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WordPressエンジニア時代の開発コンプレックスについて

2023/08/31に公開

今でもWordPressを触ること自体はありますが、WordPressを中心に扱っていた時代は開発コンプレックスをずっと抱えていたので記事にまとめてみます。

※内容的には少し古い時代のWordPressの話になるので、今のWordPressの開発環境を考えた時の実情とは異なるかもしれません。

ざっくりプログラミング遍歴

最初は高校の夏にプログラミングに挑戦したのですが、C++のオブジェクト志向が理解できずに挫折。それでも、パソコンをいじるのが好きでP2PやPSP改造に興じていたりしました。大学2年の時にはアメブロをCSSでカスタマイズすることから入り、ローコードでシステム構築できるWordPressに可能性を感じて、テーマ開発を学ぶようになりました。

大学自体は中退し、Web広告会社で開発とデザインを学び、フリーランスでWordPressを中心にしたWeb制作を行うようになり、現在は再度会社に入りReact, Next.js, Typescriptを中心としたWebアプリケーション開発の仕事をしています。

WordPressエンジニア時代に抱えていた劣等感

プラグインで何でもできるが自分では何もできない

WordPressではプラグインをインストールするだけで、ログイン機能を作れたり、決済や掲示板、ソーシャル機能など大抵の機能を実装できます。

もちろんそれをカスタマイズする要素はあるのですが、自分では何も開発してませんでした。なので、機能は実装できても自分では何もできないという劣等感を抱えていました。

開発者を目指してたのに開発してる感がない

もともとWebサービスやアプリケーション開発をしていけたらと考えていましたが、WordPressを使った開発は開発してる感がないというモチベーション面の問題がありました。

ECサイトやソーシャルなWebアプリケーションをメインとしていたら多少違ったかもしれませんが、開発に対するもどかしさが拭えなかったです。

フロントエンドエンジニアと名乗れない

たまにVue.jsなどでAPIを繋いで、DBにデータを送受信することはあっても、メインはWordPressとデフォルトで接続されたMySQLのDBデータをWordPress専用のコードで操作する開発をしていました。

また、基本的にホームページやメディア、ちょっとしたポータルサイトを作っている程度でWebアプリケーション領域での開発をしていなかったので、エンジニア(フロントエンドエンジニア)とは名乗れず、「Web制作者」といった表現で自己紹介を行っていました。

独自サービスを開発したい

WordPressを始めた一つの大きな理由は、自分でWebサービスを開発してみたいといった思いでした。

しかし、考えて途中まで作ってみるものの、WordPressの壁(正確には自身の開発力の問題)に当たったり、これじゃないなとやめてしまったりと上手くいきませんでした。

結果、開発者として自分は何もできないというコンプレックスをずっと抱える形になります。

開発コンプレックスの解消のためにやったこと

新しい情報のキャッチアップ

WordPressエンジニアとは言え、キャッチアップすることは多々あるので、なるべくモダンな環境を整えることを意識していました。

コーディング手法や環境構築の効率化や各種プラグインの把握、サイト設計、SEOやEFOなどのWebマーケティングに繋がるサイトの最適化など。

ただ、焼石に水で開発コンプレックス自体は残り続けました。

独自サービスの構築

フリーランス時代に、いくつもサービス案を考えて資料作ったり実際に途中まで開発してみるといったことをしていましたが、本業が忙しくなってきて手が回らなくなったり単純に違うなと思ってしまったりと、どれも途中で投げ出してしまいました。

考えることは簡単ですし、開発も多少進めることはできるものの、それを展開するのは別軸の難しさがあるなと感じています。

新しい言語・フレームワーク学習

今はReact, Next.jsが好きで開発に取り組めているのですが、Ruby / Ruby on RailsやLaravel、Vue / Nuxt、ノーコードといった領域の開発にもかなりの時間を投下していました。AWSも触ってみるなど、ツールまわりはかなり試しました。

RailsやLaravelを使った開発はバックエンド領域でのエラーが多発して完全に挫折していて、Vue.jsやNuxtは記述方式が合わずこれじゃない感がありました。最終React、Next.jsを触ってこれだ!と思い学習を続けている形になります。(選定理由は別途まとめたい)

一応クライアントワークでもモダンフロントエンドの技術を扱うことはあったものの、独学には限界があるというか非効率だと思いました。

個人的なおすすめの解消法

フリーランスか会社員かはあまり関係ないですが、仮に僕と同じような状況の人がいたとしたら、早めに目標のエンジニア像を目指せそうな好みの技術を見つけてプライベートの時間で取り組むことをおすすめします。

フロントエンドであれば、React, Next.js, Typescriptを中心とした技術をおすすめしますが、アプリ開発であればFlutterを使うといった選択肢もあります。

いずれにしても、完全に技術に触れたことがないのであれば社内でチャンスがあっても活かしにくいですよね。なので、言語学習は時間のある時に進めて、機会がなければ転職してキャリアシフトを検討すると良いと思います。

自分の目指すエンジニア像に向かえているか

フロントエンドの魅力はAPIを繋いでWeb表現はなんでもこなせることだと思っています。ただ、フルスタックでなければシステム領域の開発は弱いはずで、バックエンド寄りの開発を目指しているのであればそれはそれで劣等感を抱えるかもしれません。

個人的にはバックエンドは挫折して心残りもないのでフロントを突き詰めていく予定で、フロント技術の面白さを実感しているので自分の取り組んでいる開発に対する劣等感といった気持ちはありません。

結論、WordPressエンジニアだったからというより、自分の目指すエンジニア像に向かえているかが問題ということですね。

目標とするエンジニア像自体は都度変わるでしょうし、PMやビジネスサイドの仕事がしたい方もいると思います。それぞれに複合的な要素を孕んでいるのでどこにも貴賎はありません。

まとめ

この開発コンプレックス自体は自分がどの領域のエンジニアを目指すかや性格的な問題に寄るところが大きいと思います。

ただ、僕のようにアプリケーション方面を目指すものの簡単に手を出せるWordPress開発に取り組み始めてから、なかなか抜け出せないといった方は少なからずいるのではないかと。

正直、今でも技術的な面でのコンプレックスはありますが、頭を抱えながら楽しく開発できています。目標としては個人開発(自分の考えたプロダクトを形にして)でたくさんの人に使ってもらえるプロダクトを作りたい。

開発コンプレックスについては個人的に大きな悩みで一度まとめたかったので、ざっとではあるものの整理できてよかったです。参考になる人がいたらなお嬉しいです。

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