「組織を芯からアジャイルにする」を題材にパネルディスカッション
この記事は「シン・アジャイル Advent Calendar 2022 - Adventar」の15日目です。
はじめに
とある会社のAgile Japan 2022の企業内サテライトで市谷さんをゲストに招いて基調講演とパネルディスカッションを行うことになり、
「さて、パネルディスカッションのテーマや問いは何にしようか?」
と思い、
「ここはやはり市谷さんの最新作である"組織を芯からアジャイルにする"の章末の"組織の芯を捉え直す問い"からいくつか選ぶのがよいだろう」
と言うことで改めて読みつつ、選んだのでした。
選んだ問い
今回各章から1つずつ問いを選びました。
選んだ問いとその理由はそれぞれ以下の通りです。
「第1章 われわれが今いる場所はどこか」
新たな取り組みを始めようとしたときに、真っ先にぶつかる組織の制約とは何か? また、それはなぜ起こると考えられるか?
とある会社は典型的な日本の製造業のため、なんだかんだと保守的です。
変えよう、変わらなきゃ、といつも言っている割に保守的です。
そんな会社でアジャイルに限らず新しい取り組みをするときに現れる制約を可能な限り言語化したいと考えこの問いを1番目の問として選びました。
第4章 組織とは「組織」によってできている
マネージャーや経営人材とのあいだで、アジャイルに関する理解や期待の点で認識齟齬が起きていないか?
どのようにすれば理解を整え、適切な期待を設定することができるか。
とある会社ではまだまだアジャイルについての典型的な誤解が残っています。
チームとグループの違いについての認識も多分曖昧です。
認識齟齬があることを認めるところからになるかもしれませんが、大事な問いだと考えこの問いを2番目の問いとして選びました。
第5章 組織を芯からアジャイルにする
トップに何を伝えられれば、組織アジャイルを展開できるか?
偶発的な取り組みを続けるだけでは展開は進まない。トップに何を伝え、どのような意図で組織アジャイルを実現するのか、作戦を練ろう。
2つ目の問いに関連するのですが、認識齟齬を少しでも解消するために必要な具体的なアクション・作戦の方向性を提示できるといいなと考えこの問いを3番目の問いとして選びました。
第3章 自分の手元からアジャイルにする
自分たちが何を果たすべき存在なのか、問い直すことができているか?
顧客、社会、環境に対して自分たちがどのような役割を果たすことで、いかなる貢献を行うのか。自分たちで定義した提供価値は相手にとって重要なものとなっているか。
書籍の中で何度も出てくる「われわれは何者なのか?」を問うことを避けるわけにはいかなないだろうと考えこの問いを4番目の問いとして選びました。
一番タフな問いかもしれません。
とある会社ではまだまだフォアキャスティング思考が強いので。
もちろんフォアキャスティング思考がダメ、ということではないです。
第2章 日本の組織を縛り続けるもの
アジャイルとは何か? なぜアジャイルが組織に必要なのか?
アジャイルによって具体的にどのような状態を作り出すのか。
第2章で挙げられているこの問いを5番目の問いとして選びました。
まだまだ全社的にアジャイルを推進するような状況ではない中で、ボトムアップ活動としてAgile Japanのサテライトを開催しているわけですが、「なぜアジャイルが組織に必要なのか?」の答えをうまく言語化できていません。
パネルディスカッションの中で少しでも言語化でき、共通認識を持てるといいな、と思います。
さいごに
社内のパネラーはどういう問いが出るか全く知りません。
(市谷さんにも直接は伝えてませんけど。)
タフな問いばかりなので、ビシッとした回答が出ないかもしれないし、ディスカッションがグダグダになる可能性もあります。しかしながらせっかくパネルディスカッションをやるのであれば予定調和なしで普段考えていることをベースに素直にディスカッションするのがよいだろうと思っています。
ライブ感大事。
さて、どうなるかな。
ドキドキ、ワクワク。
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