デザインの基礎
デザインとは
一言でいえば、目的を達成するために情報を正しく伝える手段。
表面的な見た目をきれいに整えるイメージがあるが、特定の用途に合わせて見た目や機能を計画・設計することがデザインの本質。
デザインとアートの違い
デザイン
伝えるもの
目的:情報を整理して周りに伝えること
アプローチ:誰が見ても理解しやすく、機能性が重視される
アート
表現するためのもの
目的:自分の感情や経験、思想を自由に表現し形にすること
アプローチ:個々の表現力や感性が重要視され、自由な発想が奨励される
デザイン4原則
近接(グループ化)
近接は、デザインの要素が一緒にいることで、一つのグループとして認識される。
そのため、同じグループの要素は近くに配置し、違うグループの要素は遠くに配置することで、何と何がセットの情報なのかをわかりやすく表現できる。
整列(きれいな配置)
整列は、要素を左揃え・中央揃え・右揃え・上揃え等に揃えることで、整った印象を与えられる。
また、デザイン上に見えない線が生まれ、要素のまとまりも表現できる。
なお、中央揃えは左揃えや右揃えに比べて弱く見えがちなので、シャープな印象や強い印象を与えたい場合は左揃えか右揃えがよい。
反復(繰り返し)
反復は、同じ要素(色や線など)を繰り返し使うことで、一貫性や要素のまとまりを表現できる。
例えば、ウェブサイトのヘッダー部分が各ページで同じデザインだと、ページ間で統一感ができる。
コントラスト(違いを強調)
コントラストは、2つの要素が異なる情報であれば見た目にはっきり違いをつけることで、読者に別の情報であることを意識させられる。
例えば、大きな文字と小さな文字、赤いボタンと青いボタンなど、違いを強調することで、どれが重要な情報なのかがわかりやすくなる。
デザイナーについて
仕事の流れ
デザイナーの仕事の一般的な流れは以下の通り。
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クライアントからのヒアリング
- クライアントとの初対面で、プロジェクトの詳細な要望や目標をヒアリングし、クライアントのニーズを理解する。
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企画
- ヒアリング結果をもとに、プロジェクトの企画を策定。
- プロジェクトの目的や目標、ターゲットを考慮し、デザインの方針を明確にする。
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情報整理(設計)
- プロジェクトのスコープや要件を整理し、設計段階に進む。
- ウェブデザインの場合、ページ構造やナビゲーションの設計を行う。
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ラフ作成
- 初期のアイデアをスケッチやラフデザインに落とし込む。
- クライアントとのコミュニケーションを通じて、デザインの方向性を確認し、修正を加える。
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デザイン作成
- ラフデザインを元に、具体的なデザインを制作する。
- カラースキーム、フォントの選定、画像の編集などが含まれる。
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納品
- デザインが完成したら、クライアントに納品。
- デザインファイルや必要な資料を提供し、プロジェクトを完了。
役割
デザイナーの役割は、情報をユーザーにわかりやすく伝え、クライアントの課題を解決すること。
主な役割としては以下の通り。
- クライアントの目的や企画意図を正確に理解すること
- クライアントの目的を達成するための情報設計を提案すること
- ラフデザインを作成し、完成イメージをクライアントと詳細に検討すること
- 見た目が美しく、魅力的なデザインを制作すること
- デザインの選択理由を明確に説明し、クライアントを導くこと
- 決められたファイル形式で期限内に成果物を提供すること
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