスに興味を持ってもらいたいと思っているので変更点を網羅することを優先します。
2024/08/11 ~ 2024/08/17 の変更
Wrangler
3.70.0
-
wrangler d1 insights
コマンドで使用されていた--count
オプションが--limit
に変更されました。-
--count
オプションは--limit
のエイリアスとして現状は残っています。
-
-
wrangler whoami
コマンドにアカウントメンバーシップ情報の表示機能が追加- 認証エラーが発生した場合に、トークンスコープだけでなくアカウントに対するメンバーシップのロールも表示されるように変更。
-
wrangler d1 insights
出力に queryEfficiency を追加。- D1 データベースのクエリ効率を測定し、分析できるように.
-
wrangler publish
とwrangler dev
コマンドで、CLI から直接環境変数を渡せるように変更。 -
wrangler vectorize
コマンドで Vectorize V2 インデックスを操作できるように変更。 - 以下の互換性フラグの追加修正。
increase_websocket_message_size
3.72.0
- カスタム HTTPS 証明書のパスを以下の環境変数を使用して指定できるようになりました。
WRANGLER_HTTPS_KEY_PATH
WRANGLER_HTTPS_CERT_PATH
- Windows で Miniflare の起動に失敗した場合のメッセージを追加。
- Cloudflare Workers SDK でのアセットアップロード形式を
NDJSON(application/x-ndjson)
からJSON Lines(application/jsonl)
に変更。 - モジュールエイリアスを再実装し、ユーザー定義のエイリアスが他のプラグインよりも優先されるように変更。
- 依存関係の更新。
miniflare@3.20240806.1
- @cloudflare/workers-shared@0.2.0
Rules
Cloudflare Snippets の制限がアップグレードされました。
- Cloudflare Snippets (alpha)では、プランに応じて複数のサブリクエストが可能になりました。
Cloud Connector がすべての無料顧客に提供開始。
- Cloud Connector(ベータ版)は現在、すべての無料ユーザーと一部の有料ユーザーに提供中。Cloudflare の全ユーザーに順次拡大される予定。
Stream
ポートレートビデオのフル HD エンコーディングを提供。
Turnstile
Turnstile とは?
Cloudflare のスマートな CAPTCHA の代替手段。
上記のように公式にはあるので、知ってる方はこれで分かるかと思います。
要はコンピュータと人間を区別するためのテストができるサービスと思ってもらえればいいかも。
こんな感じのやつ
Turnstile に以下の変更がありました。
- widget size の width の設定に Flexible を追加。
- Turnstile のコンパクトサイズに新しい基準が追加。
- widget の設定にフィードバック報告トグルを追加。
Hyperdrive
Hyperdrive の監査ログが Cloudflare Dashboard で利用可能になりました。
アカウント内の Hyperdrive 設定に影響するアクションが、そのアカウントの監査ログに表示されるようになりました。
Vectorize
Vectorize が以下のような更新がありました。RAG とか作った時に使ってる方にとっては割と大きな変更ではないでしょうか?🤔
- Vectorize v1 は非推奨へ。
-
wrangler vectorize
コマンドは--deprecated-v1
フラグで今までの機能を提供。 -
wrangler vectorize create
および、既存のインデックスを v1 から v2 に移行する機能は提供なし。 - Vectorize インデックスに対してクエリを実行する既存のワーカーや REST API を使用するクライアントは引き続き提供されます。
-
- Vectorize v2 のパブリックベータ版をリリース。
- インデックスあたり 200,000 から、それぞれ最大 500 万のベクトル次元をサポート。
- メタデータ フィルタリングでは、フィルタリングするメタデータ プロパティを明示的に定義することが必要に変更。
- クエリがより速く、より低いレイテンシで返されるように改善。
- 最大 20 件だったクエリ結果の上限が 100 件に増加。
Magic Cloud Networking
Magic Cloud Networking とは?
Magic Cloud Networking は、Amazon Web Services、Google Cloud Platform、Azure などのパブリック クラウド インフラストラクチャへの接続プロセスを簡素化します。Magic Cloud Networking を使用すると、Cloudflare のダッシュボードからクラウド リソースを自動的に検出し、クラウド ネットワークをオフィスやデータ センターのネットワークと簡単に組み合わせることができます。
とありますので複数のクラウドプラットフォームのリソースをを使用すると、Cloudflare のダッシュボードから組み合わせて使うことができるものですかね 🤔
Magic Cloud Networking で Google Cloud Platform がサポートされるようになりました。(掲示が Google Cloud Platform なのでそうしています。)
Zaraz
Zaraz に以下の変更が入りました。
- Automatic Actions
- ページビューの自動トラッキングが利用可能になりました。
- Google Analytics 4
- e コマース・トラッキングを使用する際、Google Consent シグナルをサポート。
- Zaraz Debugger
- マネージド・コンポーネントによって開始されたクライアント側ネットワーク・リクエストの表示。
- HTTP Events API
- HTTP Events API エンドポイントでのボットスコア検出を無視するように変更。
- HTTP Events API で Google の同意シグナルを優先。
WAF
以下の脆弱性について新しく検出するルールの更新が 8/19 に予定されています。
- Apache OFBiz に存在するリモートコード実行(RCE)の脆弱性
- Zoho ManageEngine 製品に存在するリモートコード実行(RCE)の脆弱性
Zero Trust WARP Client
WARP client for Linux (version 2024.6.497.0)
Linux 向けの Warp が GA になりました!🎊
Windows 版と Mac 版は以前 GA になりましたが、Linux はまだでしたね 🧑💻
Windows/Mac 版似たり寄ったりですが、リリース内容は以下のようになります。
新機能
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Ubuntu 24.04 のサポート
- WARP クライアントが Ubuntu 24.04 で動作可能に。
-
MASQUE プロトコルのサポート
- デバイスプロファイル設定で、ZT WARP クライアントが MASQUE プロトコルを使用して接続できるように選択可能。
-
注記: MASQUE を使用する前に、
Override local interface IP
のグローバル設定が有効である必要があります。MASQUE プロトコルの展開は今後 1 か月間で段階的に行われます。
-
デバイスポスチャのクライアント証明書チェックの強化
- デバイスシリアル番号やホスト名を含むユニークな共通名を持つクライアント証明書をチェック可能に。
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TCP MSS クランピングのサポート
- トンネルインターフェースの MTU 要件を満たすために、TCP MSS クランピングが使用されるように。この機能は特に Docker の使用ケースで有効。
警告
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Ubuntu 16.04 および 18.04 のサポート終了
- このバージョンでは、Ubuntu 16.04 および 18.04 はサポートされていません。
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warp-cli コマンドの非推奨
- 旧バージョンの warp-cli コマンドは、このリリースが最後の GA リリースとなり、今後サポートされなくなります。非推奨のコマンドは、使用可能ですが、警告が表示されます。
既知の問題
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MASQUE プロトコルの制限
- Magic WAN 統合が最新のパケットフローパスを持たない場合や、Regional Services が有効になっている場合には、MASQUE プロトコルは使用しないでください。
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Linux クライアント GUI の制限
- Linux クライアントの GUI には、Windows や macOS クライアントにあるすべての機能がまだサポートされていません。今後のリリースで追加される予定です。
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Zero Trust チーム名の非表示
- 前の GA リリースから MDM ツールを使ってアップグレードした場合、GUI に Zero Trust チーム名が表示されないことがあります。
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WARP アイコンのグレー表示
- ダークモードで使用すると、WARP アイコンがグレーのまま(切断状態)になることがあります。
筆者の感想
今回はなんか更新多かったな 🤔
Ricky のお子さんが Cursor で WorkersAI を使ったチャットボットを作ってましたね!すごい 😳 自分もキャッチアップ負けてられない 😇
(Cursor が出た時に使って vscode でいいかなって思って今も vscode だけど実は結構いいのか…)
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