ロゴガイドラインをまとめた話
"ゲームエイト"と聞くと、まず『ハチのキャラクターが描かれたロゴ』をイメージする人も多いかと思います。今回はそのロゴの扱う際のルールを示したロゴガイドラインの整備を進めた手順を紹介します。
ガイドラインの必要性
まず、私が入社した当時はロゴのガイドラインが存在せず、デザインデータも複数存在し、正しいデータを特定するのが困難な状態でした。そのため、社内スタッフがロゴを扱う際には、まず正しいデータを探すところから始めなければならず、非効率でした。
また、ロゴアイコンとロゴタイプのバランスや扱い方、コンテンツに使用する際の余白の取り方など、解釈が異なる箇所が多く、クオリティを担保する上で問題となっていました。社外の関係者にロゴを共有する機会もありましたが、社内で扱う以上にクオリティ管理が難しい状況でした。
これらの問題を解消するため、立ち返る場所としての『正解』を決める必要があると考え、まずは正確なロゴデータを用意し、同時に扱い方を示すガイドラインを作成することにしました。これまでの問題を考慮し、以下の点に注意しながら作業に取り組みました。
- アクセスしやすい場所に格納すること。
- 理解しやすい内容にすること。
- 必要に応じてアップデートすること。
用意したロゴデータについて
必要に応じてアップデートすることが念頭にあった為、まずは必要最小限の以下のデータを用意しました。※SVGデータなどは後日の要求に応じて追加しました。
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形状のバリエーション
- 横並び
- 縦並び
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配色(カラーモード)
- RGBモード(モノクロも含む)(Web媒体やテレビ等の映像で使用)
- CMYKモード(モノクロも含む)(印刷物で使用)
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配色(背景色によるパターンの違い)
- 通常のロゴアイコン+黒のロゴタイプ
- 白縁のロゴアイコン+白のロゴタイプ
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各種デザインデータ
- PNG(RGBのみ)
- PSD
- AI
配色と形状のバリエーション
色に関しては、異なるカラーコードのデータが複数存在したため、視認性や既に多くのメディアで使用されている配色を考慮して、最適な色を選びました。印刷データの作成などに使用されるCMYKカラーのデータは存在していなかった為、先に決定したRGBカラーと差異の少ないカラーコードを指定しました。これらのデータは社内のNotionで管理し、簡単にアクセスできるようにしました。
データはNotionに集約
ガイドラインの作成について
ロゴデータと同時に作成したガイドラインも、アップデートを考慮して以下の最低限の内容にしました。
- 基本デザイン要素
- 組み合わせパターン
- 余白の規定
- 背景色によるパターン変更の説明
- 色の指定
- 最小使用サイズ
- 使用禁止事項
ガイドラインは図解を多用し、理解しやすい内容にすることを目指しました。キャラクターのガイドラインも整備しましたが、OK例とNG例を具体的に示すなど、認識のずれを防ぐことを心がけました。
作成したガイドラインはPDF化し、ロゴデータと同じくNotionに格納しました。外部パートナーに共有することも考慮しPDFとしましたが、将来的にはガイドラインをまとめたものをWeb化して、よりアクセシビリティの優れたコンテンツとしていきたいと考えております。
余白の規定(左)/使用禁止事項(右)
また、弊社よりリリースしたコミュニティプラットフォーム『PLAYZY』のロゴに関しても、外部パートナーに提供する機会が多いため、ロゴ制作と同時にガイドラインも作成しました。これにより、本来かかるはずだったコミュニケーションコストを削減できたと思います。
キャラクターのガイドライン(左)/PLAYZYロゴのガイドライン(右)
今後の展望
取り急ぎ、ロゴ関連の整備を進めましたが、品質の確保、制作スピードの向上、ブランドの統一性を目指し、今後も汎用性の高いものについては順次ガイドラインを定めていきたいと考えています。既に営業資料などで使用するアイコンやイラストなどは社内で共有を始めています。将来的には、デザインパーツだけでなく、ライティングなどもガイドラインにまとめることで、より良いユーザー体験を提供できると考えています。引き続き、社内での整備を進めていきたいと思います。
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