RailsガイドのAIサポート機能を使ってみた
GA technologiesでソフトウェアエンジニアをしている中坂です。
今回はRuby on Railsガイド(通称Railsガイド)にAIサポート機能が導入されたので使ってみたいと思います。
どんな機能?
OpenAI社の提供しているAPIを利用して、Railsアプリの開発時の困り事やドキュメント内のコードを気軽にLLMに質問できる機能です。
RailsガイドのProプランに加入しているユーザーは利用できます。
使い方
Railsガイドのグローバルヘッダーにあるチャットアイコンをクリックすると下記のようにモーダルが立ち上がります。
ここにRails関連の質問を入力して「質問する」ボタンを押すと数秒ローディングが出た後に回答が表示されます。
また、ドキュメント内のコードスニペットの右下にあるボタンを押すとコードがそのままAIサポートのフォームにコピーされます。
実際にいくつか質問してみる
まずはドキュメントのコードスニペットをそのままフォームにコピーして質問してみます。
すると上記のようにコードについての説明が始まります。特に細かいプロンプトの指示を出さずとも勝手に説明が始まるのでお手軽です。
次はまだRails公式でリリースされていないBeta版の内容についてもいくつか質問してみます(Rails 8.1 Beta 1: Job continuations, structured events, local CIより抜粋)。
想定とは異なった回答を返してしまっているようです。Railsガイドにまだ記載のない内容についてはハルシネーションで回答できないようです。
では、いつ頃までの情報を元に回答が生成されているのかも調べてみます。Railsガイドの協賛企業をリストアップしてもらう質問を投げてみます。
回答には「2024年6月時点」と記載があります。2024年6月をカットオフ日にしているということで、OpenAIのGPT-4o/o3あたりのモデルを使っていそうです。
次にRailsとは関係のないような質問もしてみます。
回答を断られました。RailsやWeb開発以外の質問に関しては回答しないように制限されているようです。
まとめ
Railsガイドに追加されたAIサポート機能を試してみました。Railsガイド内で気になったことをページ遷移することなく気軽に質問できるので便利です。
一方でフォームに入力できる文字数が500文字なので長めのコードスニペットだと入力できない場合があります。また、ChatGPTのように過去に質問した内容と結果が保存されていないのでページ遷移したりすると質問結果が消えてしまいますので注意が必要です。
最後に
GA technologiesではRailsガイドを支援・協賛しています。協賛している企業ではProプランと同等の機能が利用できるので、弊社では全開発者がAIサポート機能だけでなくダークモードや全文検索などの便利機能も日常的に利用出来ています🎉
GA technologiesではこのようにRubyおよびRuby on Railsのコミュニティを支援する活動も積極的に行なっています。同時にエンジニア採用も積極的に行なっておりますので、もし興味があれば下記のリンク、もしくは私のXのアカウントまでご連絡ください。
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