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Google Cloud「Generative AI Leader」資格を取得しました 〜受験体験と実務への活かし方〜

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はじめに

こんにちは。AI大好きプロジェクトマネージャーの神谷です。
この度、Google Cloudが新たにリリースした「Generative AI Leader」資格に合格しました。本記事では、私がこの資格取得を目指したきっかけや具体的な学習方法、試験当日のリアルな体験、そして資格を取得して感じた率直な感想やメリットについてまとめます。


「Generative AI Leader」資格とは?

Google Cloudが2025年5月に新たに開始した「Generative AI Leader」資格は、非技術系の学習者やビジネスリーダー、管理職などを主な対象とした認定資格です。プログラミングの知識がなくても、生成AIの基礎やビジネス活用、戦略的な導入・推進方法を体系的に学べる内容となっています。

この資格は、生成AIの仕組みや活用事例、組織への導入ポイントなど、実務に直結する知識を幅広くカバーしているのが特徴です。
また、Google Cloud Skills Boostでは無料の学習プログラムが提供されており、ハンズオンや動画教材を通じて誰でも気軽に学習を始めることができます。

参考:Generative AI Leader学習プログラム

  • 受験料:99ドル(約1万4500円)
  • 試験時間:90分
  • 有効期限:3年間

生成AIをビジネスにどう活かすか、戦略的にリードしたい方にとって、キャリアアップや社内推進の強力な武器となる資格です。

参考:ZDNET Japan「グーグル、非技術系学習者向けの生成AI認定資格を発表」

https://youtu.be/kRkty6a0__I?si=3ykmSYAYIKgzIsB2


なぜ資格取得を目指したのか?

私は現在、AI関連プロジェクトではAIコンサルタント、通常の開発プロジェクトではプロジェクトマネージャーとして業務に携わっています。ただ、プログラミングの専門知識はなく、どちらかというとビジネスやプロジェクト推進の観点からAIに関わることが多いです。

AIの知識やスキルは実務を通じて身につけてきましたが、それを客観的に証明できるものが欲しいと感じていました。そんな中で、非エンジニア向けに新設された「Generative AI Leader」資格の存在を知り、「これなら自分の経験や知識の裏付けになる」と思い、受験を決めました。


教材と試験の内容

教材・試験の範囲はAIの基本的な知識からGoogle Cloud特有のサービス、実務における活用法、さらにはビジネス戦略的な視点まで幅広くカバーされていました。

特に、特定のユースケースにおいてどのようなサービス、モデル、プロンプト手法を使うべきかを問われるような問題が多く、非常に実践的な内容だと感じました。

また、以下のような実践的な知識・スキルも問われます:

  • 生成AIがビジネスを変革する可能性と、様々なビジネス機能・業界でのユースケース(テキスト生成、画像生成、データ分析など)を理解する。
  • Google Cloudの主要な生成AI製品・サービス(Gemini、Vertex AI、Googel AI Studioなど)の機能、ユースケース、ビジネス価値に関する知識。
  • プロンプトエンジニアリングの基本・応用テクニック(ゼロショット、フューショット、ロール、チェーン、Chain-of-Thought、ReActなど)を理解し、出力を改善する技術。
  • モデルの限界(バイアス、ハルシネーションなど)に対処するため、グラウンディング、RAG、ファインチューニングといった手法を理解する。

学習方法と対策

  • Google Cloudの公式教材(英語)のみ学習
  • まず一通り最後まで通して学習し、その後、各章の問題だけをまとめて解き直し
  • 解けなかった問題や理解が曖昧な部分は、再度教材に戻って確認・復習
  • NotebookLMに教材のPDFを読み込ませて内容の再確認
  • できるだけ英語のまま理解を深めるよう意識(試験も英語で翻訳ツールなどは使えないため)

学習時間:約10〜15時間(私の場合は12時間ほど)


試験当日の様子

自宅でオンライン受験しました。
試験は専用ブラウザを使って受験する形式で、受験中は他のアプリケーションの起動や画面キャプチャ、コピー&ペーストなどが一切できないよう厳しく制御されています。もちろん、問題文をコピーして翻訳ツールにかけたり、写真を撮ってAIに解かせるといった行為も技術的にできない仕組みです。
専用ブラウザの設定や監視の厳格さには少し緊張しましたが、試験自体は知識ベースの選択問題なので、プログラミング知識などは必要ありません。私は約半分の時間で全問解き終わり、余裕を持って見直すことができました。


資格取得後の率直な感想

資格を取得して感じた一番のメリットは、これまで経験でやっていたプロンプト設計やAI活用方法が体系的に整理できたことです。
また、Google Cloud以外の環境でも応用できる「AIの考え方や活用のフレームワーク」を身につけられたので、今後のプロジェクト提案や社内教育にも自信を持って取り組めそうです。

正直、英語教材や英語での受験はかなり高い壁になるかと思いますが、
それを乗り越えた先に得られた知識は実務に直結すると確信しています。


会社の支援と今後の取り組み

FLINTERSでは、自己啓発制度 をはじめとして個人の学習を支援する仕組みが充実していますが、今回は特に業務に直結する資格ということで、受験費用を会社に全額サポートしてもらいました。資格取得をきっかけに、AIの社内での活用をさらに推進していきたいと思います。


最後に

特にプロジェクトマネージャーや非エンジニアの方にとって、「Generative AI Leader」資格はAI活用の実務力を高めるための有効な手段です。少しでも興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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