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2025-09-08 AIソムリエ: 開発現場から組織、そして私たちの日常まで

に公開

こんにちは。FLINTERS河内です。

本日は株式会社セプテーニ・インキュベートの斉藤さんから、日報に対してAIでフィードバックするシステムを作った話と、各種コーディングエージェントのどれがいいのか分からなかったのでマギシステムを構築してみたという話をしていただきました。
マギシステム構築のメモについては次のURLをご参照ください。

https://zenn.dev/kayato/articles/7f17e20f989fd5

普段は他社のAIサービスをそのまま試すことが多いのですが、今回は一歩進んで自社に応用するという話でした。
発表者が開発者ではないということもあり、日報へのフィードバックなどの日常業務へのAI活用が語られており、また、そこから参加者間で1on1におけるAI活用などにも話が広がり、興味深かったです。

以下は会の中での発表・議論の様子をAIにまとめてもらったものです。人間が議論しています。


AIが日報にフィードバック!でもデータがカギ

日報のAIフィードバックの取り組みは、参加者の一人がすごく興味深かったと話していました。Slackに投稿された日報をGeminiに読み込ませて、フィードバックを返す試み。精度にはまだ課題があるみたいですが、AIが毎日フィードバックをくれたら、自分の成長がもっと加速しそうだと感じた人もいたようです。

ただ、「ファクト情報が足りないかも」「コンテキストデータが不足してる」という課題も浮き彫りに。AIを賢く使うためには、質の良いデータを継続的に与え続けることが非常に大事なんですね。「受け取り手によって知りたいことが違う」っていう話も出ていて、AIが一人ひとりに合わせて情報をまとめてくれる、パーソナルAIの必要性も感じられたようです。

AI開発環境、どれがいい?そして「マギシステム」の挑戦

Codex、Gemini CLI、Claude Code。いろんなAI開発環境を比較する話も。それぞれの特徴がある中で、特に面白かったのが「マギシステム」の挑戦です。これは、エヴァンゲリオンに出てくる三賢者のシステムのように、複数のAIが「承認」「否決」を繰り返しながら意思決定するっていう試み。

ただ、この挑戦には「本来の対話モードをオフにする」っていう、残念な実装があったり、「CLI経由だとAPIを直接叩くより非効率」みたいな反省点も。AIツールって、その得意なことをちゃんと理解して使わないと、かえって遠回りになっちゃうこともあるんだな、と勉強になったという感想も聞かれました。Claude Codeが技術的な質問以外にエラーを返すっていう話も、AIの得意分野を見極める大切さを改めて感じさせます。

1on1もAI化!「全ての活動にAIを参加させる」時代へ

一番「なるほど!」と思ったのは、1on1の議事録をAI化する話。AIが個人のスキルや悩み、評価まで分析してくれるって、すごいですよね。上司がメンバー一人ひとりを深く理解するのに、AIが強力なパートナーになる。

この話の中で「全ての活動にAIを参加させる」という原則が語られていたのが印象的でした。会議にAIを参加させたり、コードレビューさせたり、日報を分析させたり。あらゆる業務にAIを組み込むことで、AIネイティブな組織運営が実現し、業務の質が大きく向上する可能性があります。これからの会社のあり方を示唆する、重要な視点だと感じられました。

AIネイティブ世代の「当たり前」

「10代では親よりAIに相談したくなる」という話を聞いて、AIがもはや単なるツールではなく、メンターや親友のような存在になりつつあるんだなと実感する声も聞かれました。AIネイティブ世代にとって、AIからのフィードバックは、成長のための当たり前の要素になるんでしょうね。

ただ、AI活用における「権限管理の難しさ」や「プライバシーの課題」に対する課題感もあります。AIがパーソナルな存在になる一方で、どこまで情報を共有していいのか、その線引きはめちゃくちゃ重要です。AI録音デバイスを付けている人を見かけるようになりましたが、オフレコトークが減ってしまうという話も、AIがもたらす便利さと、人間関係の微妙なバランスをどう取るか、考えさせられます。

AIとの共生、これからの課題

今回のAIソムリエのセッションを通して、AIは単なる技術革新に留まらず、会社の仕組み、私たちの働き方、そして人間関係や社会の常識そのものに深く影響を与え始めていることを痛感しました。「お任せ」で進む開発、データで賢くなるAI、複数のAIが協力し合う世界、そして個人に寄り添うパーソナルAI。

これからは、いかにAIと上手に付き合い、その可能性を最大限に引き出すかが問われる時代です。便利さと倫理、効率性とプライバシー。これらのバランスをどう取りながら、AIネイティブな社会を築いていくか。その問いに対する、たくさんのヒントが詰まったセッションでした。

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