2ヶ月半でAWS12資格全冠してみた話
2ヶ月半でAWS12資格全冠してみた話
Fusicの大宮です🫡🙇💪
今年3月、私はAWS資格12個を全て取得し、晴れて全冠を達成することができました。(血汗涙)
勉強期間の合計は、約2ヶ月半です。比較的にスピード感を持って取得していくことができました。
今回はそんなAWS資格試験の受験を通して学び得た経験について、
今後受験される方々の参考になればという想いで記事を残します。
筆者について
お仕事歴
- 前職:運用保守・監視 ・電話オペレーター(2年)
→ 開発、AWSは未経験
学習歴・資格
-
セキュリティ
- 独学、ハッキングラボ、書籍、外部イベント参加等
- 情報処理安全確保支援士(合格・未登録)
- LPIC level2
-
プログラミング
- 書籍、Udemy等でphp,laravel,vue,react独学
→ IT用語や資格試験っぽい問題文の読み方は把握済み!
(試験が何を答えてほしいのかを問題文から読む力など)
資格のモチベーション
私のAWS試験の受験理由を2点挙げます!
社内へのアピール
前提として、資格の価値は体系的な知識の獲得や証明だけに限定されません。
- 資格取得という「見える形」で、社内に実績を示すことができる。
- 新入社員にとって"見える実績"を手軽に得られる資格のコスパの良さ。
- 「目標を持って努力ができる」「学習意欲・達成する力がある」等のラベリングを受けられる。
- 開発未経験、高卒の新入社員ワイによって第一印象の良さは重要。
そんな前提を踏まえた上で、
FusicではAWS資格取得が奨励、評価されやすい環境であった事が学習のモチベーションでした。
AWSへの関心
オンプレミスの運用監視/保守に携わっていた&開発に関心のあった自分からすると、
AWSをはじめとするクラウドサービスは魅力的でした。
自分の作りたいモノを、プログラミングとAWSサービスの活用で実現できる事にも夢を感じました!
それらがモチベーションの一つです。
まとめると
周囲からの評価や体系的な知識の先にある目標を達成するための手段として、現状の自分にとって最もコスパが良かったのが資格取得だった。
というのが理由です。
資格取得一覧
11月〜12月(内定をいただいてからの1ヶ月間で取得)
資格名 | レベル | 取得日 |
---|---|---|
AWS Certified Solutions Architect - Associate | Associate | 2024年11月23日 |
AWS Certified Developer - Associate | Associate | 2024年12月6日 |
AWS Certified SysOps Administrator - Associate | Associate | 2024年12月12日 |
2月〜3月(入社してからの1ヶ月間で取得)
資格名 | レベル | 取得日 |
---|---|---|
AWS Certified Solutions Architect - Professional | Professional | 2025年2月23日 |
AWS Certified DevOps Engineer - Professional | Professional | 2025年3月2日 |
AWS Certified Cloud Practitioner | Foundational | 2025年3月8日 |
AWS Certified AI Practitioner | Foundational | 2025年3月8日 |
AWS Certified Security - Specialty | Specialty | 2025年3月20日 |
AWS Certified Machine Learning - Associate | Associate | 2025年3月22日 |
AWS Certified Data Engineer - Associate | Associate | 2025年3月23日 |
AWS Certified Machine Learning - Specialty | Specialty | 2025年3月26日 |
AWS Certified Advanced Networking - Specialty | Specialty | 2025年3月30日 |
勉強スケジュール感
平日
- 朝:出勤前の1〜2時間(6:00〜8:00)
- 夜:帰宅後〜就寝までの2〜3時間(21:00〜24:00)
休日
- 起床から食事・風呂・仮眠時間を除いた全時間を学習に投入!
- 当日の午前は復習。試験後は受かっている前提で次の試験を1週間後に予約&情報収集&勉強
勉強方法
概要
基本は Web問題集 + Blackbelt を中心に進めました。
全体的には以下の流れをひたすら繰り返しました。
0. CLP・SAAの対策本を購入して、AWS全体像を丁寧に学ぶ
この2つの試験は対策本を購入し、丁寧に学習することをおすすめします。
なぜなら、この2つが全試験の基盤になっているからです。
特にCLPの「クラウドに関する概念的な内容」が意外と重要でした。
SAAもまた、AWS資格試験の特性をつかむのに適した試験です。
以下は私の参考にした書籍です。(正直どれでも大丈夫)
- (模擬問題付き)徹底攻略 AWS認定 クラウドプラクティショナー教科書 第2版[CLF-C02]対応
- (模擬問題付き)徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト − アソシエイト教科書 第3版[SAA-C03]対応
1. 受験するAWS試験の一次情報を収集
-
公式サイトで試験範囲を確認
- どんなサービスが出題されるか
- 自分の知識と照らし合わせてスケジュールを見積もる
- 前回(または以前)受けた試験との差分を確認
-
試験の難易度・特性・出題傾向をネットやブログで調査
- リアルな声を見ることで理解が進む
- 30分程度の調査で十分。それ以上は問題演習に時間を使った方が効率的
2. その試験の個人的な重要度を決定
試験名 | 個人的重要度 |
---|---|
AIF | 2 / 10 |
DEA | 8 / 10 |
DOP | 6 / 10 |
SAP | 9 / 10 |
- 会社の案件で使うか?
- 今の自分に求められる技術か?
- 興味があるか?(←最も重視しました)
3. 対策を実施
3.1 共通の対策
- 基本的にWeb問題集を活用、BlackbeltやChatGPTは深掘りしたい時に活用。
- 書籍でもよいが、重要なのは 「サービス特性」と「問題の意図」 を理解すること!
サービスの特性を抑える
- 例:Lambda
- 「運用コスト軽減?」「処理規模に制限ある?」「よく組み合わせるサービスは?」などを連想しながら読む
問題の意図を読む
- 現状どんな問題があるのか
- 回答に必要な条件は何か(問題文の最後など)
- 問題の背景 × サービス特性を結びつけることで読解力と正答率アップ!
→ プロフェッショナル試験でも時間に余裕が出るようになります!
3.2 重要度に合わせた対策
- 重要度が低い場合:用語暗記で割り切り。理解を深めすぎない
- 重要度が高い場合:ドキュメントも読んで丁寧に理解を深める
4. [1〜3]を繰り返す
受験後は帰りのバスで次の試験予約をして、問題を解き始めましょう(笑)
難易度ランキングとオススメ受験順序
難易度ランキング(主観)
難易度 | 資格名 |
---|---|
★★★★★ | Advanced Networking - Specialty |
★★★★☆ | Solutions Architect - Professional |
★★★★☆ | Security - Specialty |
★★★☆☆ | SysOps Administrator - Associate |
★★★☆☆ | DevOps Engineer - Professional |
★★★☆☆ | Solutions Architect - Associate |
★★★☆☆ | Developer - Associate |
★★☆☆☆ | Machine Learning - Specialty |
★★☆☆☆ | Machine Learning - Associate |
★☆☆☆☆ | Data Engineer - Associate |
★☆☆☆☆ | Cloud Practitioner |
★☆☆☆☆ | AI Practitioner |
オススメ受験順序
順位 | 試験名 | 理由 |
---|---|---|
1 | Cloud Practitioner | 全体像とクラウド概念を先に掴める!最初に受験する。SAPを取っていてもノー勉だと落ちるかも。 |
2 | Solutions Architect - Associate | スタンダードなAWSの資格。範囲は広く、難易度は中級。AWS資格試験の特性を学べる。 |
3 | Developer - Associate | SAAと重複も多い。上に続けて取得してしまいたい。 |
4 | SysOps Administrator - Associate | これも上2つと重複が多い。3つ続けて取得すべき。 |
5 | Solutions Architect - Professional | 読解力が鍛えられる。前述した対策ができていれば問題ない。時間もあまる。 |
6 | DevOps Engineer - Professional | SAPとの違いを埋める。SAPの後なら簡単に感じる。 |
7 | Security - Specialty | 専門性が高く、SAPと少し重複。一般的なセキュリティ << AWSのセキュリティサービス |
8 | Advanced Networking - Specialty | ボス級に難しい上、実務で触れる頻度が低い。他資格を通じて徐々に慣れてからを推奨。 |
9 | AI Practitioner | AI ,Data系をまとめて受験。休憩枠として後に残しておくのもアリ。 |
10 | Machine Learning - Associate | ML-Specialtyより簡単。上との重複が多い。 |
11 | Data Engineer - Associate | シンプルな問題が多い。一部下の試験と重複する。 |
12 | Machine Learning - Specialty | AI,MLに関する基礎知識も問われる。専門性が高いので最後で良い。 |
全冠して感じる変化
会社の多くのメンバーからの認知
- かけた時間は合計2ヶ月間でしたが、「普段の2ヶ月間では獲得し得ない価値」を得られた。
- 多くのメンバーから認知していただき、激励や祝福の言葉をいただいた。
- 「頑張るヤツ」という第一印象がついた。
AWSサービス学習にあたっての抵抗感がゼロ
- AWSサービス学習への抵抗感がなくなり、個人開発での利用も積極的になった。
- キャッチアップから実装までスムーズになった。
AWSサービスの操作が容易に
- 研修時のデプロイ作業や実務での操作が素早く行えるようになった。
あとがき
爆速に終わらせつつ、効率的に理解もしたい人のための資格取得方法をまとめてみました。
ペースはあくまで私の一例で、早ければ良いものではありません。
自分のペースで実務に活きる知識を培う事、
資格取得は目標達成のための手段である事などを念頭に置いて頑張りましょう🔥
では!
※本記事は2025年3月時点の試験体系・バージョンを基に執筆しています。
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