AWS SAA合格体験記
2023年11月18日にAWS SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)に合格したので記録を残します。
AWS SAAの概要
正式名称はAWS Certified Solutions Architect - Associateで、AWSのサービスについての幅広い知識とクラウドアーキテクチャの設計と実装に関する基本的な知識を持っていることを認定する資格です。主にコスト効率の高いソリューションを設計する能力に重点を置いていて、試験問題ではAWSが提唱する「Well-Architected フレームワーク」という設計原則についての理解度が問われます。問題はすべて選択式です。AWSが試験のサンプル問題を提供しているので、受験を検討している人は一度見てみるといいかも。https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/
受験動機
受験の動機は主に二つあって、今後のキャリアのためにAWSに関する知識を証明する資格が欲しかったのが一つ、AWSを触ってて「こういう時どうすればいいのだ」と悩むことが多々あったので、ソリューション設計のベストプラクティスを知りたいと思ったのがもう一つです。
準備期間と勉強時間
本格的に勉強し始めたのは秋期の情報処理技術者試験が終わってからなので、準備期間としては1.5カ月くらいです。
私の場合、試験勉強をする前からある程度、AWSのサービスを触っていたので分野によっては初めからある程度正解できる状態で学習を始めました。なので、AWSのサービスをあまり触ったことがない人は3カ月計画、半年計画で勉強してもいいと思います。
1日の勉強時間は日によって違いますが隙間時間や移動中にちょこちょこやっていたので平日でも2時間くらいやっていたかも。
人によってとれる時間はまちまちだと思いますが、平均して1日1時間、週合計7時間は勉強時間とれるようにした方がよいと思います。
使用した教材と学習方法
使用した教材
使用した教材はping-tの最強WEB問題集のみです。
ping-tとは様々な資格試験のWEB問題集を提供するWEBサイトでAWS SAAの問題集はユーザー登録するだけで無料で使えます。
2023年11月19日時点で問題数は636問あり、これが無料で利用できるのは脅威的です。
また、学習の進捗状況に応じてレベルが付けられるので、学習目標が立てやすくなっています。
しかし、AWS SAAの問題集に限って言うと、実際のテストよりも難易度がかなり簡単な問題が多いという特徴があります。
学習方法
ping-tの最強WEB問題集を解いて解説読んでハンズオンでところどころ実際に構築する、だけなのですが、それだとあまり参考にならないので気を付けたことや学習の流れなどを説明します。
目標の立て方
最強WEB問題集のレベルで目標立ててました。平日は2,3日でレベル1個くらい、休日は少しペースアップして1日1レベルアップくらい。
気を付けたこと
ping-tの最強WEB問題集は自由演習と模擬試験の2通りの使い方ができます。緻密な計画を立てて勉強していたわけではないですが、以下のことに気を付けて勉強していました。
- 正解の選択肢を探すだけでなく、不正解の選択肢が不正解である理由も説明できるようにする
AWSの試験に限らず、試験勉強の常識かもしれませんが、ただ正解を選ぶだけではなく、不正解の選択肢はどこが間違っているかも説明できるようにします。
幸いping-tでは多くの問題で不正解の選択肢のどこが間違っているかが解説されています。
正解した問題でも不正解の理由がうまく説明できない問題があれば解説を読んで学習します。
ping-tのAWS SAA問題集は実際の試験よりもかなり難易度が低いこともあり、ただ単に暗記するだけでは合格できない可能性が高いと思われます。なので、できるだけ本質的なところを - 自由演習の際は出題数を10問程度にする
演習中は問題集TOPページが見れなくなってしまうためです。
問題集TOPページが見れないと自分の正解数やレベルの確認ができません。
モチベーション維持のために適宜自分のステータスを確認できる状態を保ちます。
学習の流れ
だいたい、以下のステップで勉強していったと思います。
- 未出題を対象に演習をこなす
- 未出題の問題をある程度回答し終えたら、ヒット、ミス、未出題を対象に演習をこなす
- 問題の90%くらいがコンボ(2回連続で正解)の状態になってきたら模試
- 模試で間違った問題やチェックした問題(チェックにはお気に入り機能を利用)を復習
- 模試で満点獲得したタイミングで本試験予約
本当はレベル40まで行ってから受けようと思ってましたが、模試で満点取れたので、これはいけるんじゃないかと思い、本試験予約しました。
ハンズオン
一度自分で作成してみるとやっぱり強烈に記憶に残ります。思っている以上に残ります。なので、覚えにくいと感じたところや難しく感じたところは構築してみるに限ります。試験に受かるだけなら実際にAWSに触る必要はないという意見もありますが、長い目でみれば環境構築した方が学習効率いいんじゃないかと思います。それくらい忘れません。
DirectConnectだとかSnowballだとか試すのが難しいものもたくさんありますが、個人で試せるところは試すことをお勧めします。
試験当日
試験開始まで
試験開始1時間前くらいにテストセンタの最寄り駅に到着し、テストセンタのあるビルを確認。テストセンタは雑居ビルに入っていて分かりにくい場合があります。雑居ビルの場合は入口とエレベータの位置まで確認しておくとよいと思います。その後はカフェで時間つぶし、試験開始20分前くらいにテストセンタへ。受付で書類へのサインや写真撮影を済ませたらコートやカバンをロッカーにしまいいざ試験。
試験中
問題について
難易度はping-tの問題よりもかなり高く感じました。しかし問題文には回答する上で関係のない記述も多く、冷静になればping-tの問題集で得た知識で回答できる問題が多かったと思います。
1問だけ初めて聞くサービス名についての問いがありましたが、合格する上で問題にはなりませんでした。
環境について
設備
マウスがかなり低品質でクリックした感覚がわかりづらいものでした。マウスやキーボードの品質が気になる人は環境を整えれば自宅でも受験可能なようなので自宅での受験を検討した方がいいかもしれません。
気温
試験会場にはTシャツにパーカーという服装で行きましたが暑くも寒くもなかったです。コートは預けなければいけないので、Tシャツにダウンジャケットみたいな格好でいくとTシャツ1枚で受けることになり寒いかもしれない。夏場は1枚羽織るもの持って行ったほうがいいかもしれないですね。
試験後
5日以内に結果を通知するよう書かれていたと思いますが、当日中には合格の通知が届き、翌日には点数を確認できる状態になりました。
終わりに
主にping-tを使った学習方法の紹介のようになりましたが、私はこんな流れでAWS SAAに合格しました。Associateレベルではありますが、この試験の知識でもアーキテクチャの設計について会話できるようになりますので、業務でAWSを触る人、触りたい人にはお勧めできる資格だと思います。また、ping-tもスマホでどこでも学習できる良いサービスなので、使って損はないと思います。これを読んだ人が一人でも合格しますように。
Discussion