不具合調査のためにユーザーの端末情報をヒアリングするときにはenv.mount.jpを使おう!
概要
Webサービスを運用していると、ユーザーから問い合わせがあった不具合の調査を行うことがあります。
そういった中でユーザーの端末起因 (ex. 拡張機能/ブラウザ) でアプリケーションがうまく動いてないのではないか?と思われる場面に出会うこともしばしば...
そんな中で多くの場合、カスタマーサポート部門の方にユーザーの端末情報をヒアリングしてエンジニアに伝えてもらうのですが、ユーザー自身のリテラシーによって正しくこちらの意図が伝わらず、お互いにやり取りのコストが高くなってしまうことも少なくないです。
本稿では、そういった場面でユーザーの端末情報をスムーズに把握してお互いの負担が少なくなるようにするための方法を提案したいと思います。
結論
https://env.mount.jp/ を使いましょう!
https://env.mount.jp
って何?
⛰ mount inc. という会社が作った、OS・ブラウザ環境を簡単に調べられるツールです。
( refs: https://twitter.com/kenjiokabe/status/1495572596825509889 )
https://env.mount.jp にアクセスするとアクセスした端末の情報が表示されます。
https://env.mount.jp
で表示される情報の例
📱 🔍 表示項目の解説
📝 platform
Windows / Mac(Intel or M1) などの使用端末自体のこと
📝 user_agent
利用しているブラウザやOSなどの情報のこと
📝 window_inner_size
ブラウザウィンドウの中で内側の幅のこと(ブックマークバーから下の部分)
📝 window_outer_size
ブラウザーウィンドウ全体の幅のこと
📝 screen_size
window_outer_size と同様の幅のこと
📝 device_pixel_ratio
CSS上の1pxが物理ピクセルいくつで表示されているかの比率のこと
📝 scroll_bar_width
スクロールバーが表示される際の横幅のこと
📝 zoom
画面の拡大率のこと
📝 screen_color_depth
画面の色深度のこと
📝 touch_enabled
タッチイベントをサポートしている端末かどうか
📝 lang
言語のこと
📝 battery_saving_mode ( failed to play video )
省電力モードになっているか
📝 cookie
ブラウザ側のクッキーの設定のこと
注: ブラウザーがサードパーティのクッキーをブロックするように構成されていた場合で、 navigator.cookieEnabled がサードパーティの iframe の中で呼び出された場合、 Safari, Edge Spartan, IE では true を返します (この場合にクッキーを設定しようとしても失敗するにもかかわらず)。 Firefox および Chromium ベースのブラウザーでは false を返します。
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/API/Navigator/cookieEnabled
📝 storage
ローカルストレージに対応しているブラウザかどうか、そしてその容量のこと
📝 renderer
📝 hardware_acceleration
📝 gl_supported_extensions
なるほど...わからん 😇
👨💻 お問い合わせもらった際の活用例
- お問い合わせのあったユーザーに該当端末で https://env.mount.jp にアクセスしてもらう
- カスタマーサポート部門には、ユーザーに https://env.mount.jp にアクセスした際に画面に描画された情報をコピペして送ってもらうように依頼する
- カスタマーサポート部門は、もらった情報を対応予定のエンジニアに共有する
Discussion