ServerlessDays Tokyo 2024参加レポート
参加の目的
社内でも Serverless は積極的に採用している&今後も採用していく予定です。管理コストを下げれるところや従量課金なものが多いので PoC 開発や予算がミニマムに抑えれるのは嬉しいと考えています。個人的には以下のような思いで参加しています。
- コミュニティに参加して盛り上げたい ✊
- 自分のモチベーションを上げたい 🔥
ServerlessDays とは?
ServerlessDays Tokyo は開発者による開発者のための Serverless に関するテクノロジーカンファレンスです。
開発者が実際のプロジェクトから得た経験や教訓を共有する実践的なセッションを重要視しています。
ServerlessDays Tokyo は世界中で行われている ServerlessDays(以前は JeffConf と呼ばれていた)のひとつであり、世界中で発展している Serverless に関連するコミュニティをより発展させるためのイベントです。
引用ですが、公式サイトには上記のようにあります。
イベントの名前の通りでサーバレスを主として取り上げている勉強会となっています。
タイムテーブル
以下公式サイトの Agenda を参考にまとめています。
セッションタイトルに資料をリンクしているので気になるものは見てみてください。(見つからなかったものは公開されてるのを見かけたら追加します。)
Main Track (Room A)
時間 | セッションタイトル | スピーカー |
---|---|---|
09:00 | 開場 & Social | |
09:20 | Opening / CoC & 9yrs of Serverless Community(JP) | 吉田真吾(サイダス/セクションナイン) |
09:30 | 社内でのサーバーレスアプリケーション開発を、プラットフォームエンジニアリングを整備して迅速化・安定化させる取り組み | 若槻龍太(クラスメソッド株式会社) |
10:00 | AWS Lambda を支える技術 | Kensuke Shimokawa(Amazon Web Services Japan G.K.) |
11:00 | 実践!サーバーレス RAG 構築:Firestore ベクトル検索と VertexAI LLM 活用 | 頼兼孝幸(グーグル・クラウド・ジャパン合同会社) |
12:00 | サーバーレス API のパフォーマンステストとアプリの未来 | 草薙昭彦(Postman) |
13:00 | WebAssembly を使ったサーバレス開発の基礎と実践 | 澤田径(Fastly) |
14:00 | IT 初心者が挑戦!TV の新しい演出のアジャイル開発 | 松本卓紘(毎日放送) / PingCAP |
14:25 | サーバーレスで構築する Breaking Down LIVE | 秋葉祐人(BACKSTAGE) / PingCAP |
15:10 | サーバーレスと EYE 衛星を使用したライブ動画ストリーミングシステム | 肴倉孝直(ソニーグループ) |
15:45 | Momento が考える開発者の未来(前半・後半) | 中川誠一 / 加藤裕士(Momento) |
16:45 | いまあるチームにフィットさせる Serverless、そして Platform Engineering への挑戦 | 清家 史郎(株式会社 Fusic) |
17:15 | AWS Lambda Web Adapter が可能にした新しいサーバーレスの実装パターン | Masashi Tomooka(Amazon Web Services Japan G.K.) |
Breakout Track (Room B)
時間 | セッションタイトル | スピーカー |
---|---|---|
09:30 | Cloud Run で作るサーバーレス アーキテクチャ 30 連発 | 諏訪悠紀(グーグル・クラウド・ジャパン合同会社) |
13:00 | LLM マルチエージェントのフローエンジニアリングを支える LLM Ops | 上野彰大(PharmaX) |
14:00 | サーバーレスなユーザー認証認可の考慮事項と実践的プラクティス紹介 | Sonu Kim(Serverless Operations, Inc.) |
15:10 | サーバレス基盤で Gemini の性能を引きだすアーキテクトを構築した話 | 岸本 桂(クラウドエース株式会社) |
15:45 | マルチクラウド環境におけるコスト最適化の実践 | 檜垣慶太(アイレット株式会社) |
16:15 | エンジニアじゃない人へのサーバーレスのすすめ | 山下光洋(トレノケート株式会社) |
16:45 | 生成 AI による新しい UI/UX 〜 サーバーレスで実現する Generative UI の世界 | Daisuke Awaji(Amazon Web Services Japan G.K.) |
17:15 | 静的サイトの CI/CD でも侮るなかれ!Docs as Code に沿ったセキュアな開発プロセスの実践 | 松尾優成(みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社) |
セッション
参加をした各セッションの中からいくつかピックアップして簡単に所感を書こうと思います。
AWS Lambda を支える技術
ここでは AWS Lambda がどのように実現されているか、特に普段意識しない部分が紹介されていました。Firecracker という軽量仮想化技術が Lambda のコンテナ基盤を支えており、これがスケーラビリティやセキュリティを実現しています。これまで使っていて気づかなかった部分を知る良い機会となりました。全てを理解できたわけではありませんが、Lambda の内部の仕組みに触れることで、より深く技術を理解できたのは大きな学びでした。
サーバーレス API のパフォーマンステストとアプリの未来
Postman の良さが詰まった登壇でした。
自分自身は Postman は API の疎通くらいにしか使ってなかったのでパフォーマンステストができたり Postman Flows の機能は新鮮でした。
自分が知らないだけで便利な機能はたくさんあるみたいなのでワークショップなんかも参加してみたいと思います。
WebAssembly を使ったサーバレス開発の基礎と実践
Wasm とサーバレスがどう繋がるのかと思っていましたがすごく面白い登壇でした!
お恥ずかしながら正直「Wasm とはなんぞや?聞いたことあるけど」って感じだったのですがそれでも夢があるなぁと思える内容でした。
特に「動的なファイルを静的なファイルと同じようなイメージで配信できる」って考え方がそんなものもあるの 😳 って感じでした。
この辺りは fastly のアカウントに無料枠ができたみたいなのでぜひ試してみようと思います。
サーバーレスなユーザー認証認可の考慮事項と実践的プラクティス紹介
社内でも認証基盤について考えていたので、非常にタイムリーで面白かったですね。
登壇を聞いてからも社内で話はしたのですが「認可サーバーからは貰ったトークンを安全に保存する場所に悩む」のはあるあるだよねとなっていました。
Momento が考える開発者の未来
私自身 Momento は聞いたことあるくらいのレベルだったのですが、登壇を聞いていて使ってみたくなりました!
こちらで管理しなくてよくて API で設定をしてしまえばすぐ使えるというのもいいですし、サーバレスで従量課金なのもいいですね。
Momento が打ち出すサーバレスの定義。この定義は Momento 社は誇りにしており、Cache だけではなく、他の Momento が出しているサービスにも適用されています。
またサーバレスを定義しているみたいで会社として定義を打ち出しているのは素敵だなと思いました 🫰
生成 AI による新しい UI/UX 〜 サーバーレスで実現する Generative UI の世界〜
RAG というと社内の資料に対して答えさせるみたいなイメージがありましたが、この登壇を聞いている限りだと Claude の Artifacts のようなことができるイメージが湧きすごく夢がありそうです 🌈
Vercel の v0 が社内でも話題になっていたのですが、これなら自社のデザインシステムを考慮した V0 的なサムシングができそう?とか思いました(具体的なことは思いついてないですが…笑)
発表してくださった@gee0awaさんがリポジトリを公開してくださっていましたのですぐ試せそうで嬉しい!🥹
まとめ
長丁場でしたが、あっという間で大満足な 1 日でした。
いろんな分野で serverless が活用されていると再確認すると共に全然知らないこともあったりと学びの多い時間を過ごせました。
またお昼ごはんが用意されていたり全体の進行も滞りなくノンストレスでびっくり 😳。運営の皆様のおかげで快適なカンファレンスでした!本当にありがとうございます 🙇♂️(自分もいつかはぜひそちら側に ✊)
今回は日程の都合があり 2 日目は参加できませんでしたが X を眺めてたらすごく楽しそう…来年もしワークショップがあれば参加したいと思います。
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