Nano Bananaに画像のレイヤー分割をさせてみる
こちらは株式会社ガラパゴス(有志) Advent Calendar 2025の15日目の記事です。
Nano Banana、最近話題ですね。
画像生成の精度で注目を浴びがちですが、今回はちょっと嗜好を変えて、
画像のレイヤー分割、できたりしない?
という発想で軽く実験してみました。
まずは素材づくり
元素材になる画像はサクッと手動で作成(所要時間はだいたい5分)

とりあえず深く考えず、雑に「レイヤー分割して」と投げてみます。
最初のトライ:失敗

結果は失敗。
「レイヤー分割はできない」
ですよね、という感じですね。
ただ、内容はしっかり把握しているようです。
では次の手を考えます。
発想を変える:レイヤーを指定する
「全部分けて」ではなく、
このレイヤーだけ抜いて
という形で指示してみました。
すると……
なんと、できた
普通に出力されました。
しかも地味にすごいのが、文字の裏にある透かしっぽい部分まで綺麗に除去しているところ。

このあたり、文脈を理解して処理している感じがあってなかなか好感触です。
続いて、熱波師の女の子と歌手の男の人もそれぞれ指定してみました。


なぜか透過部分が少しグニャっとしていますが、
「まあまあ、いけてる」感はあります。
ちなみに実際に透過されているわけではなく、
最初に「レイヤー」という指示を入れた影響か、
それっぽい背景画像を生成して合成しているように見えます。
文字レイヤーだけ……のはずが?
次は見出しの文字のみを抜こうとしたところ、
なぜかコードでの出力方法を説明し始めました。

HTML経由で再挑戦
HTMLに書き直してもらって出力したのがこちら。

完全一致ではありませんが、
かなり近いものは出力されています。
背景だけも抜いてみる
最後に背景画像のみを出力してもらいました。

これも思ったより綺麗に抜けています。
思考モードのリミット
実は途中で思考モードのリミットに到達し、高速モードに切り替わっています。
それでもこの精度なので、
プロンプトをもう少し洗練させれば、結構いいところまでいくのでは?
という手応えはありました。
まとめ
今回は完全に実験でしたが、
- レイヤーの完全分割は厳しい
- 特定レイヤー指定なら意外といける
ということが分かりました。
検索してみると一枚絵からVtuberの2Dモデル用にレイヤー分割するサービスは既に存在しているようです。
主戦場はイラスト界隈ですが、こんなところで親和性あるのは面白いですね。
Nano Banana、まだまだ面白い使い道がありそうですね。
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