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パープレとChatGPTのWeb検索機能を比較: パープレに軍配

に公開

Perplexity SonarOpenAI responses APIをつかってWeb検索機能の比較をしました。この記事では最新の情報を即座に取得する能力に着目して性能を検証しています。

比較の概要

検証に使用したプロンプトは以下の通りです:

2025年3月17日のウクライナ関連のニュースは?

実施に、検証した日は2025年3月17日の午後です。

このプロンプトをもとにサービスの応答結果を比較しました。期待されるのは、タイムリーでかつ信頼性のあるニュースを取得することです。


検証結果

Perplexity Sonarの結果

PerplexityのSonarモデルの回答は以下の内容でした。

2025年3月17日のウクライナ関連のニュースは以下の通りです。

  • ウクライナ軍の撤退: ウクライナ軍はロシアのクルスク州にあるスジャから撤退しました。ウクライナはこれを停戦交渉での切り札として利用しようとしていたため、交渉に影響が及ぶ可能性があります[1]。

  • 米ロ首脳の電話会談: アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領がウクライナの一時停戦について18日に電話会談を行う予定です。戦闘終結の可能性が高いとされています[3][4]。

  • 停戦交渉の進展: ウクライナのゼレンスキー大統領は、占領されている領土問題については停戦合意後に議論すべきだと述べています。アメリカ提案の30日間の停戦案に対して、ウクライナ側は合意しているものの、ロシア側は条件をつけています[5]。

情報元として、YoutubeのTVニュースやニュースサイトの記事が活用されており、時系列的に近いニュースソースに基づいた結果になっています。

情報源はこちらでした:

[
'https://www.youtube.com/watch?v=ks0ycI6LXmo',
'https://www.youtube.com/watch?v=-yUmeClm4PI',
'https://www.youtube.com/watch?v=R9kRu0CfcaI',
'https://www.youtube.com/watch?v=eY1zW254xBA',
'https://www.fnn.jp/articles/-/843737'
]

回答の[N]の部分が情報源に紐づいています。

OpenAI responses APIの結果

2025年3月17日現在、ウクライナに関連する主なニュースは以下の通りです。

1. 欧州連合(EU)、ウクライナ避難民の保護措置を延長

EUは、加盟国内に避難しているウクライナ避難民に対する一時的な保護措置を2025年3月まで延長することを決定しました。この措置により、居住先、就業機会、医療・社会福祉支援、子どもの教育などが提供されます。現在、EU内に滞在しているウクライナ避難民は400万人以上と報告されています。 (cnn.co.jp)

2. 欧州主要国などが「有志連合」結成に向け合意

ヨーロッパの主要国、カナダ、ウクライナなどは、停戦後のウクライナを守る「有志連合」の結成に向けてオンライン首脳会議を開催しました。会議では、ロシアへの圧力強化やウクライナへの軍事支援の強化、経済制裁の強化などが合意されました。 (news.ntv.co.jp)

3. ゼレンスキー大統領、ロシアからの撤退を示唆

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア連邦クルスク州を侵攻していたウクライナ軍部隊について、「自らの任務を完了した」とし、撤退を示唆しました。クルスク州の状況は「極めて厳しい」とし、ロシア軍がドンバス地域でも前進を続けていることを指摘しています。 (sputniknews.jp)

4. トランプ政権、ウクライナの復旧支援を中止

米国務省は、ウクライナのエネルギーインフラ復旧に対する支援を停止し、ウクライナに派遣するUSAID職員と請負業者の数を大幅に削減する決定を下しました。この措置により、停戦交渉に向けたトランプ政権の行動力が低下する可能性があります。 (sputniknews.jp)

これらの情報は、2025年3月17日現在の報道に基づいています。状況は日々変化する可能性があるため、最新の情報を確認することをお勧めします。

一部情報が2023年時点のニュースに基づいているかのような古い参照が含まれる点があり、出力が不安定です。


比較の焦点

ここで重要なのは、最新性への対応力と、信頼性の高い情報源選定です。

1. 最新ニュースへのアクセス

Perplexityではsearch_recency_filterパラメーターを活用して、検索範囲を"week"(1週間以内)や"day"(24時間以内)と指定できるため、直近の情報に特化した結果を得られます。

2. 情報源の信頼性

PerplexityはYouTube TVニュースや公式ウェブサイトの記事を活用しており、特定の状況に応じた適切な情報源を選択しています。


Perplexityのコードはこちらです

import requests

url = "https://api.perplexity.ai/chat/completions"

payload = {
    "model": "sonar",
    "messages": [
        {"role": "system", "content": "Be precise and concise."},
        {"role": "user", "content": "2025年3月17日のウクライナ関連のニュースは?"}
    ],
    "max_tokens": 8000,
    "temperature": 0.7,
    "top_p": 1,
    "search_domain_filter": None,
    "return_images": True,
    "return_related_questions": True,
    "search_recency_filter": "week",  # 実行範囲を1週間に設定
    "top_k": 0,
    "stream": False,
    "presence_penalty": 0,
    "frequency_penalty": 1,
    "response_format": None
}

headers = {
    "Authorization": "Bearer <put-your-api-key>",  # API認証キーを指定
    "Content-Type": "application/json"
}

response = requests.request("POST", url, json=payload, headers=headers)

response_json = response.json()

# 結果の表示
print(response_json["choices"][0]["message"]["content"])

# 情報源の表示
print(response_json["citations"])

このコードではsearch_recency_filterを週単位("week")に指定しており、直近1週間内のニュースを対象とした検索を効率よく行えます。


結論: Perplexityに軍配

今回の検証において、以下の点を理由にPerplexityがオススメだと結論付けられます。

  1. 時間フィルタリング
    search_recency_filterを用いて、指定期間の最新ニュースを抽出できる柔軟性が優れていました。

  2. 明確な情報元
    Perplexityではニュースソースが明確に表示され、信頼性の高いコンテンツ選定が行われています。

  3. 即応性
    応答内容がこちらのプロンプトに的確に応じて、直近のニュースを提供。ユーザーのニーズを正しく理解していることが確認できました。

最新ニュース取得を優先したいユースケースにはPerplexityが最適な選択肢になりそうです。Enjoy!!

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