週刊Cloudflare - 2024/06/16週
こんにちは、あさひです。
今回は比較的更新多めですかね。ボリューム多めなので頑張ってみていきましょう 🧐
この記事の主旨
この記事を見てどんな変更があったかざっくりわかる、Cloudflare のサービスに興味を持ってもらいたいと思っているので変更点を網羅することを優先します。
2024/06/16 ~ 2024/06/22 の変更
Workers AI
Workers AI が AI Gateway をネイティブサポートしました 🎊
というか逆に今までネイティブサポートじゃなかったんですね 😳
Native support for AI Gateways
Workers AI が AI Gateway をネイティブサポートしました。
AI Gateway
Workers AI の項目にもありましたが、Workers AI とのネイティブサポートについてですね。
Access an AI Gateway through a Worker
Workers AI が AI Gateway をネイティブサポートしました。
Page Shield
Page Shield に以下の変更が入りました。
Page Shield はリソースの管理ができるものでリソースが変更されたり悪意があると見なされたりした場合にアラート通知を出してくれるものです 🔔
有料プラン 💰 に限りますが監視ツールが限られるので安全に利用するのであれば設定しておきたいといったところでしょうか。
Cookie Monitor now available
Page Shield は、ウェブアプリケーションによって設定および使用される HTTP Cookie をキャプチャするようになりました。検出された Cookie のリストは、Cloudflare ダッシュボードまたは API 経由で入手できます。
Zaraz
Zaraz に以下の変更が入っています。
Amplitude Managed Component: ユーザーがデータセンターを選択できるようになりました。
Bing Managed Component: E コマースイベントの処理に関する問題が修正されました。
Google Analytics 4 Managed Component: E コマースイベントがコンバージョンとしてマークされるようになりました。
Consent Management: IAB Consent Mode ツールが目的に応じて表示されない問題が修正されました。
Risk score
Cloudflare の ZeroTrust を通じて Okta とユーザーリスクスコアを交換できるようになったことで SSO レベルのポリシーをいい感じに通知することができるようになったみたいですね 🤔
Okta risk exchange
Okta とユーザーのリスクスコアを交換し、SSO レベルのポリシーに反映できるようになりました。
Stream
Stream に以下の変更が入っています。
このブログでも触れていますが内部で Wokers AI が使われているみたいですね。
Generated Captions to Open beta
Stream は自動生成キャプションを導入し、追加料金なしで全加入者を対象としたオープンベータを開始。
Wrangler
3.61.0
- Durable Object のマイグレーションが環境ごとに上書きできるようにする変更が行われました。具体的には、
migrations
キーを継承可能にすることで、各wrangler.toml
環境に対して異なるマイグレーションを提供できるようにしました。これにより、異なる環境間で柔軟にマイグレーション設定を変更できるようになります。 - ハイブリッド Node.js 互換モードで CommonJS (CJS)モジュールのデフォルトエクスポートを要求できるようにする修正を行いました。具体的には、CommonJS モジュールの
require
を使用した場合に、デフォルトエクスポートが正しく動作するようにしました。これにより、const Foo = require('...')
のようなコードが適切にトランスパイルおよびバンドルされるようになります。 -
wrangler dev
コマンドでユーザーが提供するカスタム証明書の有効期限をチェックしないようにする変更を行いました。これにより、開発環境で使用されるカスタム証明書の有効期限に関するエラーが発生しなくなり、開発者が自由にカスタム証明書を使用できるようになります。 -
wrangler init
コマンドで生成される.gitignore
ファイルに、.wrangler
ディレクトリと.DS_Store
ファイルを追加する変更が行われました。 - コードベース全体で依存関係を標準化するパッチの一部です。このバッチでは、以下の依存関係を標準化しました。さらに、各
package.json
の依存関係をソートしました。今後、execa
とvitest
の標準化が予定されています。-
ws
、zod
、rimraf
、@types/rimraf
、ava
、source-map
、glob、cookie
、@types/cookie
、@microsoft/api-extractor
、@types/mime
、@types/yargs
、devtools-protocol
、@vitest/ui
、strip-ansi
-
- 依存関係のバージョンを標準化する最初のパッチです。対象の依存関係には、
undici
、concurrently
、@types/node
、react
、react-dom
、@types/react
、@types/react-dom
、eslint
、typescript
が含まれます。 - 以下の依存関係のバージョンを標準化しました。
-
get-port
、chalk
、yargs
、toucan-js
、@typescript-eslint/parser
、@typescript-eslint/eslint-plugin
、esbuild-register
、hono
、glob-to-regexp
、@cloudflare/workers-types
-
- 以下のビルド中に発生する警告を減らすための修正を行いました。
-
fixtures/remix-pages-app
の警告を解消するためのアップグレード。 -
@microsoft/api-extractor
の更新による typescript バージョンの不一致警告の解消。 -
wrangler
からエクスポートされる型に関する警告の静音化。 -
workers-playground
のバンドルサイズ警告の解消のための制限増加。
-
-
dev/bundle
実行時に発生するesbuild
の警告を回避するための修正を行いました。具体的には、esbuild
のバージョン0.18.5
で導入された、未定義のインポートに対する警告を解消するため、middleware.test.ts
内でのインポートの使用をテストコードに限定する変更を加えました。 -
wrangler d1 execute
コマンドの説明文で見つかったタイプミスを修正しました。具体的には、「Databas」という誤記を「Database」に修正しています。 -
wrangler dev
コマンドでローカル環境において大容量のアップロードを許可するように変更。 - 依存関係の更新しました。
miniflare@3.20240610.1
cloudflare/kv-asset-handler@0.3.3
WAF
以下のセキュリティの修正があったみたいです。
2024-06-18 - Emergency
PHP CGI および Veeam Backup Enterprise Manager に影響を与える情報漏洩の可能性のある脆弱性をブロックする更新
筆者の感想
今回は注目度が高そうな生成 AI 関連のサービスの Wokers AI の更新がありましたね。AI Gateway のネイティブサポートされましたが、それぞれのサービスについては知ってはいたものの今までネイティブサポートじゃないのは知らなかったので驚きました 😇
Stream についてですが内部で Wokers AI が使用されているのを見ると今後生成 AI と組み合わせた機能やアップデートが増えたりするのかなと勝手に想像しています。
あとはWrangler
の更新を見ると誤字とかもあるみたいなんで割とコントリビュートするチャンスは転がってたりしそうなのかな?とか思ったりしています。
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