ちかてつは地下を走っている鉄道です。
塾の夏期講習が終わり、休暇期間に大阪の実家に帰省しています。
かなり久しぶり(2019年以来で5年ぶり)に地下鉄御堂筋線に乗りました。
大学生の頃、地下鉄に乗っているときに御堂筋線の中百舌鳥(なかもず)から千里中央までを暗唱する遊びをしていたので、久しぶりにやってみたところ全然だめでした。
早々に諦めて車内の御堂筋線の路線図を確認したところ、千里中央駅の先に2枚シールが貼られている、つまり駅が2つ増えていることに気づき驚きました。「箕面船場阪大前駅」と「箕面萱野駅」だそうです。
8月中旬からは仕事の疲れが出てしまいプログラミングについてはあまり進捗がないので、今回は帰省した際に、電車に乗るのが苦手だったことを思い出したのでそのことについて書いてみます。
ちかてつは各停しかないから好き
今でこそ、人並みに電車を使って時間までに目的地に着くことができますが、子供の頃は電車に乗るのがとにかく苦手でした。
強烈な苦手意識があり、とっきゅう、はんわせん、てんのうじえき、なかもずゆき、かんじょうせん、などの情報が整理されずにすべて「電車」という大きなカテゴリーに入っている感じでした。
そのなかでも「ちかてつ」には親しみやすいイメージをもっていました。理由は明確で、ちかてつは「各駅停車(各停)しか存在しない(少なくとも利用圏では)」からです。
電車が苦手な一番の理由は、各停の電車と急行・特急などの小さな駅をスキップする電車が同じホームに停まることでした。
そんななか、ちかてつは乗り場さえ間違えなければ到着した電車がなんであれ乗ってしまえば必ず目的地に停まってくれるという安心感がありました。「電車に乗る時はできるだけちかてつを使う」という自分なりのhackがありました。
しかしそんな生活は長くは続かず、大学生になり実家から毎日1時間半ほどかけて地下鉄→阪急に乗り換えて通学するというミッションに立ちはだかりました。真っ先にバイクの免許を取ろうかと考えましたが、意を決して2ヶ月くらい電車について勉強して、なんとか自分なりに理解して電車を使えるようになりました。今まですべて電車カテゴリーに入っていた様々な情報が整理されていき、心理的にゆとりをもって電車を利用できるようになってきました。
ちかてつは地下を走っている鉄道だから地下鉄
そんなある日通学中のちかてつに乗っているとき、ちかてつという単語は「地下鉄」と記述されていることに気づき、もしかして地下を走っている鉄道なのか!?と衝撃を受けた瞬間がありました。
各停しか停まらない「ちかてつ」という認識だったものが地下を走るから「地下鉄」に変わった瞬間でした。これまでのちかてつに乗っていたときの思い出が一気に頭の中を駆け巡り、全身鳥肌が立ったことを覚えています。
漢字から意味を想像するという電車以外では当たり前にやっていたことですが、それを電車に対してできたことで完全に苦手意識を克服できたと実感しました。
他の人に話しても全く共感されませんが、できないことができるようになったという意味で私にとっては象徴的な出来事でした。
考え方次第
私の電車の例は大げさですが、今でも初めて触れる概念は思い込みから本質的ではない捉え方をして頓珍漢な理解をしてしまうことがあります。(プログラミングのエラーの原因を探るときなど)
理解できたあとから振り返ると、なんて遠回りをしていたんだと思いますが、どこで躓いたのかを振り返って次に活かすことができれば無駄ではないと考えています。考え方次第ですね。
今回はここまでにします!
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