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手を動かして学ぶ文章作成の技術[第3回:比較の記述パターン]

2021/02/26に公開

はじめに

ものごとを比べる文章において、比較の記述パターンで書くのと何も意識せずに書くのとでは、わかりやすさが異なる。

比較の記述パターンで書くと、比較箇所がきちんと対応するため、わかりやすい文章になる。
一方、何も意識せずに書くと、比較箇所がバラバラになってしまい、わかりにくい文章になってしまう可能性がある。

比較の記述パターン

AとBには大きな違いがある。Aは~~~。Bは~~~。

AとBとでは、◯◯◯が異なる。Aは~~~。Bは~~~。

本記事の「はじめに」の文章も、比較の記述パターンで書かれています。

悪い例

化粧品メーカーのA社では、美容部員による対面販売を積極的に行っている。対面販売の場合、顧客は店頭で化粧品の使用感を確かめたり、美容部員からメイクのサービスを受けたりできる。店頭に行く暇がない人は、電話とインターネットによる通信販売がよい。B社では通信販売を行っているので、自宅にいながらにして商品を注文することができる。

  • B社の話に切り替わった箇所がわかりづらい
  • 主題(何を比較しているのか)がわかりづらい

良い例

化粧品メーカーのA社とB社は、販売方法が大きく異なる。
A社は美容部員による対面販売を積極的に行っている。対面販売の場合、顧客は店頭で化粧品の使用感を確かめたり、美容部員からメイクのサービスを受けたりできる。
一方のB社は、電話とインターネットによる通信販売のみを行っている。通信販売の場合、店頭に行く暇がない人でも自宅にいながらにして商品を注文することができる。

  • 主題(何を比較しているのか)を先に説明している
  • 論理構造が明確なため、パラグラフを分けやすい(視覚的にもわかりやすい)

練習問題

比較の記述パターンを使って、文章を作成してください。
なお、こちらでテーマを2つ用意しましたが、自由にテーマを設定しても構いません。

発展問題(比較表の作成)

参考文献

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