Amazon Bedrock AgentCore(プレビュー版)について

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はじめに

Fusicのレオナです。今回はAWS Summit New York Cityの基調講演であったAmazon Bedrock AgentCoreについてまとめてみました。

概要

AgentCore は、あらゆるフレームワークやモデル上で動作する AI エージェントを、安全性・信頼性・ガバナンスを担保しながら、PoCから本番環境へスケール展開するためのサービスです。

主なコンポーネント

  • AgentCore Runtime

    • フレームワーク非依存のエージェント実行基盤
    • セッション分離された安全な環境で、最大8時間にわたる複雑・非同期ワークロードを低遅延で処理
    • チェックポイント作成とリカバリ機能により、復旧をサポート
    • 数千のエージェント呼び出しセッションを数秒でスケールアップ
  • AgentCore Memory

    • 数行のコードでメモリを保存・取得
    • マルチターン会話向けの短期メモリ
    • セッションをまたいで保持される長期メモリ
  • AgentCore Identity

    • Amazon Cognito、Microsoft Entra ID、Okta などのアイデンティティプロバイダと連携
    • エージェントごとの認証・認可をシームレスに実現
  • AgentCore Gateway

    • 数行のコードで既存リソースをエージェント対応ツールに変換
    • タスクコンテキストに基づくツールの検索
  • AgentCore Code Interpreter

    • サンドボックス化された環境でのコード実行機構
    • 計算・データ処理・可視化などを安全にカスタマイズ可能
    • JavaScript、TypeScript、Python 向けの実行ランタイムをプリビルトで提供
  • AgentCore Browser Tool

    • モデル非依存のクラウドベースブラウザ
    • フォーム入力やサイトナビゲーションなど、ウェブ操作をスケーラブルに自動化
  • AgentCore Observability

    • OpenTelemetry 標準フォーマット対応により、CloudWatch、Datadog、Arize Phoenix、LangSmith、Langfuse など既存ツールでの容易な処理・連携
    • 各エージェントステップを可視化

最後に

生成AIの社内導入において必要なセキュリティ、信頼性、ガバナンス・監視などAgentCoreを使ってシステムをPoC構築で終わらせない本番運用ができると感じました。 オレゴンリージョンで試せるとのことで触ってみたいと思いました

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