初めての転職から1年経って振り返る
はじめに
私は前職のSler企業に新卒で入社し、今までずっと仕事をしていましたが、
2022年4月からサイボウズ株式会社にてのキャリアがスタートしました。
ちょうど転職して1年経ったので色々と感じた事などをまとめておこうと思います。
転職を決意するまで
前職の企業でのキャリアはVBから始まりC、Java、Kotlinという感じで色々な言語の案件に携わって来たのですが、後半半分はほとんどAndroidアプリ開発に従事してました。
また、会社のモバイル部門の統括もしていて(統括と言っても大した事はしてなかったですが)、予算計画の策定やら人員調整なども行ってました。
このように業務はもちろんプライベートでも色々な経験をさせてもらい、人にも恵まれていたのでこのまま定年まで働くのかなーなんて漠然とイメージしていました。
しかし、数年前に事情が変わりました。
とある企業に買収されその企業のグループ会社になり(のちに吸収合併となり前職の企業は消滅)、経営方針なども変化しました。
それに伴い会社から求められるものも変わり(というか極端になった?)、離職する人も増えていました。
離職した人の中には信頼していた方や仲の良い友人も含まれていたため、さすがに自分も将来について真剣に考えだしました。
そして、自分の今後のキャリアや家族の事など様々な事を考慮した結果、長くお世話になった会社から離れる決意をしました。
転職活動 〜 転職するまで
キャリアの後半はずっとAndroidエンジニアとして業務をしていて、非常に楽しかったので転職する際にはAndroidエンジニアとして企業を探すことにしました。
そこからは、通常業務と並行して転職に向けての準備、企業選定、面接対応など怒涛の日々でした。
業務はリモートワークだった事もあり、業務の合間に面接を受けるなど出来たのは幸いでした。
いい年して転職活動は初めてだったので、書類の作り方からエージェントの人と打ち合わせしてなかなか大変だった記憶があります。
オンライン、オフライン問わず面接を複数回受けるのも就職活動ぶりでネガティブになる事もありましたが、
エージェントと何回も打ち合わせを重ねて転職活動を続けてました。
そして、自分はいくつもの企業から内定を頂けるほど優れた人材ではないのですが、幸い現職であるサイボウズ株式会社から内定を頂けたのでお世話になることに決めました。
転職してAndroidエンジニア「1年目」と感じた理由
それまでもAndroidエンジニアとしてキャリアを積んでいて、めちゃスキルがある方とは思ってませんでしたが、それなりにAndroid開発をやって来た自負もありました。しかし、それは甘い考えである事を痛感しました。
そう考える理由はいくつかあります。
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純粋なスキル不足を実感
一番大きな理由ですが、前職の会社から外の世界に出てみると自分のAndroid開発のスキル不足を感じました。
もちろん前職で経験した事が役に立つ事もありますが、開発キャリアを考えると本来はもっとスキルが無いとダメじゃね?と自分なりに感じました。
知識の偏りというか、自分の知識が経験してきたプロダクトで採用してる技術ベースだったので、知らない事は知らないという感じで幅広い知識が圧倒的に不足しているなぁと感じました。
サイボウズで出会った同僚達はAndroid開発の知識はもちろん、人によってはAndroid開発以外の言語が詳しかったり、ソフトスキルも高かったりして非常にレベルの高い環境であると感じました。
それまでの現場で優秀な方もたくさんいたのですが、改めて自分の立ち位置みたいなものを認識したのを今でも覚えてます。 -
Android情報のキャッチアップ不足
技術の移り変わりの激しい業界ですので、Android界隈での技術スタンダードや最新の技術などの情報は日常的に意識してキャッチアップすべきなのですが、それまでは必要に応じて調べるくらいの感じでした。
例えばAndroid公式サイトは充実した情報がたくさんありますので、その内容をしっかり読み込んだり、後述しますが有名なカンファレンスでの発表内容を確認したり、Twitterで様々な方をフォローして情報を追っかけるという感じですかね。
この辺りも主体的にやれていなかったと思うので、今思うとやはり技術情報などついていけて無かったんだなと思います。 -
外部イベント(参加、登壇など)への関わり方
GoogleI/O、AndroidDevSummitや国内ではDroidKaigiなど有名なカンファレンスは名前こそ知っていたけど、実際に参加したりセッション動画も必ず見ていた訳ではありませんでした。
また、各地で盛んに開催されてる各種勉強会などには参加経験はありませんでした。
しかし、去年実際にサイボウズの一員としてDroidKaigiに参加してみると様々なAndroidエンジニアの方との交流があったり技術セッションを生で聴講するなどした結果、かなり刺激を受けてモチベーションが上がりました。
Androidエンジニアとしてやっていく以上はこういうカンファレンスを通じて新たな知見を獲得したりモチベーションをもらうことは必要で、それまで何も関わって来なかった事が勿体無いと思えてしまいました。
以上のことを鑑みると、まだまだ自分はやるべき事が多く、世のAndroidエンジニアが当たり前にやっていることが出来ていないという状態であると気づきました。
そう言った意味で、自分はその当たり前を色々スタートさせたという意味で、Androidエンジニアとしては「1年生」だなあと感じております。
とはいえ、決してネガティブな気持ちではなく、前向きに業務に取り組んで同僚と切磋琢磨しています!
これから
ちょうど転職して1年経ちました。
転職を決めてからしばらくは不安もあったのですが、今は前職でやっていた要員調整や予算計画などあまり気の進まなかった事とは無縁で、その分、純粋に技術や業務で必要な事を学ぶ時間が増えて充実してる実感があります。
ただ、まだまだ技術スキルは周りの人に比べて劣っているし、ソフトスキルも向上させないといけないと感じています。
引き続き研鑽していって少しでも会社に貢献できるように頑張りたいと思います!
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