ソニー空間再現ディスプレイELF-SR2の開発環境構築
はじめに
会社でソニーの空間再現ディスプレイ ELF-SR2 を購入した (55万円!!)
早速遊びたい、なんか作って動かしたい!
その環境構築について書く
空間再現ディスプレイとは
空間再現ディスプレイの英訳は Spatial Reality Display
立体的な空間映像を再現し、特別なメガネやヘッドセットなどを使わず裸眼で見ることができるディスプレイ
高速ビジョンセンサーと視線認識技術により、見る人の目の位置を常に正しく検出
目の位置情報をもとに、実際にディスプレイパネルから出す光源映像を3DCGデータからリアルタイムに生成
開発者ページ
ドキュメント、SDK、Tipsなどがある
推奨PC
- Mac は非対応
- GeForce RTX2070 Super以上を搭載
- DLSS(Deep learning super sampling)を有効にする場合はRTX 40 シリーズ以上
- 映像出力を USB-C 接続でするなら別途USB3.2 Gen2x2対応のUSB-Cを用意 (付属していない)
ユニティちゃんライブステージ! with Spatial Reality Display が配布されていて、推奨PCの基準はこのアプリが60FPSで動くことらしい
PCとELF-SR2の接続
3通りの方法
- HDMIケーブル
- DisplayPortケーブル
- USB Type-Cケーブル (USB3.2 Gen2x2対応)
1.と2.の場合は加えてUSB-C to USB-Aケーブルで接続が必要
3.は USB3.2 Gen2x2対応 であることが必須
専用アプリのインストール
SR Display Settings を上のページからDLしてインストールする
UnityHubとUnityをインストール前に終了させること!!
(念を入れてタスクバーから裏で動いているUnity関連のタスクも終了させる)
センサーや画質の設定ができる
(起動時のソニーロゴの表示のON/OFFもできる)
開発ツール
Unity 2020.4, 2021.3, 2022.2
※DLSSを使いたい場合は 2021.3以上
Unity プロジェクトの設定
URP のみ?
上のリンク先にはURP対応となっているが ここ にはHDRPも対応と書かれているように見える
とりあえずURPでプロジェクトを作ったほうが良さそうだ
SRDisplay UnityPlugin を入れる
ここ から SR Display Plugin for Unity をダウンロードしてインポートする
Build Settings
Windows x86_64アーキテクチャのみに対応
Player Settings
Scripting Backend は "Mono" のみ
Quality Settings
Quality LevelsでV Sync CountをDon't Sync
サンプルプロジェクト
ユニティちゃん公式ページに、なんとサンプルがあった。
ver2.0.1 が ELF-SR2 に対応している。
視聴環境
- 普通に肉眼で顔が見えるぐらいの明るい空間
- ELF-SR2から顔までの距離は近からず(50cm以上)遠からず(100cm以内)
- 視野は前面130度ぐらい?
- 真夏は注意(気温40度以下)
フェームウェウア
※2023/6 現在
本体付属の紙のマニュアルと開発者ページでフェームウェウアのアップデート手順が異なっていた。
こちらを見ると、どうやら旧型機のファームウェアとその使い方について書いてあるみたい。
Firmware Updater
srd-display-fw-updater-1.04.00.03100.zip 本体ファームウェアのアップデータ(ELF-SR1用)
まだ本機のファームウェアは無いということだろう。
先人のレポート
ELF-SR1 のころの情報
Discussion