J-Quants APIのリリースにより株式投資の時代が一歩進んだ
はじめに
3/24にマケデコ主催でJ-Quants APIのリリース直前イベントが開催されました。
J-Quants APIとは簡単に言うと、これまで機関投資家しかほとんどアクセスができなかった日本株式の様々な情報に個人がアクセス可能となるAPIで、そのなかでも事前発表されていたプレミアムプランの内容に注目が集まっていました。
ちょうどJ-Quantsの公式サイトもオープンになったので、発表の内容を見てみると以下のように月額でフリー、ライト、スタンダード、プレミアムの4プランで利用可能となっています。
J-Quants APIのリリースにより何が起きたのか?
この発表により、なにが起きたのでしょうか?それは簡単に言うと、個人がついに機関投資家に負けない、というかそれ以上のデータソースを取得することが現実的な予算と工数で可能になったということです。これまで日本株式のデータは個人だとYahoo Financeのプレミアムプラン、楽天証券のRSSなどを利用して取得するのが一般的でした。ただ、これらのデータは直近3年とか5年までしか取得できないことが多く、かつ決算の内容も4半期ではなく年度決算しか取得できないことも多くありました。
このあたりのデータの事情は UKIさんがイベントでも丁寧に説明してくれました。
特に以下のプレミアムプランに注目が集まっています。
かんたんにまとめると、J-Quants APIのリリースのおかげで以下のことが可能になったのです。
- 月額3300円で10年分、月額16500円で提供可能な全範囲(だいたい15年分程度の模様だが、一部計測自体が開始されたのがおそいデータなどもあり)という現実的な値段でデータ分析をするのに必要なデータにアクセス可能となった
- 決算データはCSV70カラム以上と、非常に大量の細かなデータが提供されており、年度データにまとめられていない生のデータにアクセス可能となった
- 信用取引残高、空売り比率などこれまでデータとしては存在していたが、いちいちJPXのサイトなどに取得にいかなければならないデータへのAPIによる簡便かつ統一的なアクセス手法が提供された
- オプションデータ、売買内訳データというこれまでは存在はしていたが、法人で取得するのに月額25万円-50万円かかるデータに対してプレミアムプランの月額16500円でアクセス可能となった
機関投資家でもプレミアムプランくらいのデータベースを個別に構築するために、外注したり、内部的にチームをもっていたりするので、このプレミアムプランを法人利用したいと思っている会社もすぐに出てくると思います。そして、イベントではそのような方向性の検討も始まっているという話をしていました。
最後にこちらの発表への反応をならべてみて終わりとします!マケデコもしっかりとイベントなどを企画して、盛り上げて行こうと思います!
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