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【Linux基礎】Linuxをすぐ使い始められるようにする方法

2024/02/25に公開

0.はじめに

  • Linuxを学習するにあたり、参考書をじっくり読んでから学ぶ人が多いように思えます。
  • 何も準備しないよりはいいのですが、準備をしすぎても学習効率が悪くなってしまいます。
  • そこで、手短に基本を覚え、Linuxをすぐに使い始められるようにするための情報をまとめました。

1.Linuxとは?

Linuxとは、Windowsなどと同じOSの一種。
OSとは乱暴な言い方をすると、ユーザーの命令をコンピューターへ伝えるためのものです。

LinuxはUnixを元に作られた、オープンソースのOSで、プログラマー間の世界標準OSになっています。
主な特徴としては、コマンドでOS(カーネル)に命令するところでしょうか。

MacOSはUnix系のOSで、LinuxはUnixを元に作成されていますので、MacPCでLinuxコマンドを学習していきます。

2.カーネル/シェル/コマンドとは?Linuxに命令を出す仕組みを知ろう

次に、どのようにLinuxへ命令を出すのかを学びます。

<イメージ図:シェルが仲介してカーネルに命令を伝える>

  • ユーザーはカーネルに直接命令を出すとことができません。そこで、ユーザーからの命令(コマンド)をカーネルに仲介し伝えるのがシェルです。
  • シェルにはいくつか種類があります。bash,zsh,shなど。どれを使ってもOK。
  • シェルにコマンドを伝えるためのアプリケーションがterminalです。terminalにコマンドを入力して、シェルを通してカーネルに命令を与えます。

3.環境変数とは?

Linuxを使っていると絶対に出てくる用語だと思うので、簡単に解説します。
環境変数とは、ざっくり言うとOS上で動くプロセスが共有する情報を指します。

環境変数を設定しておけば、すべてのプロセスで共通で使用できるため、プロセスごとに変数を定義して値を設定する手間が省けます。

<イメージ図:環境変数はOSが持っている、みんなで共有できる変数>

例えば、echo $SHELLをterminalで実行すると、利用しているシェルの種類がわかります。

$ echo $SHELL ← コマンド実行
/bin/zsh ← 実行結果。zshというシェルを利用していることがわかる

また、exportというコマンドで新しい環境変数を一時的に定義できます。

$ export AGE=20 ← コマンド実行。AGEという箱を作り、そこに20という変数を定義
$ echo $AGE ← コマンド実行。AGEの中身を出力
20 ← AGEに定義した20という変数が出力

環境変数は理解が難しいのですが、まずは「OSが持っている変数なんだなぁ〜」と覚えていただければ十分です。

4.Linuxの基礎コマンド

最後によく使うLinuxの基礎コマンドを紹介します。
一気に覚えるのは難しいと思うので、使いながら少しずつ慣れていきましょう。

pwd:今いるディレクトリを表示

カレントディレクトリ(今いるディレクトリ)のパスを表示します。

$ pwd

cd <path>:<path>に移動する

指定した引数ディレクトリへ移動します。

$ cd ./Desktop

引数なしの場合は、ホームディレクトリに移動します。

$ cd

ls:指定ディレクトリのファイル、フォルダを一覧表示

指定した引数のパス情報を出力します。

$ ls ./Desktop/test

引数なしの場合は、カレントディレクトリ配下のパス情報を出力します。

$ ls

mkdir <new folder>:新しいディレクトリ<new folder>を作成

指定引数パスにディレクトリを作成します。

$ mkdir /Desktop/test/html

引数をパス指定しなければ、カレントディレクトリ配下に作成されます。

$ mkdir html

touch <new file>:新しいファイル<new file>を作成

指定引数パスにファイルを作成します。

$ touch /Desktop/html/index.html

引数をパス指定しなければ、カレントディレクトリ配下に作成します。

$ touch index.html

rm <file>:<file>を削除

引数のファイルを削除します。

$ rm ./file

rm -r <folder>:<folder>を削除

引数のフォルダを削除します。

$ rm -r testfolder

5.おわりに

Linux操作をとにかく早く始めるために、必要最低限のことをまとめてみました。さしあたりは、基本を学んですぐに実機を触ってみましょう。

その内に、疑問や今すぐ学びたいことが出てくるはずなので、そういった部分をピンポイントで参考書などで潰し込んでいくと効率がよくおすすめです。

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