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CLINEでmarkdownify-mcpを使ってPDFをMarkdownに変換する

2025/03/31に公開

CLINEでmarkdownify-mcpを使ってPDFをMarkdownに変換する

markdownify-mcpのPDF変換機能

markdownify-mcpは、様々なファイル形式をMarkdown形式に変換するためのMCPサーバーです。今回は特にPDFファイルをMarkdownに変換する機能に焦点を当てて紹介します。

PDFファイルは情報共有に広く使われていますが、その内容を編集したり、他の形式に変換したりするのは容易ではありません。markdownify-mcpのpdf-to-markdownツールを使うことで、PDFの内容を構造化されたMarkdown形式に変換し、CLINEで簡単に処理できるようになります。

インストールと設定

markdownify-mcpをCLINEで使用するための設定手順を紹介します。

準備とmarkdownify-mcpのインストール

まず、pnpmをグローバルにインストールしてから、markdownify-mcpをクローンしてインストールします。

# pnpmのグローバルインストール
npm install -g pnpm

# markdownify-mcpのクローンとインストール
git clone https://github.com/zcaceres/markdownify-mcp.git
cd markdownify-mcp
pnpm install
pnpm run build

CLINEの設定

CLINEでmarkdownify-mcpを設定するには、以下の手順に従います:

  1. CLINEの設定メニューボタンのMCPServersをクリック
  2. Installedタブを選択し、「Configure MCP Servers」を選択
  3. markdownify-mcpの設定を追加:
{
   "mcpServers": {
      "markdownify": {
         "command": "node",
         "args": ["/path/to/markdownify-mcp/dist/index.js"],
         "env": {
            // By default, the server will use the default install location of `uv`
            "UV_PATH": "/path/to/uv"
         }
         "disabled": false,
         "autoApprove": []
      }
   }
}

/path/to/markdownify-mcpは、実際のmarkdownify-mcpのインストールパスに置き換えてください。
設定後、CLINEを再起動して変更を反映させます。
Ctrl + Shift + Pを押して「Reload Window」を選択します。

PDFをMarkdownに変換する方法

PDFファイルをMarkdownに変換するには、以下のようにCLINEに指示します:

このPDFファイルをMarkdownに変換して内容を教えてください:/path/to/document.pdf

CLINEは内部でpdf-to-markdownツールを使用して、PDFファイルの内容をMarkdown形式で表示します。

PDF変換の利点

markdownify-mcpのPDF変換機能の主なメリットは、研究論文やデータシート、マニュアルなどのPDFファイルをコンテキストとしてAPIに渡せることです。これにより以下のことが可能になります:

  1. 技術文書の理解: 複雑な技術文書の内容をCLINEに理解させ、質問に回答させることができます。
  2. 情報抽出: PDFから特定の情報を抽出し、必要な部分だけを取り出すことができます。
  3. 要約と分析: 長いPDF文書の要約や分析をCLINEに依頼できます。

注意点

PDF変換には以下のような制限があります:

  1. 複雑なレイアウト: 複雑なレイアウトや表組みを持つPDFは、変換精度が低下することがあります。
  2. 画像の扱い: PDFに埋め込まれた画像は、変換時に別ファイルとして抽出されず、説明テキストのみが生成されることがあります。
  3. 数式: 数学的な数式や特殊記号は、正確に変換されないことがあります。

まとめ

markdownify-mcpのpdf-to-markdownツールを使うことで、PDFファイルの内容をMarkdown形式に変換し、CLINEで処理できるようになります。特に研究論文やデータシート、マニュアルなどの技術文書をCLINEに理解させたい場合に役立ちます。

変換精度には一部制限があるものの、テキスト主体のPDFであれば十分な品質の変換結果が得られます。CLINEと組み合わせることで、PDFドキュメントの分析、要約、情報抽出などのタスクを効率的に実行できるようになります。

参考リンク

Discussion

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