音楽系AI製品あれこれ
この記事は某有志アドベントカレンダー 2023の 18 日目の記事です。
こんにちは。あべです。
趣味で音楽制作をやっているのですが、割と業界内ではAI系製品もデファクトスタンダードになってきており、
影響が大きいなと思っています。
生成AIx音楽なんかも最近話題ですね。
ちょっと自分の知っている範囲のものをいくつかまとめてみましたー。
ミキシング・マスタリング
個人的にAI製品が一番馴染んでるのがここかなと思っています。
代表的なところだとiZotope社の各種製品が該当します。
ミキシング・マスタリングは作曲・編曲が終わった後の工程で、
簡単にいうとリスナーが聞きやすいように音量やバランスを整える作業です。
専門的な知識や技術が問われる作業ですが、
AIワークフローで初心者でもある程度聞けるクオリティにしてくれます。
オーディオ修復
録音物に乗っているノイズなどの修正をAIがサポートしてくれる製品です。
上記でも紹介したiZotope社のRXという製品が業界標準になっています。
初心者でもAIアシスタントでざっくり綺麗にできますし、
専門化が使えば、さらに追い込んで細かい部分まで修正できるという優れものです。
音楽だけでなく、ナレーションや映画・ドラマの現場でも活用されています。
ウォーキングデッドでの活用例
歌声合成
実用的な分野でかなり馴染んできたところとしては、歌声合成の分野ですね。
音楽に詳しく無い方でも「初音ミク」をなんとなく知っているかたは多いんじゃないでしょうか。
最近の歌声合成は進歩が凄まじく、言われないと人間と区別がつかない方もいると思います。
(上記はアニソン歌手の中島愛さんをモデリングした音源ですが、かなりいいところまで再現されていますね、、、)
Synthesizer V AI Megpoid
生成AI
最近ちょうどSunoAIが話題になっていましたね。
テキストを軽く入力するだけで歌詞と楽曲がするすると出てきたのは驚きです。
1日50クレジットくらいは無料で触れるみたいなので、触ったことがない人は是非!
Bigroom Kick EDM で生成した例
これだけで制作を完結するにはまだまだ足りない部分はあると思いますが、
個人的には実際に楽曲制作する際の「素材」として活用するのはアリかなと感じました。
作曲支援
こちらは「楽曲を生成」することではなく、あくまで「支援」することを目的としたツールです。
例えば「コード進行」だったり、「リズムパターン」だったりをAIが生成して、面白いものを作曲家が採用するような使い方ですね。
Orb Producer Suite
Life
音源分離
こちらもAIが活躍する分野ですね。
ミックス済みの完成音源からボーカルやドラム、ギター、ベースなどを分離して
それぞれの音量をコントロールすることができます。
なんて事ないように聞こえますが、自力でやるのはかなり難しく、
まさしく人よりもAIが得意とする分野かと思います
その他
他にも「プレイリストのサジェスト」だったり、「オーディオ編集」の分野だったり、
多岐にわたって期待できる製品が今後も出てきそうです。
作曲や編曲家、エンジニアがよりクリエイティブな分野に集中できるような環境が、この数年間で一気に醸成されているなと感じます。
どんどん面白い製品が出てきてワクワクしますね!(音楽系のAI製品は見た目もカッコ良い、、、)
それではー。
Discussion