2025-07-07 AIソムリエ勉強会レポート:Chrome MCPとStitchが拓くWeb操作とUIデザインの未来
こんにちは。FLINTERSの河内です。
今日は社内勉強会の様子をお伝えしたいと思います。我々はAI関連のツールやサービスを味見する「AIソムリエ」会をほぼ毎週実施しています。今回はグループ会社である株式会社セプテーニ・クロスゲートの松田さんに chrome-mcp と Stitch についてご発表いただきました。
以下はAIによるレポートです。(勉強会自体は人間が実施して会話・議論しています!)
2025年7月7日、AIソムリエの勉強会が開催され、最新のAIツール「Chrome MCP」と「Stitch」が紹介されました。これらのツールがWeb操作の自動化やUIデザインにもたらす可能性、そして利用上の留意点について議論が交わされました。
Chrome MCP:ブラウザをAIが操作する新境地
今回の勉強会では、松田氏によりChrome MCPが紹介されました。これは、AIがブラウザを操作する画期的なツールであり、Googleアカウントの認証情報を利用して、X(旧:Twitter)のようなサイトにログインした状態での操作を可能にします。スクリーンショットの取得や、Chromeの検索履歴、ブックマークへのアクセスも可能で、アドオンと連携することでChromeのあらゆる操作を自動化できると説明されました。
具体的な活用事例としては、ECサイトでの購入履歴調査や、マルチエージェントによるスクレイピングへの応用が挙げられました。しかし、Chrome MCPは非公式ツールであり、広範な権限を持つため、セキュリティ上の懸念が共有されました。参加者からは、隔離された環境での使用が推奨されるとの意見も出ました。
Stitch:生成AIによるWeb UI作成の可能性
次に紹介されたのは、生成AIサービス「Stitch」です。これはV0と同様にWeb UIを作成できるサービスですが、アフィリエイトサイトのようなWebサイト全体の画面遷移を作成できる点が特徴です。HTMLコードとFigmaの両方に出力可能で、基本的な機能は動作することがデモされました。
StitchはWebデザイナーの仕事をサポートし、ウェブデザイナーがいなくてもWebサイトが作成できる可能性を示唆しています。Figmaへの出力ではレイヤー構造も保持されるなど、デザインの質もV0と比較して洗練されているという感想が述べられました。
しかし、Stitchはまだベータ版であり、商用利用に関する情報が不足しているため、現時点での本格的な導入には注意が必要とされました。カスタマイズ機能も最低限に留まるため、細かいデザイン調整は難しいかもしれません。
AIツールの展望と今後のテーマ
勉強会では、Googleが多くのサービスをリリースし、統合していく傾向があることから、StitchをFirebase Studioなどの既存のGoogleサービスと統合し、デザインから開発までAIが一貫して行えるような連携への期待が語られました。
今回の勉強会を通じて、AIがWeb操作やUIデザインの分野に大きな変革をもたらす可能性が示されました。一方で、非公式ツールの利用におけるセキュリティリスクや、ベータ版サービスの商用利用における留意点など、技術の進歩と並行して考慮すべき課題も浮き彫りになりました。今後のAIツールの進化と、それがもたらす新たな可能性に注目が集まります。
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