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ChromeBook とArduino IDE 2.0 で M5Stackの開発をする

2023/04/02に公開

M5Stackの開発をChromeBookでおこないます。

この記事では、開発環境としてChromebookにArduinoIDE2.0.xをインストールし、サンプルスケッチを動かすまでを紹介します。

この記事の前提条件

  • ChromeBook で開発する
  • Arduino IDE2.0.4を使用する
  • M5Stack Basic(M5Stack Gray)を使用する

ChromeBook で Linux を有効にする

ChromeBookにArduinoをインストールする前に、ネイティブLinuxアプリのサポートを有効にする必要があります。

  1. 設定を開く(Chromebook右下 時計 → 歯車アイコン)
  2. サイドバーにある「Linux(ベータ版)」を探す
  3. Linuxサポートをオンにする
  4. 画面の指示に従ってLinux環境を設定する(デフォルト設定でOK)

pyserial をインストールする

ArduinoからM5Stackにスケッチを書き込む際にpyserialを使用するので、先にインストールしておきます。

sudo apt-get update
pip install pyserial

Arduino IDEのインストールから起動まで

2023/4/1時点でArduino IDEの最新バージョンは2.0.4でした。
公式のダウンロードページ(https://www.arduino.cc/en/software)に移動し、Linux AppImage 64bitsをダウンロードします。

ダウンロードしたファイルは「Linux ファイル」に任意のディレクトリを作成し保存します。

実行権限の付与

ダウンロードしたファイルに実行権限を付与します。

chmod +x arduino-ide_2.0.4_Linux_64bit.AppImage

起動

./arduino-ide_2.0.4_Linux_64bit.AppImage

Arduino IDEが起動します。

Arduino IDEの初期設定

追加のボードマネージャのURLを入力

  1. ファイル→基本設定
  2. 「追加のボードマネージャのURL」に次のURLを入力しOKをクリック
    https://m5stack.oss-cn-shenzhen.aliyuncs.com/resource/arduino/package_m5stack_index.json

ボードマネージャのインストール

  1. ツール→ボード→ボードマネージャ
  2. ボードマネージャの検索ボックスに「m5stack」と入力し、ヒットする「M5Stack」を選択する
  3. 画面上の「インストール」ボタンを押し、インストール

少し時間がかかります。

ライブラリのインストール

  1. ツール→ライブラリを管理
  2. ライブラリマネージャーの検索ボックスに「m5stack」と入力し、ヒットする「M5Stack」を選択する
  3. 画面上の「インストール」ボタンを押し、インストール

これでM5Stack開発用の Arduino IDE のセットアップは完了です。

サンプルスケッチを動かす

M5Stack本体とChromebookをUSBケーブルで接続する

M5Stack本体とChromebookをUSBケーブルで接続すると、次のようなダイアログが表示されるので「Linuxに接続」をクリックします。

使用するボードを選択する

  1. ツール→ボード
  2. M5Stack Arduino の中から M5Stackの機種を選択する

M5Stack Basicを接続している場合にはM5Stack-Core-ESP32を選びます。

シリアルポートを選択する

M5Stackが接続されているUSBのポートを指定します。

  1. ツール→シリアルポート
  2. M5Stackが接続されているUSBのポートを選択する

複数表示されてどれかわからない場合は、M5Stackを抜き差しし、以下のコマンドで接続されているポートを確認します。

$ ls /dev/ttyUSB*
/dev/ttyUSB0

サンプルスケッチを書き込み実行する

ここでは、ライブラリにスケッチ例として同梱されている「FlappyBird」というゲームを書き込み、動作確認をします。

サンプルのソースコードを表示する

  1. ファイル→スケッチ例→M5Stack→Games→FlappyBird

サンプルのソースコードが表示されます。

マイコンボードに書き込み実行する

  1. スケッチ→書き込み

ツールバー左から2番目の「→」のアイコンをクリックしても書き込みできます。

しばらくすると、スケッチがM5Stackに書き込まれ、FlappyBirdが起動します。

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