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JSTQB(AL TA)の勉強法
JSTQB Advanced Level テストアナリスト(3.1.1.J03)に合格したのでやったことをまとめてみました。
ALTAの試験はFLと異なり認定テキストのような書籍が無く学習するにしてもとっつきにくい感じはありますが、これから受けようとする人の参考になれば幸いです。
やったこと
- 出題範囲等を調べる。
- シラバスの内容を実務に適用しながら読んで理解する。
- ISTQB練習問題等を解いて問題の感覚をつかむ。
- テスト技法を書籍で学習する。
- 問題を作成して解く。
1. 出題範囲等を調べる
試験の出題範囲、どの程度まで掘り下げて学習すればよいか、点数配分の大きい箇所から何を重点にして学習するかを調べました。
出題範囲と知識レベル
シラバスの各項目の学習目的が出題範囲なのでその目的を達成できるように学習を進めました。
知識レベル区分はK2、K3、K4があって一例は次のようになります。
- K2:理解
- TA-3.3.1 (K2)経験ベースのテスト技法の原則と、ブラックボックステスト技法および欠陥ベ ースのテスト技法と比較した場合の長所と短所を説明する。
- K3:適用
- TA-3.3.2 (K3)与えられたシナリオから探索的テストを識別する。
- K4:分析
- TA-3.2.1 (K4)同値分割法を適用して、特定の仕様アイテムを分析しテストケースを設計する。
後で問題を作成するときはこの目的を考慮して作成します。
出題数と点数配分
- ISTQB認定資格のCTAL-TAのExam Structures and Rulesに項目ごとの知識レベル、問題数、点数が記載されています。
- テストアナリスト(3.1)の場合はテスト技法が44点と最も配分が多く重要なことが分かります(当たり前ですが)
- 学習の時間配分を自身の理解度と点数配分を考慮して計画します。私はテスト技法に時間を多く使うことにしました。
2. シラバスの内容を実務に適用しながら読んで理解する
- まずは学習内容の全体像をつかむため軽く読んでみる。この時に初めて聞く用語や気になったことは後で何度も確認することになると思うのでメモや付箋をつけました。
- 全体像がつかめたら次は「実務だとこういうことかな?」と考えながらノート等に書き出しながら理解しました。
この時に実務のプロセスや要領がシラバスとは異なる場合もあると思いますが、その場合はシラバスの内容で覚えましょう。試験で問われるのはシラバスの内容です。もし実務の手法が最適ではない場合はその時は改善提案し実務のやり方を変えていきましょう。 - やったことがないため実務に適用できなかったり、どういうことか分からない箇所も当然でてくるので検索したりして調べました。秋山浩一さんのALTAのテキストをつくろうがとても参考になりました。
- その他にはFLを受験してから時間が空いていたので基本的な個所の学び直しや理解が浅かったり忘れていた箇所はFLのシラバスを改めて読み直しました。
また、以下の書籍でも学習し直しました。
3. ISTQB練習問題等を解いて問題の感覚をつかむ
JSTQBのセミナー動画のAL試験過去問題解説とISTQB認定資格で公開されている練習問題、解答の解説を翻訳して解いて感覚をつかみました。
問題を解くことで出題方式がどんな感じか分かるので後で問題を作成する時の参考にします。「K2だったらこんなことが問われるかな?」のように考えながら解くと良いと思います。
4. テスト技法を書籍で学習する
テスト技法は実際に適用して使えるようになる必要があるため改めて以下の書籍で学習しました。
5. 問題を作成して解く
出題範囲とレベル、ISTQBの練習問題等を参考に問題を作成し解きました。
私の場合は以下のように解釈して想定する問題を作成しました。作成の補助にAIを活用してみるのも良いと思います。
- K2
- シラバスの説明が理解できている。シラバスの説明どおり解答できる。用語やプロセスを説明できるような問題
- K3
- シラバスの知識を前提に実際に業務に適用できる。K2の知識をそのまま業務に適用できるような問題
- K4
- 業務に適用できて適用結果からどの手法が最も最適か判断できたり状況により変更等の対応ができる。シナリオ、背景を読み込んで分析するような問題
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