Java デベロッパー向けの Angular 入門 ③ - Angular から Java の Web API を利用する
こんにちは!
本記事は Java デベロッパー向けの Angular 入門をテーマにした連載記事の 3 記事目となります。
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本記事のゴール
Angular のデータソースをインメモリ Web API から、バックエンド Java の Web API に接続し、動作確認を行うまでがゴールです。
Java のサンプルについて
ダウンロードはこちらから
Java のサンプルは以下よりダウンロードしてください。
Java の構成
Java + Spring boot (Web) で Web API を構築しています。
依存関係は、Maven で管理しています。
コンパイルおよび実行方法
Eclipse 等の IDE で読み込み、実行するか、あるいは、Maven がインストール済のマシンであれば、下記のコマンドで対応できます。ダウンロードしたサンプルの demo フォルダまで移動して実施してください。
<b>コンパイルコマンド</b>
mvn compile
<b>実行コマンド</b>
mvn spring-boot:run
動作確認
以下の URL にアクセスし、Web API の結果が返却されれば OK です。
[f:id:furugen098:20210701112314p:plain]
(補足) CrossOrigin 設定
ローカル環境で開発する際は、Angular から Web API アクセスを許可するために、クロスオリジン設定(@CrossOrigin)を行う必要があります。サンプルでは "http://localhost:4200" を設定していますが、お手元の環境に合わせて適時変更してください。
<b>DemoAPIController.java</b>
@CrossOrigin(origins = "http://localhost:4200")
public List<People> demoAPI(@RequestParam(value = "name", defaultValue = "World") String name) throws JsonMappingException, JsonProcessingException {
People[] array = this.jsonMapper.readValue(this.JSON, People[].class);
List<People> list = Arrays.asList(array);
return list;
}
Angular のデータソースをインメモリ Web API から Java の Web API に変更
Java の Web API が起動できたら、Angular から接続しましょう。
インメモリ Web API から Java へ置き換え
まずは app.module で定義している InMemoryWebApiModule を削除します。この定義を削除しないと、常に Http のアクセス先がインメモリ Web API となってしまうため、Web API に接続できません。
<b>app.module.ts</b>
imports: [
BrowserModule,
AppRoutingModule,
BrowserAnimationsModule,
HttpClientModule,
// InMemoryWebApiModule の定義をコメントアウト
//InMemoryWebApiModule.forRoot(PeopleData),
次に、API の接続先 URL を Java の Web API の URL に置き換えます。
<b>state\state.service.ts</b>
// 接続先 URL を変更
//private readonly data$ = this.refreshToken$.pipe(
// switchMap(() => this.http.get('/api/people')));
private readonly data$ = this.refreshToken$.pipe(
switchMap(() => this.http.get('http://localhost:8080/demo/api')));
動作確認
以下の URL にアクセスし、Web API 経由で受け取ったデータが画面に表示できれば OK です。
[f:id:furugen098:20210701120725p:plain]
まとめ
本記事では、Angular サンプルアプリケーションのデータソースを、インメモリ Web API から、実際の Java の Web API に接続できるところまでを実施しました。
開発業務においても、フロントエンドおよびバックエンドを並行で開発する場合は、初めのうちはインメモリ Web API を活用、途中から Web API に置き換える。というのは、よくあるシナリオかなと思います。
Angular は、そういった開発事情を踏まえインメモリ Web API という仕組みが標準装備されているのが非常に便利ですね。
次回は、Angular の運用方法に着目した記事を予定していますので、ご興味がある方はご一読ください。
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