ChromeBook とArduino IDE 2.0 で M5Stackの開発をする
M5Stackの開発をChromeBookでおこないます。
この記事では、開発環境としてChromebookにArduinoIDE2.0.xをインストールし、サンプルスケッチを動かすまでを紹介します。
この記事の前提条件
- ChromeBook で開発する
- Arduino IDE2.0.4を使用する
- M5Stack Basic(M5Stack Gray)を使用する
ChromeBook で Linux を有効にする
ChromeBookにArduinoをインストールする前に、ネイティブLinuxアプリのサポートを有効にする必要があります。
- 設定を開く(Chromebook右下 時計 → 歯車アイコン)
- サイドバーにある「Linux(ベータ版)」を探す
- Linuxサポートをオンにする
- 画面の指示に従ってLinux環境を設定する(デフォルト設定でOK)
pyserial をインストールする
ArduinoからM5Stackにスケッチを書き込む際にpyserialを使用するので、先にインストールしておきます。
sudo apt-get update
pip install pyserial
Arduino IDEのインストールから起動まで
2023/4/1時点でArduino IDEの最新バージョンは2.0.4でした。
公式のダウンロードページ(https://www.arduino.cc/en/software)に移動し、Linux AppImage 64bitsをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルは「Linux ファイル」に任意のディレクトリを作成し保存します。
実行権限の付与
ダウンロードしたファイルに実行権限を付与します。
chmod +x arduino-ide_2.0.4_Linux_64bit.AppImage
起動
./arduino-ide_2.0.4_Linux_64bit.AppImage
Arduino IDEが起動します。
Arduino IDEの初期設定
追加のボードマネージャのURLを入力
- ファイル→基本設定
- 「追加のボードマネージャのURL」に次のURLを入力しOKをクリック
https://m5stack.oss-cn-shenzhen.aliyuncs.com/resource/arduino/package_m5stack_index.json
ボードマネージャのインストール
- ツール→ボード→ボードマネージャ
- ボードマネージャの検索ボックスに「m5stack」と入力し、ヒットする「M5Stack」を選択する
- 画面上の「インストール」ボタンを押し、インストール
少し時間がかかります。
ライブラリのインストール
- ツール→ライブラリを管理
- ライブラリマネージャーの検索ボックスに「m5stack」と入力し、ヒットする「M5Stack」を選択する
- 画面上の「インストール」ボタンを押し、インストール
これでM5Stack開発用の Arduino IDE のセットアップは完了です。
サンプルスケッチを動かす
M5Stack本体とChromebookをUSBケーブルで接続する
M5Stack本体とChromebookをUSBケーブルで接続すると、次のようなダイアログが表示されるので「Linuxに接続」をクリックします。
使用するボードを選択する
- ツール→ボード
- M5Stack Arduino の中から M5Stackの機種を選択する
M5Stack Basicを接続している場合にはM5Stack-Core-ESP32を選びます。
シリアルポートを選択する
M5Stackが接続されているUSBのポートを指定します。
- ツール→シリアルポート
- M5Stackが接続されているUSBのポートを選択する
複数表示されてどれかわからない場合は、M5Stackを抜き差しし、以下のコマンドで接続されているポートを確認します。
$ ls /dev/ttyUSB*
/dev/ttyUSB0
サンプルスケッチを書き込み実行する
ここでは、ライブラリにスケッチ例として同梱されている「FlappyBird」というゲームを書き込み、動作確認をします。
サンプルのソースコードを表示する
- ファイル→スケッチ例→M5Stack→Games→FlappyBird
サンプルのソースコードが表示されます。
マイコンボードに書き込み実行する
- スケッチ→書き込み
ツールバー左から2番目の「→」のアイコンをクリックしても書き込みできます。
しばらくすると、スケッチがM5Stackに書き込まれ、FlappyBirdが起動します。
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