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Windowsしかない私がmikanOSのためにWSL2を導入した話

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この記事でできること

この記事では、Windows環境しか持っていない方を対象に、「WSL2(Ubuntu)をインストールする手順」と「その際のつまずきと解決法」をまとめています。
mikanOSを進めるための環境構築の第一歩として読んでいただければ幸いです。

この記事のゴール

この記事では、Windows環境しかない方向けに、WSL2を使ってLinux環境(Ubuntu)を整える方法を詳しく解説します。
導入手順とつまずきポイント、解決策をまとめており、mikanOSを始める足場づくりに最適です。

はじめに

「ゼロからのOS自作入門」を始めたのですが、本には「WSL2のインストールの概略メモ」とだけ書かれていて、
・x64マシン用WSL2 Linux カーネル更新プログラムパッケージをインストールする
・Microsoft StoreよりUbuntuをインストールする

といった、手順がざっくり了解されていて、途中で困ってしまいました。

私のPCはWindowsだけのなので、どう進めればいいのか悩みましたが、同じように困っている方の参考になるようにここに記録を残します。

手順

1,Power Shellを管理者として開く
 →①スタートボタンを右クリックする
 →②ターミナル(管理者権限)を選択する。
 →③このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?ではいを押す。

2,Power Shellでwsl --installを実行する
 →Windows11で使える新しい簡略コマンド。(WSL2をデフォルトとしてセット、Ubuntuの最新版を自動でインストールしてくれる)

3,1度パソコンを再起動する

4,再度Power Shellを立ち上げ wsl --list --onlineを実行する
 →インストール可能なLinuxディストリビューションを表示する。
wsl --list --onlineの結果
① ‘wsl --list --online’ で候補一覧が出た画面

5,リスト表示されているUbuntuをインストール(wsl --install -d インストールするUbuntu名)実行する
 →画像の場合 wsl --install -d Ubuntu-22.04を実行する

6,Enter new UNIX username:で任意のユーザー名
 New password: で任意のユーザー名を入力する

つまづきポイント

PowerShellで wsl --install を実行した後に、こんな表示が出て焦りました。
つまづきポイント
② ‘HCS_E_SERVICE_NOT_AVAILABLE’のエラー表示

「必要な機能がインストールされていないため操作を開始できませんでした」
「HCS_E_SERVICE_NOT_AVAILABLE」
最初はインストール失敗したのでは?と焦りました。

解決の流れ

実は、これは失敗ではなく、単純に「まだUbuntuがインストールされていなかった」ことが原因でした。
WSL(仕組み)だけは入っているけど、中身のOS(Ubuntu)がないのでエラーになっていたのです。
この後、手順4以降のコマンドを実行しUbuntuを追加して解決しました。

学び

この経験から、「エラーが出ても必ずしも失敗ではない」という学びを得ました。
最初は「もうインストールに失敗したのでは?」と焦りましたが、実際には単純にUbuntuがまだ入っていないだけでした。
落ち着いて調べれば、原因を切り分けて解決できることを実感しました。
今後も新しい技術に挑戦するときは、「まずは原因を探す」「エラーメッセージを味方にする」という姿勢を大切にしていきたいと思います。

成果

結果として、Ubuntuの画面で「ls」や「pwd」と入力してLinuxのコマンドが使えるようになりました。
これで、mikanOSを動かす準備が整いました。

まとめ

WSL2の導入手順を完了し、Linux環境が準備できました。
エラーは原因を理解すれば怖くない。
今回のプロセスで「トラブル→学び」のサイクルを体験しました。

次回予告

次はQEMUを導入して、自作OSを動かす段階に進みます。
引き続き、記事にまとめていく予定です。

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