30代ITエンジニアが初めての副業で得られた学び
はじめに
親方Projectさんの合同誌にちょくちょく寄稿しているのですが、2024年末のコミケ、2025/01の技書博で頒布した「ワンストップ学び」に副業で得られた学びについて書きました。
ただ、執筆のタイミングでは(一番気になるであろう)確定申告について書けなかったので、続編としてこの記事に掲載しておきたいと思います。
なお副業を始めるところから請求までは、ぜひ上記のワンストップ学びをお求めくださいませ。
今のところ電子や通販はないみたいですが、販売登録されたらこの記事にも追記します。
副業について、ワンストップ学びには以下のような内容を書いています。
- マイナンバーカードの申請
- 本業の会社に副業許可申請を出す
- 副業の始め方について学ぶ
- freeeで各種手続き
- 開業届け
- 青色申告の手続き
- 事業用クレジットカードの作成
- 事業用銀行口座の作成
- 適格請求書発行事業者登録
- 副業先を探すためにサービス登録
- カジュアル面談
- 選考用の書類の準備
- 採用面接
- 契約書の確認
- 実際の業務
- 納品
- 請求
副業の確定申告(青色)
確定申告って面倒なイメージありますよね。
かくいう私も確定申告が面倒なのでサラリーマンをやっている(だから個人事業主にはならない)くらい敬遠していました。
ですが、副業をするには避けては通れません。
なので覚悟を決めて今回やってみました。
なお、白色なら過去に2回ほど確定申告をしたことがあります。
技術同人誌の売上によって20万円を超えてしまい、雑所得として確定申告しました。
その時は国税庁のサイトからネットでポチポチするだけで終わり、思ったより楽だな思いました。
ですがちょうどコロナ禍の時期だったこともあり控除の内訳がよくわからず、
還付金があるという結果が理解できずに税務署に行って確認したのもいい思い出です。
今回はfreeeを使用して確定申告をしましたが、e-Taxのページもアクセスする必要がありました。
freeeで青色確定申告
freeeの言う通りでOKです。
と言えるくらいにfreeeによる確定申告の体験は簡単で良かったです。
言われた通りに入れていけば、勝手に書類が作られて、e-Tax経由で提出できて、必要な納税もネットバンクからの振込で完了しました。
ただし、いくつか不明点があって調べたり注意点があったのでそこだけ共有しておきます。
医療費控除について
マイナポータルと連携すると、マイナンバーカードを提出して受診した支払いは自動で記載されます(便利)
ですが、逆に言えば病院や薬局でマイナンバーカードを提出していないと連携されないので、そこは注意が必要です。
私は連携されただけで満足してしまい、せっかく取っておいた領収書と突き合わせて抜け漏れがあるか確認しなかったので、マイナンバーカードを提出していない診察が抜けていることに気づきませんでした…。
とはいえ、控除額が余っていたわけではないので特に損したわけでも問題があったわけでもないですが。
源泉徴収書が必要
副業であるため、本業があることになります。
その本業からの源泉徴収書が確定申告時に必要です。
私は1月中には会社からもらったと思いますが、もらっていない場合は本業の会社に確認してみましょう。
ふるふさと納税について
私は確定申告するつもりだったので、ワンストップ特例制度は使いませんでした。
freeeで確定申告の書類を作成する際にふるさと納税のデータをxmlで読み込むことができます。
このxmlフアイルはふるさと納税をしたサイトからダウンロードできるので、自分が利用したサイトを確認してみましょう。
消費税の確定申告
副業として事業を行う場合、もちろん報酬を受取ります。
この報酬には消費税が含まれています。
私の場合たとえば10万円の報酬で、消費税1万円の合計11万円を請求した場合、10万円が振り込まれました。
このときの消費税1万円は副業先の会社が払う税金ですが、納める責任があるのは自分となります。
これは間接税という仕組みであり、サラリーマンだけやっていると普段は意識しない概念だと思います。
また副業先との契約書には源泉徴収した金額を振り込むと書かれていたため、消費税も源泉徴収してくれるんだ(だから自分は納めなくて良い)と私は勘違いしていました。
正しくは源泉徴収される対象は所得税であり、消費税ではありません。
ここを勘違いしていたため、消費税の確定申告書類を作る際に「なんで自分が納税しないといけないんだ??」と混乱しました。
書類の作成自体はfreeeで帳簿を付けていたのですぐできたのですが、ここの仕組みを調べて理解するのに時間がかかりました。
freeeで青色確定申告してみて
メチャメチャ体験は良かったのですが、マイナンバーカードとそれを読み取れるスマホは必須でした。
私は両方あったので無い状態で青色確定申告していないのですが、専用のリーダーが必要だったり、そもそも昔はネットからはできなかったりと非常に面倒だったという噂を聞いています。
強いて言えばログインにいちいちマイナンバーカードを読み取ったり、書類提出時に電子署名のためにスマホアプリと連携してやらなければならないなど人によっては面倒と感じる部分もあります。
ですが私としては税務署にいくことを考えると自宅で済むメリットには変えられないなという印象です。
来年の確定申告もfreeeでやりたいと思っています。
副業先の探し方(とりあえずバッターボックスに立つ)
今年になって2件目の副業案件の引き合いをいただきました。
1件目はKotlinでサーバーサイドの開発、2件目は生成AIに関する案件になりそうです。
副業先を探すためにいろいろやってみましたが、結局は人だなというところです。
1件目はカンファレンスで会話した人からの紹介、
2件目は知人からFORTEさんってAIに興味あるよね?という流れからの紹介でした。
これは人脈がないと副業はできないという話をしたいのではなく、
まずは行動したほうがいい、何が繋がるかわからないから、という話だと思っています。
それってN=1、生存バイアスですよね
人からこれはいいぞと聞いたとき、おすすめされたとき、自分にないものを他人が得られたとき、よくそれって生存バイアスですよねと聞く気がします。
また私自身も他者へ自分の経験を話すときに「N=1ですが」と前置きすることがあります。
これは再現性が低いということなのだと思いますが、だからといってやらなければ再現する確率は必ず0%になってしまいます。
もちろんやれば100%になるという話ではないのですが、やらなければ0%なのは間違いありません。
もしも、私がカンファレンスでKotlinに興味があって副業先を探しているという話をしなければ、
もしも、私が知人の前でAIに興味があることを話さずにAI系のニュース共有や実際に手を動かしているところを見せなければ、
いまいただいている引き合いはありませんでした。
前述した通りこれはN=1です。
同じことをやれば必ず副業先に繋がるというわけではありません。
でも、だからといって何もしなかったら、そこから繋がることは絶対にありません。
だって、あなたが副業したいことすら誰も知らないのですから。
まずバッターボックスに立ち、何度も立ち続ける
だからこそ、行動する必要があります。
たとえそれが必ず結果に繋がらなかったとしても、ヒットやホームラン、出塁するにはバッターボックスに立つしかないのです。
たとえベーブ・ルースや大谷翔平だとしても、バッターボックスに立たずにホームランは打てないですし、出塁することもありえません。
(代走という話があるかもですがあなたに代走が務まると証明するには行動するしかないのは同じです)
周囲にアピールする
バッターボックスに立つことでアイツは打つ気があるんだなと周囲にアピールできます。
つまりAIに興味があると話したり、ニュースを共有したり、実際に手を動かしたことを共有したり、カンファレンスにいって話しかけることで自己PRになるわけです。
最初はマーケティングやセールス手法など難しく考えるよりもまずは、やりたい、興味がある、やっていることを内から外に出すことから始めるのはいかがでしょうか。
なお、そういう意味ではこの記事もアピールの一環です。
常にお仕事は募集中ですので、興味がある方はよければこちらの記事を見て頂けると幸いですw
宣伝「30代ITエンジニアのための「いま抱えてるモヤモヤ」を話すOST」をやります
最後に宣伝ですが、2025/02/26(水)に30代ITエンジニアのためのOSTをやります。
30代と銘打ってますが、何歳でも参加可能です。
30代当事者からのモヤモヤはもちろん、他の世代から見たお話も聞きたいので是非参加お願いします!
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