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【個人開発】i-modeのアプリ開発について~思い出①~

2024/06/16に公開

大学時代の思い出

私自身、個人開発を大学時代に行っていました。当時はガラケー全盛期でドコモのi-modeが広く使われていました。当時、バイトはしていませんでしたが、i-modeのアプリ(iアプリ)を開発してアフェリエイトで収入を得ており、最終的にアプリゲットさんよりアプリ作成の依頼を受けることができました。
社会人になってからは個人開発から離れていましたが、改めて思い出を残そうと記事にまとめてみました。

ガラケー「N-504i」

スマホ全盛期の今の人たちは知らないかもしれないですが、ガラケー全盛期の時代に大学生(2003~2007?)だった私は趣味でi-modeのアプリ(iアプリ)開発を行っていました。その頃はドコモの携帯「N-504i」とかを使っていたように思います。大学といいつつ、実際に通っていたのは情報系の専門学校で勉強もかねてアプリ開発を始めました。

大学生活

地元が大変な田舎だったため、大学から一人暮らしを始めたのですが、大学生活4年間インターネットを契約することなく開発を行っていました。(今考えるとなぜ、そんな無謀なことを・・・)
親からの仕送りのみで生計を立てていたので遠慮していたのもありますが、自宅でビルドして次の日専門学校でサーバーにアップロードという日々を繰り返していました。勉強や調べ物はおのずとオフラインでテキストと睨めっこしていましたね。

i-mode

i-modeは、NTTドコモが提供していた世界初の携帯電話IP接続サービスで、1999年にサービスを開始しました。このサービスにより、対応するフィーチャーフォンでキャリアメール(i-modeメール)の送受信やウェブページの閲覧が可能になりました。i-modeは、インタラクティブ、インフォメーション、インターネットの「i」を象徴しており、個人向けのモバイルインターネットサービスとして革新的でした。
i-modeの特徴は、パケット通信方式を採用していたことで、通信料金は通信データ量に応じて課金されるシステムでした。これにより、利用者は読んでいるだけでは課金されず、通信を行った量だけで料金が発生するという、当時としては非常にユーザーフレンドリーな料金体系を実現していました。

iアプリ

iアプリは、NTTドコモが提供していた携帯電話用のアプリケーションサービスで、Javaを使用して開発されたプログラムです。このサービスは、mova 503iシリーズ以降およびFOMAの各シリーズで利用可能でした。iアプリの実体はDoJaプロファイルに従って作成されたJavaアプリケーションであり、機種やインフラの整備に合わせて仕様が拡充され、多くのバリエーションが存在しました。
iアプリの主な利用目的は、ゲームやメールツール、フルブラウザなど多岐にわたり、ユーザーにとって魅力的なコンテンツを提供していました。また、2008年冬モデルのFOMAの一部機種からは、iアプリオンラインに対応し、複数のユーザーとリアルタイムでの通信が可能になるなど、機能が進化していきました。

DoJa

DoJaは、NTTドコモが開発したJavaベースのアプリケーション環境で、iアプリの開発に使用されていました。DoJaは「DoCoMo Java」の略で、携帯電話でJavaアプリケーションを動かすためのプラットフォームとして機能していました。このプラットフォームは、iモードサービスの一環として提供され、ユーザーが様々なアプリケーションをダウンロードして利用できるようになっていました。
DoJaプロファイルは、Java ME(Java Platform, Micro Edition)のCLDC(Connected Limited Device Configuration)とMIDP(Mobile Information Device Profile)に基づいており、携帯電話のリソースに合わせた軽量なアプリケーション開発を可能にしていました。DoJaにはいくつかのバージョンがあり、機能や性能が異なる携帯電話モデルに対応していました。

このDoJaの開発環境が今でいう、UnityやFlutterみたいな感じで無料でドコモより提供されていました。これが無料で使えたことが開発をやってみるハードルを下げてくれたと思っています。

アプリ★ゲット

アプリ★ゲット」は、スマートフォンゲームやアプリの情報を提供するメディアです。
今で言うGooglePlayのようなもので、当時はiアプリを宣伝するための媒体として影響力が大きかったです。毎月、雑誌も販売されコンビニ等にも置いてありました。雑誌に掲載されるのを目標にしていたのでiアプリをリリースしてからは、毎月購入していました。
個人クリエイターが自分の作品を配信し、収益を得ることができるプラットフォームとしても機能しており、多くのクリエイターに利用されていました。

なす研究所

当時は、Googleplayみたいなプラットフォームはなかったと思います。ひとまず、HPを作るところから始めて、アプリは自分のサーバーからDLしてもらっていました。HPについてはHTMLやCSSを勉強しましたね。
当時作ったHPが「なす研究所」で、これは友達の名前からとっています。今から考えるとレンタルサーバーを借りて自分でHP作って、iアプリを作り、アフェリエイトをやってとこれらを全部ひとりで独学でよくやったなぁ・・・と思いますね。若かったのもありますが、何か形になるものを作るのがすごく楽しかったと記憶しています。
父が割と早くからパソコンを持っていて、プログラムに小さいころから触れさせてくれたのが今の仕事(システムエンジニア)を目指すきっかけでもあるので感謝しています。

当時の開発に至る環境を記載したら長くなったので、どんなアプリを作ったかは次の記事で。

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