図解:デジタル庁をお手本にして、アクセシビリティ試験を行う方法
この記事はアクセシビリティアドベントカレンダー19日目の記事です🎄
ウェブサイトでアクセシビリティを対応するために、
デジタル庁のガイドブックとアクセシビリティー対応が大変参考になります。
全体像を理解しやすくするために独自の図解で整理してみました🙌🏻
デジタル庁とは、日本政府が設置した組織で、デジタル化の推進を担っています。ウェブサイトのアクセシビリティに関しても、彼らが作成したガイドブックが非常に参考になります。このガイドブックには、ウェブサイトがどのようにすれば、より多くの人々にアクセスしやすくなるかの指針が示されています。
今回参照したページはデジタル庁の「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」です。
この記事のゴール
この記事を読むことでデジタル庁サイトと同様のアクセシビリティ試験を行い
結果をサイトで公開できるようになります👍🏻
対象読者
特にウェブアクセシビリティについての知識が少ない方や、これから学びたいと考えているエンジニアやディレクターの皆さんにとって、役立つ内容になっています。
ウェブアクセシビリティ検査のステップ
ウェブアクセシビリティ検査のステップは次の3点です。
それぞれがデジタル庁のガイドブックとデジタル庁のサイトで実例を確認できます。
- アクセシビリティの対応基準を決める
- アクセシビリティ試験を実施する
- アクセシビリティ試験結果を公開する
それでは順番に説明していきます。
1.アクセシビリティの基準を決める
サイトでどのページを対象にするか、どのレベル(A、AA、AAA)に準拠するかを決めます。
例えば、デジタル庁ではこれらの基準を明確に定めています。
ガイドブック17ページから20ページ「JIS企画に対応したウェブサイトを作る」を参照すると、各項目が理解できます。
アクセシビリティの基準で決定する
- 対応範囲:サイトで対応するページ
- 適合レベル:A、AA、AAAを決める。
- 対応度合い:準拠、一部準拠、配慮
対応範囲:サイトで対応するページ
サイト内の対象内ページと対象外ページを明確に指定する必要があります。
デジタル庁でも対象範囲を設定しています。とのように明記すれば良いかは、以下のページでで詳しく紹介されています。
適合レベル:A、AA、AAAを決める
「みんなの公共サイト運用ガイドライン」では適合レベルAAに準拠が推奨されています。
対応度合い:準拠、一部準拠、配慮を決める
アクセシビリティ試験結果を公開する「準拠」が望ましいです。
2.アクセシビリティ試験を実施する
ガイドラインに沿って試験項目のチェックリストを作成し、実際に試験を行います。試験はウェブサイトの様々な要素をチェックし、アクセシビリティの基準に合致しているかを評価します。
アクセシビリティの試験の実施で決めることは以下の3つです。
- ガイドラインで前提知識を確認する。
- 試験項目のチェックリストを作成する
- アクセシビリティ試験を行う
ガイドブックで試験内容を確認する
- ガイドブック21ページから35ページ「ウェブアクセシビリティで達成すべきこと」を参照すると各項目が理解できます。
- AとAAの試験項目38個のうち、34個の項目については図解付きで解説されています。
- その他は、ダウンロードできるチェックシートに達成概要が書いてありますので、参照してください。
チェックリストを作成する
アクセシビリティ試験項目の一覧の「実装チェックリスト」の
JIS X 8341-3:2016 早見表(Excel / 19KB)からExcelファイルをダウンロードできます。
アクセシビリティ試験を行う
AとAAの合計38個の試験を行います。
3.アクセシビリティ試験結果を公開する
試験結果をウェブサイト上で公開し、アクセシビリティへの取り組みを示します。
これにより、ユーザーに対して透明性を持ってアクセシビリティ対応の姿勢を示すことができます。
デジタル庁の試験結果は以下の3ページで公開されています。
1.ウェブアクセシビリティ方針
- 方針
- 対象範囲
- 目標とする適合レベルと対応度
主に上記の3点とアクセシビリティ方針について説明したページです。
2.ウェブアクセシビリティ検証結果
- 達成基準の試験結果
- 達成基準チェックリスト
アクセシビリティ試験の実施内容と結果を公開したページです。
3.ウェブアクセシビリティ検証試験実施ページリスト
アクセシビリティ試験を行ったページのタイトルとURL一覧です。
まとめ
ウェブアクセシビリティは広範囲に配慮する必要があり、ドキュメントが多くありますが、
デジタル庁のドキュメントと対応方針を参考にして試験について理解を深めることができました。
アクセシビリティは、ウェブサイトをより多くの人々に使いやすくするための重要な要素です。
ウェブサイトをよりアクセスしやすく改善を行っていきたいです。
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