iPhone17 Pro に機種変更(5年ぶり・iPhone12 proから)するまでの手順まとめ
なんでこれを書いたか
- アプリ開発の実行環境が私物のスマトートフォンってケースは多い
- 国内だと Android より iPhone の需要が高い
- 近年 iPhone は高価で買い替えは数年単位のスパン
機種変更の時の手順を書いておかないと忘れる!!!
前提
筆者の今回の環境は以下の通り
買い替え前
- 端末: iPhone12 Pro
- モバイル通信: IIJmio 音声SIM (物理)
- Apple Watch: Series 4
買い替え後
- 端末: iPhone17 Pro
- モバイル通信: IIJmio 音声eSIM
- Apple Watch: Series 4 (引き続き)
ウォレットに登録しているカード
- Suica
- クレジットカード
インストールしているアプリ
データ移行だけでは完了しない厄介なアプリ
- 二段階認証アプリ
- 銀行系アプリ
購入の手順
- 物理店舗 (Apple 銀座) で機種変更
- Apple Store アプリで事前予約 (機種と時間)
- 店舗内で データ移行 → アプリ再設定 → eSIM設定 (セットアップ可能なデスク有り)
- さらに Trade In で iPhone12 Pro もその場で売り払った
この記事は
2025年9月の時点の内容であり、筆者の備忘録である
事前準備
Apple 銀座 に向かうまでに行ったこと
不要データを削除して移行を軽量化
筆者は Google フォトに写真や動画のバックアップしているが、オフラインでも近年の写真や動画を見れるようにしたかった。
なので、機種間のデータ移行は次の2つの方法があるが...
- iCloudバックアップ からのダウンロード
- クイックスタート
クイックスタートの方法を取った。
理由は次の通り。
- 自分が契約してる iCloud+ プランは 50GB までの容量制限
- iCloud に一時的に近年の写真や動画を上げるには容量が足りない
しかし、クイックスタートは長い場合だと数時間掛かると聞いた。
移行元の機種のデータ量が多いのが原因。
データとは、写真や動画以外にもアプリやそのアプリが後付でダウンロードしたファイル群だ。
当日店舗で作業時間を減らすため、旧端末に対して以下の処置を施した。
- 2年前以外の写真や動画をすべて削除
- 使用していないアプリの削除 (とくに後付DLデータの多いゲーム)
- なんかキャッシュの多いアプリの一旦の削除
- Google 系
- MicroSoft 系
LINE のトーク履歴を iCloud にバックアップ
トーク履歴を復元したい場合は iCloud に事前にバックアップが必要らしかった。
なので以下のURL先のやり方に従ってバックアップを取った。
Apple Watch と iPhone からウォレットに登録しているカードの削除
- 自宅から店舗に向かう間に Suica やクレジットカードを使うので直前まで削除できない
- 最新のクイックスタートは、ウォレットの設定も移行できると、何かの Yotube 動画でみた
以上の理由から、ウォレットから Suica とクレカの削除をしなかった。
データ移行だけでは完了しない厄介なアプリの追加手順を覚えておく
当日店舗で追加手順の調査で時間を浪費しないように覚えておく。
2段階認証アプリ
Google Authenticator
- 旧端末でアカウント移行 → QRコードエクスポート
- 新端末でアカウント移行 → Rコードスキャン
Microsoft Authenticator
- iPad や MacBook で https://aka.ms/mfasetup を開く
- このときに旧端末の同アプリで2段階認証
- "+ サインイン方法の追加" を押下
- 押下後進めるとQRコードが表示されるので、新端末でスキャン
- 1.で開いた一覧に新端末が登録される (古い端末は一覧から削除する)
VIP ACCESS
- 旧端末でクレデンシャルの移行 → コードの生成を押下 → QRコードが画面に出る
- 新端末でクレデンシャルの移行 → コードのスキャンを押下
銀行系アプリ
筆者が使用している りそなグループ アプリの場合
- 旧端末で プロフィール → 機種変更による引継ぎ → QRコードを表示
- 新端末でアプリを初回起動すると、新規ログインかQRコード読み込みの二択が現れる
- 新端末でQRコード読み込みを選択して 1.のQRコードを読み込む
IIJmio の eSIM 移行手順を覚えておく
当日店舗で移行手順の調査で時間を浪費しないように覚えておく。
- IIJmio 会員トップにアクセスする
- 「SIMの再発行・交換」ページにアクセスする
- 「SIMの交換」を選択する (再発行ではなくSIM交換となるため)
- 交換情報を選択する
- カードの種類で「音声通話」を選択
- 交換タイプで「音声SIMからeSIMへの変更」を選択
- 回線タイプ(例: ドコモ回線)を選択
- 利用するSIMで 「eSIM」 を選択
- 新しい端末のEID(Embedded SIM ID)を入力する
- iPhoneの「設定」アプリから「一般」>「情報」の画面でEIDを見つけ、コピーしてIIJmioの申し込みページに貼り付ける
- 情報確認ページへ進み、メールアドレス認証を行う
- 適用されるキャンペーンを選択し、「次へ」へ進む
- 申し込み内容を確認し、本申し込みを完了する
(この時点で旧SIMはまだ動作している状態) - 新しいiPhone 17でプッシュ通知を待つ
- 「モバイル通信の設定を完了」という通知が届いたらタップする
- 通知が届かない場合は、Wi-Fiに接続し、IIJmio公式アプリをダウンロードして手順を進めます
- 画面の指示に従い「eSIMをアクティベート」から「続ける」をタップし、アクティベーションを完了させる
- 動作確認を行う
- IIJmioのウェブサイトなどで動作確認・着信試験(111コール)を行う
- Wi-Fiを切り、モバイルデータ通信でインターネット接続が可能かを確認
当日の流れ
Apple 銀座で実際に行った工程
最初の手続き
- 2階入口右奥の受付へ向かう
- Apple Storeアプリ経由でウォレットに登録したカードをスタッフに見せる
- 身分証明証を見せたり、購入署名にサインしたりして購入
- Trade In で売り渡す iPhone12 Pro をその場で査定
- 査定は全てその場で、手持ちの子機で行っていた
- 数枚の写真を撮るだけだった (画像認識も使用しているみたい?)
- ものの5分たらずで完了!
- iPhone12 Pro の背面にレシートを貼り付けられる
- 3階で機種変更の作業が終わったら、近くのスタッフに渡すように言われる
- iPhone12 Pro の買取価格の分を引かれた値段で iPhone17 pro を購入、クレカで支払う
- このクレカはこの時点でまだ iPhone12 Pro と連携している Apple Watch のウオレットから
- ここまで対応してくれたスタッフから、3階入口右奥に向かって近くのスタッフに名前を告げるように言われる
- 3階へ移動して、近くのスタッフに名前を告げる
- デスクの自分用のスペースを貰う
- 以降は基本的に自分自身で作業する
- スタッフは困っている人には声はかけてくれる
- 自分からも質問しやすい。誰かしら近くにスタッフが居るので
機種変更の作業
1) データ移行
事前準備で想定していたクイックスタートで始めた。
- 新端末を箱から開封して電源を入れる
- データ移行の方法を求めれるのでクイックスタートを選択
- 近くに旧端末を置く
- 旧端末にデータ移行要求のポップアップが表示されるで、OK押下
この後のプロセスで注意したこと。
- モバイル通信の設定を移行しますか? では「いいえ」を選択
- IIJなど一部のMVNOの業者の場合に限る
- クイック転送に対応している業者なら「はい」を選択
- 旧端末のiPhoneを初期化するか? では「いいえ」を選択
- 先述の「厄介なアプリ」たちは旧端末と連携した操作が必要なため
- ウォレットの移行時にクレカのセキュリティコードの入力を求められる
事前準備で不要なデータを削除していたお陰で、スタッフには「1時間以上掛かる」と言われたが、30分弱で移行作業は完了した。
2) 厄介なアプリの再設定
2-1) ウォレットの確認
ウォレットアプリを起動して次を確認した
- クレジットカードが表示された
- Apple Watch に移動させている Suica は表示されなかった
2-2) Apple Watch の紐づけ
Watch アプリを起動すると...
- 「旧端末の設定を引き継いで、使用しているApple Watchと連携するか」と表示される
- ここで「連携する」を選んでも失敗する
- 旧端末のWatchアプリからApple Watchの連携を解除する
- この時点で Apple Watch は再起動が始まり、最終的に連携待機状態になる
- 同様に新端末からも一旦削除する
- 新端末は改めて Watch アプリから近くにあるApple Watchとの連携を始める
- 連携のプロセス途中で「Apple Watch内のデータを引き継ぐか?」と問われる
- 「はい」を選ぶ
これで新端末との連携は完了。
その後 Apple Watchからウォレットアプリを開くと、クレジットカードは新端末と同じ情報が表示されて問題なかったが....
Suica が表示されない!!
なので次を試みた。
- 新端末の Watchアプリ のウォレット設定には居る
- ウォレット設定から一旦削除
- 念の為、旧端末の Watchアプリ のウォレット設定からも削除
- 新端末の ウォレット設定からカードの追加で「iPhone からの交通系ICの移動」を選択
- 移動プロセスが始まるが失敗する
- 数回失敗したのち に、成功!
- Apple Watch のなかのウォレットアプリを開くと、Suica が居ない
- 30分ほど経って から表示された
2-3) 二段階認証アプリ
Google Authenticator
事前準備で覚えた手順どおりに実行して成功
Microsoft Authenticator
アプリを起動すると MicroSoft アカウントでのログインを要求されるのでログイン。
ログイン過程で 旧端末 の Microsoft Authenticator で二段階認証を行った。
ログイン後の認証を行うサービスの一覧は旧端末の内容を継承していた。
念の為 https://aka.ms/mfasetup を覗いてみると新端末が一覧に登録されていた。
つまり、QRコードによる継承の手続きは不要だった。
VIP ACCESS
事前準備で覚えた手順どおりに実行して成功
2-4) 銀行系アプリ
事前準備で覚えた手順どおりに実行して成功
2-5) LINE
- 新端末でアプリを起動
- 新しいスマートフォンに移行するか?と表示されるので「はい」を選択
- LINEに登録している電話番号を入力して、認証番号を送信
- eSIM移行前なので 旧端末 で認証番号を受信
- 新端末のLINEアプリで4.の認証番号を入力
- トーク履歴も含めて、すべてが新端末に移行された
2-6) 自宅で作業するでも構わなかったアプリたち
ここまで想定より早く作業が進んだので、次の作業も行った。
- SNS系(X, Instagram, Facebook)の再ログイン
- Google 系のアプリの再インストールと再ログイン
- 1つのアプリ(GMail)でログインした
- すると他のアプリ(GooGe Driveなど)はログインを省力できた
- Apple のサブスク経由で契約している Google One (200GB) が認識されていることを確認
- Microsoft のアプリの再インストールとログイン
- Google 系と同様
- この時点で Microsoft Authenticator でログイン済みだったため、他のMS系アプリはログインが不要だった
3) eSIM 移行
事前準備で覚えた手順どおりに実行して成功
4) そして退席
データ移行 → アプリの再設定 → eSIM移行 で掛かった時間は1時間前後でした。
この後に近くのスタッフに声をかけて、レシートの貼られた旧端末(iPhone12 Pro)を渡した。
スタッフと二人三脚で「iPhoneを探す」の解除と端末の初期化を行う。
最後、スタッフに旧端末を渡してすべての作業を完了した。
デスクから離れたのは Apple 銀座に来てから 2時間弱 経ったあとでした。
まとめ
事前準備をしっかりやっておくと
新端末の購入 → 機種変更 → 古い端末の売り渡し
までが、店舗内で一気通貫で素早く終えることがわかった。
事前準備のほうが調査と当日の段取りの構築で時間が掛かったかもしれない。
また数年後に、この備忘録を参考にしたい。(陳腐化するかもだが...)
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