【ざっくりわかる】Ansibleとは何か?わかりやすく解説。
0.はじめに
自動構成管理ツールの導入を検討されている方向けに、Ansibleとは何かをわかりやすく解説します。
本記事をお読みいただくと、以下を理解できます。
- Ansibleとは何か
- Ansibleの特徴
- Ansible導入のメリット
では、次の章から具体的な解説を進めます!
1.Ansibleとは何か?
Ansibleは、サーバの自動構成管理ツールの一つです。
アラクサラネットワークス株式会社:Ansibleを活用したITインフラの運用自動化ソリューションを強化
「サーバー環境そのものをコードとして定義し、ツールで自動的に設定する(※)」ことで、レガシーなシステムにありがちな、以下課題を解決し、システムの透明性を高めます。
- 手動メンテナンスによるヒューマンエラー
- ドキュメントと実機の設定内容の乖離
- システム全体の構成を把握が困難(変更や修復が難しくなる)
次章で、Ansibleの特徴を解説します。
2.Ansibleの特徴
Ansibleが自動構成管理ツールの1つであることは前章で説明しました。
以下のような他構成管理ツールと比較した際の、Ansibleの特徴を挙げます。
- Chef
- Puppet
- Terraform
2.1.エージェントレス
Ansibleはエージェントレスで動作します。これは、ターゲットとなるシステムに追加のエージェントソフトウェアをインストールする必要がないことを意味します。Ansibleは、SSHを使用してリモートホストに接続し、必要なタスクを実行します。
2.2.シンプルで明瞭な構文(学習コストが低い)
AnsibleのプレイブックはYAML形式で書かれており、人間に読みやすく、理解しやすいのが特徴です。これにより、開発者や運用担当者はスクリプトの内容を簡単に把握できます。
アシスト:Red Hat Ansible Automation Platform
2.3.冪等性
Ansibleのタスクは冪等性を持っており、同じプレイブックを何度実行しても結果が変わらないように設計されています。これにより、設定の一貫性を保ちながら、変更を安全に適用できます。
アシスト:Red Hat Ansible Automation Platform
2.4.強力なモジュールライブラリ
Ansibleは、さまざまなタスクを実行するための豊富なモジュールを提供しています。これには、ファイルの管理、ユーザーの管理、ソフトウェアのインストール、サービスの管理などが含まれます。これにより、ほとんどの運用タスクを簡単に自動化できます。
2.5.拡張性
AnsibleはPythonで書かれており、独自のモジュールやプラグインを作成することで機能を拡張できます。これにより、特定のニーズに応じたカスタマイズが可能です。
次章で、Ansible導入のメリットを解説します。
3.Ansible導入のメリット
Ansible導入を導入することにより、享受できるメリットについて解説します。
3.1.運用の効率化
Ansibleを導入することで、手作業で行っていた運用タスクを自動化できます。これにより、運用担当者はルーチンタスクから解放され、より重要な業務に集中することができます。
3.2.エラーの削減
手作業での設定変更はミスがつきものですが、Ansibleを使用することで設定の一貫性を保つことができます。自動化されたタスクは同じ手順を確実に実行するため、ヒューマンエラーを大幅に減らすことができます。
3.3.迅速な展開
Ansibleを使用することで、新しいサーバーのセットアップやアプリケーションのデプロイを迅速に行うことができます。プレイブックを再利用することで、同じ設定を複数の環境に素早く適用することが可能です。
3.4.スケーラビリティ
Ansibleは、小規模な環境から大規模な環境まで対応可能です。数台のサーバーから数千台のサーバーまで、一貫した管理を実現します。これにより、企業の成長に伴うインフラの拡張にも柔軟に対応できます。
3.5.コラボレーションの向上
Ansibleのプレイブックはテキストファイルで管理されるため、バージョン管理システムと組み合わせることで、チーム内でのコラボレーションが容易になります。これにより、変更履歴を追跡し、必要に応じてロールバックすることが可能です。
4.おわりに
ざっくりAnsibleとは何かを理解するために、以下を学びました。
- Ansibleとは何か(サーバの自動構成管理ツールの1つ)
- Ansibleの特徴(エージェントレスで多様な環境で動作可能かつ、学習コストが低いのが特徴)
- Ansible導入のメリット(システムの透明性を高めることで、開発・運用面で多くのメリットを享受できる)
今後も技術系の内容ついて解説していきたいと思います。
おわりっ!
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