GitHub Copilot Agent Modeを社内で紹介した
こんにちは、株式会社FLINTERSの永倉です。
先日、2025年6月11日に社内でAI技術共有会を開催しました。
今回は、私が発表したトピックの中から、主に業務で活用しているVisual Studio CodeのGitHub Copilot Agent Modeについて、ご紹介します。
なお共有会の前後でClaude CodeやGemini CLIも試していますが、AIに任せられる部分がより多いと感じています。
AIに最初の一歩を任せてみる
「やる気は後からついてくる」という言葉があるように、作業の最初の一歩をAIに任せることで、タスクへのハードルを大きく下げられることがあります。場合によっては、AIが大部分の作業を完了させてくれることもあります。
例えば、以下のような作業の最初の一歩を任せるのは大きな助けになっていると感じています。
- 調査の第一歩
- Gemini Deep Researchのようなツールを使って、情報収集の足がかりを作る
- ライブラリやツールのバージョンアップ
- RenovateやDependabotでは自動化しにくい、コード修正が必要なバージョンアップ作業
- Lintエラー修正
- 軽微なリファクタリング
GitHub Copilot Agent Modeが向いている作業
私が実際にGitHub Copilot Agent Modeを使ってみて、向いていると感じた作業は以下の2点です。
- 出力される内容が、人間とAIの認識にズレが少ない作業
既存コードのパターンに沿った修正やLintエラーの修正など、結果がイメージしやすい作業はAIに任せやすいです。このような作業は、人が行ってもAIが行っても結果に大きな差が出にくいため、レビューの負担も軽減されます。
- Agent自身で正誤判断が可能な作業
GitHub Copilot Agent Modeでは、デフォルトでgithub.copilot.chat.agent.autoFixという設定が有効になっています。これにより、Agent Modeで編集されたコードに問題があれば、AIが自動的に修正を試みてくれます。軽微なリファクタリングなどは、Agentがコンパイルやテストを実行して自身で修正するため、効率的に進めることができると感じています。
GitHub Copilot Agent Modeを使っていて困った点: コマンド実行の制御
GitHub Copilot Agent Modeを使っている中で、いくつか課題も見えてきました。
1つにはコマンド実行の制御があります。
Agent Modeを実行していると、時折コマンドの実行許可を求められます。意図しないコマンドは実行してほしくない一方で、一部のコマンドは最初から許可したいというニーズがあります。
VS Codeではchat.tools.autoApproveという設定がありますが、これは全部有効にするかしないかの選択しかできず、細かな制御ができません。
共有会では、Claude Codeのpermission settingsのように、特定のコマンド実行を許可・拒否できる設定があると良いという話をしました。
また、参加者からはdevcontainerやdagger/container-useのような、Agentを隔離された環境で実行させるアイデアもあがりました。
この記事を書くにあたって調べてみたところ、VS Codeでも特定のコマンドを事前に許可・拒否する機能の実装が進んでいるようです。今後のアップデートに期待ですね。(参考:VSCode Issue #252496)
おわりに
共有会から約1ヶ月が経ちましたが、Gemini CLIの登場など、コーディングエージェント周りの変化の速さを感じています。こういった変化を取り入れながら、これからも便利に使っていけると良いですね。
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