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Pythonの利用方法をいくつか試してみる

に公開

Pythonを利用するには様々な方法がある。Windowsを利用している私がぱっと思いつくのが下記方法だ。

インストールを試す

ひとまず上げた5項目についてPythonのインストールを実施してみる。

Google Colaboratoryの利用

Google Colaboratoryはホスト型のJupyter Notebook。Googleのアカウントがあればすぐにでも使い始められる。ホーム画面の「New Notebook」をクリックすれば始められる。

Google Colaboratoryホーム画面

下記のように誰でもすぐに始められることが魅力で、Pythonの入門などでよく用いられるイメージがある。共有も非常に簡単で、簡単なツールとして皆に共有することも出来るようだ。

colabでのプログラム実行

Python.orgのインストーラでインストール

Pythonの公式インストーラーでインストールする方法だ。ダウンロードページに移動し、下記の赤枠部分をクリックすることでインストーラをダウンロードできる。

Python公式ダウンロードページ

ダウンロードしたファイルを実行し、Add python.exe to PATHにチェックをつけてInstall Nowを実行すれば良い。インストールに失敗するようなら管理者権限で実行する。

Python公式インストーラ

PowerShell等からファイルを指定して実行できる

PS > python --version
# Python 3.13.7
PS > echo 'print("Hello Python !!")' > test.py
PS > python .\test.py
# Hello Python !!

Microsoft Storeからインストール

Microsoft Storeからのインストールも可能で、Pythonと検索して好きなバージョンをインストールする。

Microsoft StoreでPython検索

先ほどはPython3.13をインストールしたため、3.12をインストールすることにする。下記の入手を押下するのみである。

Microsoft StoreでPython検索

Windows上に複数のバージョンのPythonを利用したときは、Windows用のPythonランチャーを用いてPythonを実行するとよいだろう。下記のようにバージョンを指定してPythonを実行できる。

# どのバージョンのPythonがインストールされているか確認できる
PS > py -0
# -V:3.13 *        Python 3.13 (64-bit)
# -V:3.12          Python 3.12 (Store)

# デフォルトのバージョンで実行
PS > py --version
# Python 3.13.7

# バージョン指定で実行
PS > py -3.12 --version
# Python 3.12.10

# デフォルトバージョンを一時的に切り替え
PS > $env:PY_PYTHON="3.12"
PS > py --version
# Python 3.12.10

# Pythonの実行
PS > py .\test.py
# Hello Python !!

pyenv-winでインストール

pythonのバージョン管理ツールであるpyenvのWindows版を用いてインストールする。この作業の前に導入済みのPythonはアンインストールしておくと良さそう。

インストール方法は非常に簡単で、QuickStartに記載のコマンドを実行するだけで良い。デフォルトの設定だとファイルの実行が無効になっている場合があるため、既存の記事を参考に有効化をする。

Invoke-WebRequest -UseBasicParsing -Uri "https://raw.githubusercontent.com/pyenv-win/pyenv-win/master/pyenv-win/install-pyenv-win.ps1" -OutFile "./install-pyenv-win.ps1"; &"./install-pyenv-win.ps1"

処理の終了後、Powershellの再起動を実施すればpyenvが利用できるようになっているはずだ。

PS > pyenv --version
# pyenv 3.1.1

Pythonのインストールは下記のように実行すればよい。

# インストール可能なバージョンを出力する
PS > pyenv install -l
# ...省略...
# 3.13.7-arm
# 3.13.7 ## これをインストールする
# 3.14.0a1-win32
# ...省略...

# Python3.13.7のインストール
PS > pyenv install 3.13.7
# ...省略...
# :: [Info] :: completed! 3.13.7

# バージョンの指定
PS > pyenv global 3.13.7
PS > python --version
Python 3.13.7

# Pythonの実行
PS > python .\test.py
# Hello Python !!

uvを用いてPythonを利用

公式サイトの Installing uv の手順通りにインストールする。

powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://astral.sh/uv/install.ps1 | iex"

下記のように表示されればインストールは完了だ。

PS > uv --version
# uv 0.6.10 (f2a2d982b 2025-03-25)

pythonを利用するときは下記のように仮想環境を作成して実行する。必要なバージョンが無ければダウンロードから自動的に実施してくれる。

# 仮想環境の作成
PS > uv venv --python 3.13
# Using CPython 3.13.2
# Creating virtual environment at: .venv
# Activate with: .venv\Scripts\activate

# 仮想環境の有効化
PS > .venv\Scripts\activate

# Pythonが利用できることを確認
PS > python --version
# Python 3.13.2

# test.pyの実行
PS > python .\test.py
# Hello Python !!

所感

Pythonの学習をしてみるなら、ひとまず Google Colaboratory を利用するのが良いと感じた。ローカル環境で実行する場合は素直に公式サイト、または、Microsoft Storeからのインストールで良さそう。バージョンの切り替えも問題なくできるため、pyenv-win は必要性を感じなかった。また、uvはPythonのパッケージ管理、プロジェクト管理というイメージですぐに必要はなさそうだ。

参考

https://colab.google/
https://www.python.org/downloads/
https://github.com/pyenv-win/pyenv-win
https://github.com/astral-sh/uv

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