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アリババクラウドのLLM(通義千問)が新バージョン2.5をリリース
はじめに
中国No.1のシェアを持つアリババクラウドの独自LLMである通義千問(tongyi Qianwen)がバージョン2.5にアップデートされました。
通義千問とは
アリババクラウドが独自に開発したLLMで、人間のような自然な受け答えや文章の作成をすることができる生成AIです。
特徴としては、
- 中国語を含むアジア圏の言語に強い
- 標準モデルだけなく、業界別モデルがある
-
オープンソース版がある
などが挙げられます。
バージョン2.5と2.0の違い
通義千問2.5はQwen2.0に比べて、推論、コード理解、テキスト理解が著しく進化しています。Model Studio(日本では未リリース)を通じてすでに中国では利用可能となっています。大規模モデル評価システムのOpenCompassによると、Qwen2.5は数々の有名LLMの中で、さまざまなカテゴリにおいて競争力のある結果を示しています。特に、現時点では、マルチモーダル分野で3位となっています。
前バージョン2.0の精度
まだ2.5の詳細なベンチマークが出ていないので、前バージョンの2.0のベンチマークを見てみると、総合力では最も高いように見えます。
特に、マルチ言語能力や算数問題・コード生成能力に強みがあるので、教育分野や開発支援、またアジアを含む多国籍企業のビジネス領域において、特に有効かと思います。
さいごに
まだオープンソース版では2.5は出ておらず、中国リージョンでのみ使用できるQwen2.5ですが、日本で使えるようになれば日本企業に対してもビジネスの可能性が広がるLLMだと思いました。
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