2024年に出た音楽生成AIの状況と所感
この記事は某有志アドベントカレンダー 2024の 4 日目の記事です。
こんにちは。あべです。
今年も生成AI賑わってましたね、、、!
エンジニア兼音楽家の筆者としては一旦ここでおさらいをしておきたい!ということで
2024年の音楽系AIについて振り返ってみました。
Suno v4
昨年から自動作曲で話題になっていたSunoですが、
以前のバージョンに比べ、メロディの鮮明さや生ボーカルっぽさ(以前のバージョンではオートチューンのような自動チューニングが効いたようなサウンドだった)が格段に向上しました。
また、生成された音楽のセクションの一部を差し替える「Replace Section」、
一貫したスタイルやムードで曲を生成するための「Persona」、
アップロードしたオーディオトラックに合う楽曲を作曲する「Audio Upload」、
過去バージョンで制作した楽曲のクオリティを改善する「Remastaring」機能など、
実践的な機能も多く実装されていて、使い勝手がかなり良くなっている印象です。
Udio
音楽生成AI界隈でSunoと競い合っているのがUdio。
Suno v4が出る前はこちらが一歩前にでていた印象ですが、
この時点でかなりハイクオリティな音楽になっていますね、、、
こちらも次の進化が楽しみなところ。
Music FX DJ
Googleがおもしろ生成AIを出してきました!
トラックを再生しながらまるでDJのように連続的に音楽を生成することができます。
個人的には今まで出た生成AIの中で一番クリエイティブを感じますし、これはもはや楽器といっても良いかと思いました。
Jacob Collierとのセッションも面白いです。
所感
振り返り、といいつつ時間の問題で3つしか取り上げられませんでした、、、
他にも何かあれば紹介いただけると嬉しいです。
生成AI系は今SunoとUdioの2大巨頭って感じかと思います。
これは個人的な見解ですが、音自体のクオリティに関してはもうプロが作るものと遜色ないと思います。
もちろんプロの仕事はサウンドクオリティだけでなく、楽曲が求められる背景情報などから察する力など、他のありとあらゆる能力が求められるので「プロは不要」という意見ではないです。
Suno v4に関してはプロンプトでサクッと生成して終わり!という物だったのが、
生成したものからブラッシュアップしていく、実際の制作に近いような機能がでてきているのも興味深いポイントです。
Music FX DJの出現を考えても本格的に音楽制作のプロセスの中に生成AIが入り込んでくる兆しを感じますね。
一方、生成AIにつきものの著作権を始めとした法的な問題も、熱い議論の的となっています。
ユニバーサルをはじめとした音楽出版社がAnthropicに対して訴訟を起こしたのも記憶に新しいです。(これは2023年の話題ですが)
2025年の動向にも注目ですね!
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