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Dialogflow CXでオウム返しを試してみた

2020/10/23に公開

2020年9月1日に Dialogflow CXのベータ版が公開されました。
今まで使っていたDialogflowは Dialogflow ES という名前に変わりました。

スクリーンショット 2020-10-22 17.46.10.png

概要

CXが大規模向けで将来的にコールセンターなどで利用されることを想定しています。従来のESは小規模の位置づけになる模様。

項目 説明
Dialogflow CX 大規模なエージェントや非常に複雑なエージェントに適した高度なエージェント タイプを提供します。
Dialogflow ES 小規模エージェントとシンプルなエージェントに適した標準エージェント タイプを提供します。

https://cloud.google.com/dialogflow/docs?hl=ja

1. プロジェクト作成

下記URLにアクセスしてプロジェクトを新規作成します。
https://dialogflow.cloud.google.com/cx/projects

1-1. プロジェクト新規作成

Create new project をクリックしてプロジェクトを作成します。クリックするとGCPページへ遷移します。

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適当にプロジェクト名を入力して、「作成」ボタンをクリックします。
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1-2. Dialogflowを有効化

作成したばかりだとDialogflowが有効化になっていないので、対応しておきます。
左上の①「ハンバーガーメニュー」から②「APIとサービス」→③「ダッシュボード」とクリックします。

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「+APIとサービスの有効化」をクリックします。
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機械学習カテゴリにある「Dialogflow API」をクリックします。

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「有効にする」をクリックします。

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1-3. Agent作成

Dialogflow CXのページに戻って、作成されたプロジェクトをクリックします。

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適当にAgent名を入力して「Save」ボタンをクリックします。タイムゾーンや言語は日本を選択しておきます。

項目
Agent name Parrot
Time zone (GMT+9:00) Asia/Tokyo
Default language ja - Japanese

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2. Intent設定

2-1. Default Welcome Intent を編集

①Manageタブをクリックして、その中の②Intentsをクリックします。 ③Default Welcome Intent をクリックして、Intentを編集します。

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Training phrases部分に any と入力してEnterキーを押します。
any部分をマウスで選択すると、ポップアップメニューが表示されるので、その中にある @sys.any を選択します。設定後 「Save」をクリックします。

@sys.any は入力した言葉を全て any に保持されます。

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2-2. Startページを編集

①Buildタブをクリック、PAGESにある②Startをクリック、③Default Welcome Intentをクリックします。クリックすると右側からメニューが表示されます。
FulfillmentカテゴリにあるAgent saysに下記を入力して、「Save」ボタンをクリックします。

入力した文字列がsessionのパラメータany変数に格納されます。

「$session.params.any」と言ったね

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2-3. シミュレーターで確認

右上の ①Test Agent をクリックして、シミュレーターを起動します。 ②Talk to agent 部分に入力するとメッセージが③オウム返しされます。

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3. 繰り返し対応

「はい」で引き続きオウム返しを行い、「いいえ」でオウム返しを終了する確認対応を行います。

3-1. 継続確認ページを作成

Transition カテゴリにある「+ new Page」を選択して、ページ名を「Again」と入力します。(※分かりやすい名前を決めてもOKです)

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作成された ①Again ページをクリック、②Edit fulfillment をクリック、Agent saysに「もう一度する?」と入力し、「Save」ボタンをクリックします。

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3-2. 「はい」「いいえ」 Intentを作成する

Intent routesの「+」をクリックします。Intentカテゴリから「+ new Intent」を選択します。

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Intent nameに「YesIntent」を入力します。Training phrasesに「はい」「もう一度」など継続するための言葉を登録します。設定後に「Save」をクリックします。
(※日本語を入力するとうまく反映されないので、コピペするといけます)

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FulfillmentカテゴリにあるAgent saysに「何か入力してね!」と入力します。

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Transitionカテゴリに「Start」ページを設定して、「Save」ボタンをクリックします。

続いて「いいえ」に反応するIntentを作成します。「いいえ」「しない」などの言葉を登録します。

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「いいえ」を入力した際に反応する言葉を登録します。FulfillmentカテゴリのAgent saysに「さようなら」と入力します。
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「いいえ」の場合End Sessionページを指定します。これでセッションが全て無くなります。

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シミュレーターで確認します。もう一度するかどうか確認されるので、「はい」「いいえ」を入力します。

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まとめ

以前紹介したActions Builderと非常に似ています。基本的な考え方や作り方は同じでした。一度作成したIntentなどを使い回せる点が良いと思いました。

システム化のご検討やご相談は弊社までお問い合わせください。
https://i-enter.co.jp/contact/

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