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20代後半から始める英語習得

2022/05/21に公開約7,300字1件のコメント

最近GoogleやMicrosoft、Amazonなどの大手の外資企業以外にも日本でソフトウェアエンジニアの採用することが増えてきた気がします。Twitterのタイムラインを見ても、海外に本社があり、英語を利用して働いている方がをちらほら見かけるようになってきました。年俸的にも外資の企業は魅力だったりしますが、管理職以外でソフトウェアエンジニアとして働き続けることを考えた際に、IC(Individual Contributor)というパスが日本の企業よりも、外資企業の方が明確なキャリアパスとして存在するというもの理由の一つな気がします。

私は現在CircleCIというCI(Continuous Integration:継続的インテグレーション)を支えるためのサービスを提供している企業でインフラストラクチャーエンジニアをしています。最初はサポートエンジニアとして入社し、1年くらい前にインフラチームに移動しました。最近、他のチームに入社した同僚からどうやって英語を勉強したのかと相談を受けたのですが、社内外の人にも役に立つ情報なのではと思ったので記事にしてみます。あとは@m61kから熱烈なリクエストがありました😹。@m61kは英語であまり苦労という苦労したことがないまま、英語ができるようになってしまったので、社内のメンバーから相談があったてもあまりいい回答ができないということでリクエストを受けました。

正直、私の英語力は全然まだまだですが、ほとんど英語がしゃべれない状態で入社し、現在は英語を利用してソフトウェアエンジニアとして働けるまでになったので、この最低限のコミュニケーションができるレベルまでの道程を紹介します。

ミーティングがめちゃくちゃ辛かった1年目

CircleCIに入社した当時(29歳)はTOEICのレベルでいうと750点くらいでした。元から英語は本当に苦手で、27歳の頃にフィリピンで3ヶ月間の短期留学で猛勉強して、やっとこのレベルに到達した感じでした。スピーキングとしてはカタコトの英語で挨拶できるくらいでした。仲のいいフィリピン人の講師とは簡単な会話はできて、「今度ついに外資の企業に入社するんだー!」みたいな軽い雑談をする程度でした。

テクニカルサポートエンジニアとして入社したのですが、最初の1年はチームの定例(ミーティング)がつらすぎました。週に1度サポートチームの定例があり、主にUSの西海岸のメンバーとAPACにいるメンバーが参加していました。正直ほとんど何も聞き取れない、話せない状態でした。単語が聞き取れるくらいで、会話の流れに全然ついていけませんでした。そして業務的な報告が終わり、最後に雑談が始まったりするんですが、飼っている犬や猫、自分の子供の話しを始めるとさらに大変でした。どんどん会話は早くなりますし、より砕けた表現を利用するので、単語が聞き取れても何を言っているのかわからなくなります。

単語と音読と英会話そして英作文

まずはミーティングで内容を聞き取れるようになることと最低限の受け答えができるようになりたいと思っていました。なので、最初はリスニングとスピーキングを鍛えるために単語と音読、そして英会話の3つを重点的にやっていました。

そもそも知っている単語が少なすぎて簡単な会話なのに文が途切れてしまいわからなくなるということがありました。一度会話の流れが途切れてしまうと、そのあと何の話しをしているかがわからなくなる状況でした。なので、とりあえず単語をひたすら覚えるというのをやっていました。これは本当につまらなくて何度も挫折しましたが、効果がありました。

音読は発音とリスニングに効果がありました。自分で発音できる言葉を認識することができると聞いていたので、音読は一番長い期間やっていました。あとは音読はそこまで頭を使わなくてもできる練習だったので、よく業務が終わったあとに最初に音読をやってリズムをつくってから、他の単語などの勉強をしていました。

英会話については、スピーキングが鍛えられると思っていましたが、最初のうちはほとんどがリーディングとリスニングの練習になっていました。文章がすぐに作れないため、ほとんどスピーキングの練習になりませんでした。簡単な質問をすることはできても、講師が話している内容に対してコメントをすることも難しいですし、会話を止めることもできません。なので基本的にはテキストに沿った進行になるため、ほとんどの時間は講師が話しているのを聞いていました。なので今思えば、先に英会話ではなく英作文をやった方がよかったのではと思っています。話すバリエーションが少しでも広がってから英会話をはじめた方が断然スピーキングの練習になりますし、楽しめると思います。

1年半から2年くらい経った頃に、ある程度定例でも何を話しているのかわかってきました。ですが今度は自分の意見を言えないことに気づきました。その場のノリで発言はするのですが、いつもリフレーズしてもらう感じでした。「お前が言いたいのはこういうことか?」みたいな。英会話をやっていても全然話せるようにはなっていませんでした。

なので今度は英語で文章を作れるようになりたいなと思い、英作文のトレーニングをはじめました。最初は読む・聞くだけで精一杯だったというのもありますが、もう少し早く始めた方がよかったです。英作文のトレーニングをしてからようやく最低限の聞く・話すがリアルタイムでできるようになってきました。スピーキングではまだまだモタモタしたり、ぐちゃぐちゃな文を作ることもありますが、テキストとして文章を作る際には前よりも表現できることが増えたし、意味が伝わる文章を書けるようになったと感じています。インフラエンジニアになってからは結構Runbookと呼ばれる手順書やタスクのチケットを作ることが多く、結構な分量のある文章を書くことが増えましたがなんとかなっています。

参考までに、実際にやった書籍やアプリを紹介します。

単語

音読

英作文

オンライン英会話の選び方・使い方

NativeCampのカランメソッド

オンライン英会話は最初NativeCampを利用していました。1レッスンが25分なので1日に2レッスンを週5から7日やっていました。NativeCampでは当時フィリピン人の講師が多く在籍していて、ほとんどの授業をフィリピン人の講師の方のレッスンを受けていました。レッスンの内容としては、NativeCampでオススメされていたカランメソッドやっていました。

内容としてはカランメソッドのレベル別のテキストがあり、テキストにある質問を講師が読み、生徒はテキストにある回答をそのまま読むというものでした。生徒はテキストを事前に呼んで回答を覚える必要がありました。一回の授業で同じ箇所を繰り返して、質問をテキストなしで回答できるようにするというのを目標にしていました。

しかし、これは私には合っていませんでした。質問や回答は一般的な受け答えもあれば、そうでないものあったりして、常にこれ覚えてどうするんだという気持ちがありました。発音に関してもほとんど指摘はなかったので、2人で行う音読の練習みたいな感じでした。1年くらいやって、リスニングがあんまり成長していないなと感じていました。普段のミーティングで依然として聞き取れないことが多い状態でした。そもそも普段会話で利用している単語や発音・スピードがNativeCampで利用する英語と違うと思いました。

Camblyでアメリカ人との会話を練習する

NativeCampでの英会話で違和感を覚えてから、今度は同僚と同じアメリカ人の講師でレッスンをしたいと思うようになりました。NativeCampにもアメリカ人の講師はいたのですが、人数が少なく少し値段も高かったので他のサービスを探しました。
そんな中で見つけたのがCambly(キャンブリー)でした。

https://www.cambly.com/en/student?lang=en

CamblyはUS発のサービスでアメリカ人講師が多く在籍していました。NativeCampからCamblyに移行して週5回30分会話できるコースをはじめました。NativeCampではTOEIC向けのコースがありましたが、CamblyにはTOEFLやIELTSなどのスピーキング含めた試験向けのコースがありました。スマホ向けのアプリが使いやすく、レッスンの登録や変更はアプリ上できますし、またレッスンは自動で録画され、あとから自分がどのように話していたのかを改めて確認することや、講師が話したフレーズを振り返ることができます。

アメリカ人講師の方を積極的に選んでレッスンを受けていたのですが、NativeCampの時と異なり、レッスン中に指摘をもらうことが多くなりました。会話中に別の言い換え表現や「Phrasal verb(句動詞: 同僚との会話中にめちゃくちゃよく出てくる)」の意味や利用する時の感覚も教えてくれました。また発音や話すスピードに関しても同僚と近い感じになりました。これが結構効果があった気がしていてCamblyを利用してから段々と同僚との会話にも慣れてきて、会話の流れを掴めるようになった感覚がありました。

オンライン英会話では自分が話まくれる話題にする

オンライン英会話で少し注意点があります。オンライン英会話は受け身でやると、講師によってはほとんど喋らせてもらえず、話を聞くだけで終わるなんてことが結構あります。学校と異なり講師は、教えたいというよりも、人と話したい、簡単にできる副業みたいに考えている人もいたりします。そんな場合は話すのが止まらなくなる先生もいたりします。

なので、せっかくオンライン英会話するのであれば自分がなるべく多くを話せる話題にするのがオススメです。会話なので相手も興味があるネタだとよりいいと思います。よく私が使っていたのは、お金についての話しでした。ちょうど2020年は米国株が盛り上がっていたので、購入を検討していた株の銘柄の話や日本のNISAの仕組みを話したり、家族がいる場合にどうやって説得するかなんてことを話していました。ほとんどの講師が興味津々で話しを聞いてくれて会話が弾みました。日本でやると怪しいやつになってしまいますが、オンライン英会話のネタとしてはよかったです。

他にも、インタビューの練習もいいと思います。講師に面接官役になってもらい、適当に質問してもらいます。回答した時に「どういう意味?」みたいに聞き直されたりして、「こういう事?」みたいにリフレーズしてくれるので、その繰り返しで自分の言いたいことをより的確に言えるようになるための練習になったりします。あとはなぜかいつもよりも真剣にレッスンしてくれたりします。

とくに話す話題がない時は、ニュースの記事を一緒に読むのが定番でした。ニュースを読む時間が必要になるので10分くらい会話の時間が少なくなってしまうのですが、ニュースから派生した話題で会話することができます。

やってよかったこと

英語学習のカリキュラムを一緒に考えてくれる人を見つける

英語学習で大変なのが、次に何をやればいいのかわからなくなる問題です。

ある程度勉強しても劇的な変化はなく本当にちょっとずつしか効果が現れないので、定期的に自分が前に進んでいるのか不安になります。そんな時に何をやればいいのか相談できる相手がいると安心できます。私の場合は同じCircleCIのカントリーマネージャーがこの役をやってくれました。定期的にやったことと、今後やったほうがいいことを相談できると自分でも振り返りにもなりますし、少しできることが増えたことを認めてもらうという事はやる気にもつながります。

ライザップ英会話のような英語のコーチングサービスもありますが、いいお値段がするのでもし身近に誰か英語学習してきた人がいればお願いしてみるのもいいと思います。

Studyplusで勉強時間の記録

https://www.studyplus.jp/

あとから振り返った際に何の勉強にどのくらい時間を使ったのか見えるのはモチベーションに繋がりました。あとはTOEICなどのテストを受けた際に点数が伸びてるときは大体勉強時間が増えていて、逆に調子悪かったときは勉強時間減っている時だったりしました。

あとはStudyplusにはコミュニティの機能があって他の人が勉強したり、何か目標を達成した際に「いいね」や「コメント」をすることができます。英語学習はものすごい孤独なので作業なので仲間がいるのは心強かったりします。

やらない方がよかったこと

海外ドラマはただの娯楽

https://www.imdb.com/title/tt1632701/

海外ドラマを一時期勉強と称して観ていた時がありました。これは全く効果ありませんでした。字幕なしだと流れがわからなくなるので、いつも日本語の字幕をつけていたので勉強でもなんでもなくただの娯楽でした。同僚のミーティングで聞き取れないにも関わらず、めちゃくちゃ早口のやりとりや法律関連用語や映画のフレーズが登場する「Suits」は聞き取れるはずがありませんでした。

海外ドラマでも「フレンズ」など日常的な会話が登場したり、フレーズがわかりやすいドラマであれば勉強になるものもあるかもしれないですが、私は海外ドラマは娯楽としています。

すぐに自動翻訳は悪いクセ

やらない方がいいと思った事としては、自動翻訳にすぐに頼ってしまうことです。

サポートの仕事では英語でも問い合わせ対応していました。文章が長かったりした際に、すぐに意味を理解するために、自動翻訳に最初に突っ込んで日本語で意味を確認してから、再度英文を読むというやり方をしていました。以前はこれが効率的だと思っていたのですが、これは結構な間違いで、これをやり続けていた際に英文を読むのが全く早くなりませんでした。英文は読んでいるのですが、最初に日本語で意味を理解しているので、文章を読み飛ばしてしまったり、細かな勘違いをしてしまうことが多々ありました。

最初は時間がかかるのですが、なるべく自力で読むことを大事にする必要があります。

まとめ

まだまだ英語学習の途中ですが雑にやってきたことをまとめてみました。正直英語難しいです。昔は仕事で英語使っていれば1年くらいで、ペラペラに喋れるようになるだろと妄想したことがありましたが、約3年経っても全然ペラペラしゃべれないです。言語の才能が本当にないのでやった分しか伸びないなーと感じています。

タイトルに20代後半と入れたのは、英語の学びはじめが遅かったこともあり、一番時間がかかりそうだった耳から鍛えようと思っていたことから、20代後半からと入れました。正直何歳から英語の勉強をはじめてもいいと思っていますが、若いうちに英語をやってきた人はやっぱり発音がとてつもなくいい気がします。耳が良いと発音がいいはほとんどイコールだと思っています。発音いい人でリスニングがだめという人をまだ見たことがないです。

最後に、20代後半からでも勉強すればぎこちないですが英語が使えるようにはなります。あきらめるにはまだ早いです。ICに興味がある方や英語を利用して働きたいという方は是非参考にしてみてください。

Discussion

いいですね!

苦手意識あっても飛び込んじゃう感じ好きです笑

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