iOSDC Japan 2025に出展してきました
2025年9月19日から21日の3日間、有明セントラルタワーホール&カンファレンスにて、iOSDC Japan 2025が開催されました。弊社は昨年に引き続き、スポンサーとして参加いたしました。

弊社ブース展示

今年はこのようなブース設営となりました。
パネルを設置することで、展示らしい雰囲気を出すことができたのではないでしょうか。
クイズ企画
毎年ブースに何を展示しようか悩むところですが、昨年は各社ブースでクイズ企画が盛り上がっており、来場者の方々とコミュニケーションを取りながら楽しめる良い取り組みだと感じました。そこで今年は弊社もクイズを出題することにしました。
クイズの題材は、弊社が使っている技術であるSwiftUI、TCA、Concurrencyに加え、WWDCで発表されたばかりのiOS 26の新機能も取り上げています。回答方法は、クイズの内容を印刷したパネルを用意し、QRコードを読み取って選択肢の中から選んでいただく方式です。
各設問と回答の詳細は割愛しますが、回答数と平均点をまとめました。
| 出題時間 | 回答数 | 問題 | 平均[点] |
|---|---|---|---|
| Day1 午前 | 21 | SwiftUI | 2.95 / 4 |
| Day1 午後 | 66 | TCA | 2.7 / 8 |
| Day2 午前 | 18 | iOS 26 | 2.56 / 5 |
| Day2 午後 | 26 | Concurrency | 0.81 / 2 |
回答が最も多かったのはDay1の午後で、66名の方に回答いただきました。
この時間帯はスポンサーブースビンゴで巡られている方が多い印象で、弊社ブースにお立ち寄りいただいた方がついでに挑戦してくださったのではないでしょうか。
ノベルティ「正気扇子」
ブースにお立ち寄りいただき、クイズやアンケートをご回答いただいた方にはノベルティを配布していました。過去のノベルティではクリアファイルや手拭いを配布しており、今年は扇子を用意しました。

ノベルティには「正気」の文字が印刷されており、今年で3代目となり恒例化しています。
「正気」の文字を見て、「なぜ正気なの?」と聞かれることがあります。
サービス開発パートナー事業部が掲げる「正気」とは何なのでしょうか?
弊社事業部MGが社員向けのメッセージで、以下のように語っています。
一言で言うと、
「正気にやる」=「理想的だと思える事を、あきらめずにやる」
だと考えています。"あきらめずに"と言うのがポイント。
理想とは程遠いものが普通として受け入れられてしまっている場合に、それを覆すのはとても難しい。
「他の会社でもやってるから」とか、
「うちではこれが普通だから」とか。なんかおかしいな?と最初は思っていても、だんだん現状を受け入れてしまって、気づけば(あるいは気づかぬままに)当たり前にしてしまう。
これに抗うには、強い意思と物凄く多量のパワーが必要。
これを"あきらめずに"貫き通す事が、僕の考える「正気」です。
この「あきらめずに理想を追求する」姿勢こそが、私たちの「正気」です。
正気を失うことがないよう、この正気扇子をディスプレイのそばに置き、ぜひご活用ください。
印象に残ったセッション
いくつかセッションを聴講しましたが、どれも興味深い内容でした。
中でも特に印象的だったセッションを1つご紹介します。
iOSエンジニアの可能性を広げる:ソニーがKotlin/Compose Multiplatformに挑戦した理由(あなたもぜひ)
実プロダクトでのKMP/CMP採用事例として、特に印象的だったのは共通化に対する設計方針です。
UIやビジネスロジック、ドメイン層など全体の8割を共通化しながらも、マップ表示など、各OSのユーザー体験を重視すべき部分はネイティブ実装を選択したとのことです。この「何を共通化し、何を共通化しないか」という判断基準が示されていた点が参考になりました。
弊社では実案件への導入はまだですが、以前社内でKMPによるビジネスロジック共通化を試してみる機会はありました。ただCMPについては当時ベータ版だったこともあり、深く触れていませんでしたが、今回のセッションを聞いて改めてCMPも含めて触ってみたくなりました。10月21日にリリースされたKotlin 2.2.21ではXcode 26の公式サポートがされたようで、今後の動向にも注目しています。
会場の雰囲気

朝10時頃に並べられたドーナツ。午前中のうちには無くなってしまいました。

iOSDC Japanは今年で開催10年目ということで、周年記念グッズが多く見受けられました。毎年オリジナルラベルで配布される水ですが、今年は歴代ラベルの水もあわせて用意されていました。

クロージングでは、ペンライトとクラッカーによる演出があり、盛況のうちに幕を閉じました。
イベントを終えて
隣接ブースの企業の方々との情報交換を通じて新しい技術トレンドを知ることができ、良い刺激となりました。また、ブースに立ち寄ってくださった方々と直接お話しできたのも貴重な経験でした。来年もまた、このイベントに参加できることを楽しみにしています。
Discussion