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RubyKaigi参加レポート @松山

に公開

こんにちは! 株式会社Fusicでエンジニアをしている多田です。

4/16~4/18に松山で開催されたRubyKaigiに参加してきましたので、記録を残していこうと思います。

はじめに

RubyKaigiへの参加は2回目です。言語そのものの開発者が集まってRubyという言語の開発についての話をたくさん聞ける機会は大変貴重なので私はRubyKaigiが大好きです。

RubyKaigiは毎年場所を変えて開催しており、今年は愛媛県松山市でした。初めて訪れたので大変ウキウキです。

TRICKとの出会い

去年初めてRubyKaigiに行った時に最初に聞いた2024年のキーノートがRubyで変なコードを書いて遊ぼう!という趣旨のものでした。

ただ、そこに出てくるコードが異次元すぎて「これはやばいところに迷い込んでしまった」という気持ちになるとともに大変感銘を受けたことを覚えています。

例えばTRICK2022で金賞を取った以下のコードは私が今までの人生で見た中で一番好きなプログラムと言って良いと思います。書ける気はしていません。

詳細を聞けば聞くほどすごいので是非この時のキーノートのリンクに飛んで動画を見てみてください。

TRICK

TRICKとは最も超越的で複雑な Ruby プログラムを書く大会です。
どんなアイデアでも良いので難しくて、すごいものを書きましょうという大変抽象的なお題です。

感銘を受けたのなら、当然書きましょう

今年は去年の感動をコードに込めて書きましたが入選とはなりませんでした。
頑張ったので供養としてリポジトリ貼っておきます。次はもっとかっこいいものを作ろう。

https://github.com/flours/TRICK-2025/tree/main
円周率を求めるアニメーションクワインのようなものです。

これを読んで興味を持った方がいれば!是非!あなたも面白いコードを書きましょう

今年聞いたセッションの一部紹介

Ruby Taught Me About Encoding Under the Hood

メインフレーム時代の文字コードやUnicodeやUTF-8などの話をとてもわかりやすく説明していて面白かった!
わかりやすく説明していますが、かなり踏み入ったことを話していて説明している部分は知識全体の本当に一部なんだろうなと感じました。

Ruby Committers and the World

Rubyのコミッターが2~30人くらい壇上に上がっていろいろな話題について会話をするというものです。
「インラインコメントを言語仕様に追加するならどのような構文にすればよいか」
「時間周りのクラスもうちょっと使いやすくしたいよね」
「生成AIって実際開発に使ってますか?」
上記のような内容を日本語も英語も交えて話しているわけですが、言語仕様を作ることの難しさやRubyはどうあるべきかという哲学のような話もあり大変興味深かったです。

サイドイベントと交流

RubyKaigiの参加者は毎日何かしらのスポンサー企業開催のDrinkUpに参加費無料で参加できます。
今年特に特徴的だと感じたのは18時間かけてフェリーで東京から愛媛まで行くイベントと、ボルダリングをして、その後にDrink upをするイベントですね。
毎日いろいろなRubyistと交流を深めることができますし、ご当地の美味しいものをこれでもかと味わえるのでこれもRubyKaigiの醍醐味です!
私は3日目に「コード懇親会」というイベントに参加して記事冒頭で説明したコードの制作者と会話したり自分のコードへの感想をいただいたりしました。とても良い体験でした。
来年はもう少し踏み込んでIRBのIssueとか触ってみたいな。

終わりに

RubyKaigiに参加して、諸々のモチベーションが高まっています。優秀な技術者、どれだけ時間をかけたかわからないコードや発表、この人たち本当に業務しているんでしょうか?

パーサーやオートマトンなど知らない分野に関する興味関心も高まっています。
自分がもしコミッターになる、登壇を目標にするのであれば何をするべきかなど考え始めています。
ぜひ来年も参加したいと思います。

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