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Zenn記事投稿コンテスト「TypeScriptでやってみた挑戦・学び・工夫」へ協賛しました

こんにちは、エンジニアの山下です。フォルシアは第3回Zenn記事投稿コンテスト「TypeScriptでやってみた挑戦・学び・工夫」に協賛しました。この記事では企業賞決定の経緯や授賞式の様子をレポートします。

zenn記事投稿コンテストとは

Zenn記事投稿コンテストは、技術情報共有プラットフォーム「Zenn」を運営するクラスメソッド株式会社様主催の、エンジニア向けの技術記事投稿コンテストです。第3回となる今回のテーマは「TypeScriptでやってみた挑戦・学び・工夫」となっており、TypeScriptにまつわる技術的な試行錯誤や発見、実装の工夫などを広く共有する場となりました。

https://zenn.dev/contests/contest2025ts

協賛のきっかけ

昨年度末の記事投稿コンテストのLP下部に記載されていた一文をきっかけにクラスメソッド様に問い合わせを行い、今回のスポンサーが決定しました。

今後も記事投稿コンテストなどアウトプットを楽しむイベントを開催予定です。次回以降のスポンサーをご希望の方はこちらのページからお問い合わせください。コンテストテーマのご要望も承っております。

コンテストテーマについて

コンテストテーマは、フォルシアで採用されている技術スタックであり、TSKaigi 2025と開催時期が重なってたくさんの記事が集まるのではないかという期待から、TypeScript に決定しました。
ちなみに、他には以下の案がありました。

  • あなたがパフォーマンス改善で挑戦したこと
  • あなたの開発環境でやってみた工夫
  • 今こそリレーショナルデータベースの記事を書こう!

企業賞決めるぞ!

今回、想像を超えるたくさんの記事が集まりました。そこで、エンジニアの有志を募って5チームに分かれ、コンテストへ投稿された全220記事をすべて読みました。
その中から特に評価の高かった記事をいくつかピックアップし、最終的にはエンジニア全体で投票を行って、フォルシア賞を決定しました。

その結果、astatsuyaさまの「Web Stream APIを使ってサーバーのメモリより大きなデータを扱う」をフォルシア賞記事として選出しました。

フォルシア社員コメント

あえて貧弱なサーバー環境を用意するところから始まり、HTTP/2対応のnginx構築に至るまで、試行錯誤を重ねながら検証を進めている点が非常に印象的でした。特に、背圧(backpressure)まで丁寧に検証している記事は珍しく、とても参考になります。大容量ファイルのダウンロードにWeb Stream APIを活用する構成も実践的で、Streaming SSRやChatGPTのようにストリーミングの活躍の場が広がる中で、応用のヒントに満ちた内容だと感じました。ぜひこの記事をきっかけに、Web Stream APIを動かしてみてはいかがでしょうか。

オンサイトの授賞式にてastatsuyaさまと直接お話した際に、「実はコンテストにもう一本記事を投稿していてそちらの方が注目度が高いことを感じていたものの、今回受賞した記事により時間をかけて検証・執筆していたのでうれしいです」とおっしゃっていただけてスポンサー企業としても大変嬉しく感じました。

https://zenn.dev/dev_commune/articles/e9cf974989409e

企業賞の選考にあたり、楽しく拝読した記事がたくさんあったため一部こちらで紹介します。

すずともさま TS 型パズル!Generator を使わない OpenAPI の型生成

フォルシア社員コメント

"TypeScriptでやってみた挑戦・工夫・学び"に最もマッチしていると感じました。実用性が高いこともgoodだなと思います!
記事内で言及されている「あれ?型エラーがでてるな🤔 OpenAPI 修正したのに…あ!型定義ビルド忘れてた😥」の事象になりがちなので、型パズルの力によって解決されているのが素晴らしいと思いました。
TypeScript の型の特徴を活かしつつ、実際の使用例としても想像しやすい題材となっていて、記事の内容も分かりやすかったです!

https://zenn.dev/suzutomo/articles/de92762d7d1f64

8zcaさま 【TypeScript】[1, 'a', 2] はどうして (string | number)[] になるの?

フォルシア社員コメント

"何気ない処理の仕組みを解説し実は相当大変なことをしているということが理解でき面白かった。
TypeScript頑張ってるなということが改めて理解できた良い記事"
筆者も書いている通り、「普段当たり前に使っている型推論ってどう動いているんだっけ?」がわかる記事でTypeScriptらしくていいなと思いました

https://zenn.dev/spacemarket/articles/f23b4a5a238e51

Nakano as a Serviceさま UUIDを短くするライブラリを作った

フォルシア社員コメント

便利で使いたいし、Result型とかも用意していて多機能だし、短いuuidのurlかっこいいから
やってみたという感じの記事ではなく、ライブラリを自作し公開されている点が良いと思った
課題からスタートして、ライブラリが完成しており、その中でTSの恩恵を受けることができるようなAPIも用意されている点が素晴らしいと感じた為です

https://zenn.dev/yoshinani_dev/articles/001be9fd0377b3

授賞式当日のプログラム

Zenncafe#3日比谷 - TypeScript night AIコーディングLTと表彰

Zenn記事投稿コンテストの授賞式は、「Zenncafe#3」として開催されました。
今回は「TypeScript night」と題し、TypeScriptをテーマにしたAIコーディングLTと、コンテストの受賞者表彰が行われるイベントとなりました。

AIコーディングとTypeScript LT

当日はまず最初に、kossyさまtakumiさまによるLTが二本立てで行われました。テーマは「AIコーディングとTypeScript」ということで、最近急速に普及しているAIツール(ClaudeやGitHub Copilotなど)が、どのように実際の開発現場や個人開発に取り入れられているか、そしてそれがTypeScriptという型安全な言語とどう向き合っているのかについて興味深い話が展開されました。特にtakumiさまの自社UIコンポーネントにMCPサーバーを作った話では、記事では語られなかった、「作ったは良いものの自分しか使わないツールとなってしまった」という開発者ならではの苦悩と、次の展望が語られました。会社全体で開発体験を向上させるためには、ドキュメントの整備や社内へのアピールを積極的に行っていくことが大切だと、改めて感じました。

https://zenn.dev/uniformnext/articles/kurage-ui-mcp

TypeScriptでDXを上げろ!Hono編

次にTypeScript向けの軽量かつ高速なWebフレームワーク「Hono」の開発者である和田裕介さまによるセッションです。セッションでは、ライブコーディングを通じてスキーマ定義から型補完までの流れを実演。クライアント側で型が効く仕組みを視覚的に確認でき、非常に分かりやすい内容でした。
後半では、型の複雑化によって補完パフォーマンスが低下する問題にも言及されました。メソッドチェーンによる型の積み上がりなど、TypeScriptと向き合う上での課題と対策が具体的に紹介されたのが印象的でした。

記事投稿コンテスト授賞式

続いて、Zenn記事投稿コンテストの授賞式が行われました。
受賞結果の詳細は、以下のページをご覧ください。

https://zenn.dev/contests/contest2025ts?tab=result


授賞式では弊社技術統括部長から直接記事の講評をさせていただきました

懇親会

最後に懇親会があり、参加者同士での交流が行われました。
会場には、Zennのページに対するフィードバックや、どのようなレイアウトが使いやすいかといった意見を自由に書き込めるパネルが設置されており、ユーザーの声を積極的に取り入れようとする姿勢が印象的でした。

エンジニア募集中

フォルシアではフロントエンド、バックエンド、一部IaCなどでTypeScriptを使用してプロダクト開発を行っております。
TypeScriptのスキルを活かして開発を行いたいエンジニアの方、カジュアル面談でお待ちしております!

この記事を書いた人

山下 和生
2024年キャリア入社

FORCIA Tech Blog

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