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【全画面キャプチャ付】RAGを3分で構築する方法【爆速PoC】

2024/04/09に公開

はじめに

近年、社内ドキュメント検索などでRAGを活用したい企業は益々増えています。ただ、実際に導入しようとすると思った以上に稼働やコストがかかったり、構築した後にあまり使われない、というケースが見受けられます。

本記事ではそのようなRAG構築前と後のギャップが発生しないために、PoCとして短時間で安くRAGを構築して、本格実装の前に本当に必要か検証するための手順をご紹介します。

準備

RAGの構築はアリババクラウドで行います。
アカウントを作成していない方は【10分で完結】アリババクラウド 全画面キャプチャ付きアカウント新規作成方法を参考に作成してください。

もともとアリババクラウドは料金が安いのが特徴ですが、最近さらに値下げされました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/601821bdfde6f5befffe2470aa909caf46275f79

ゴール

ECS(Langchain), PAI-EAS(LLM), DBの3つのインスタンスを作成しますが、Compute Nestのテンプレートで一括作成するので、各サービスをよく知らなくても非常に簡単に構築できます。

手順

構築設定は3分で完了できます。(その後のデプロイ待ちは10分程度)

1. RAG構築

  1. コンソールへアクセス

  2. Compute Nestへアクセス

  3. RAGのテンプレートを選択

  4. RAG構築ページへアクセス

  5. RAGを構築



  6. 構築内容を確認

  7. RAG構築完了
    ステータスがデプロイ済みと表示されたら構築完了です。

2. WebUIへアクセス

  1. Compute Nestのインスタンス詳細へアクセス

  2. LLMのインスタンスへアクセス
    Compute Nestで設定したサービス名と同じ名前のリンクをクリック。

  3. WebUIへアクセス

3. RAG動作確認

  1. Langchainタブへ遷移

  2. 情報をベクトル化

  3. 質問を送信

使い方例

実際にオフィスの利用ガイドを読み込ませて質問してみました。

RAG無し

電気の一般的な消し方を回答しています。

RAG有り

オフィスの利用ガイドに基づいて、電気の消し方を回答しています。

さいごに

Compute Nestを利用することでRAGの仕組みについて知らなくても簡単に構築することが出来ました。
これで、実際にRAGのアウトプットを確認しながら、ユーザーとどのような情報が必要か、本当に業務の効率化が図れるのか、などを検討していけば、より確度の高いRAG構築ができるかと思います。

※上記で構築したRAGを使わなくなった場合はCompute Nestのインスタンス一覧から削除して下さい。

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