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コーディング禁止?! AI Agent Dev Day(社内イベント)を開催しました!

に公開

弊社では2025年7月、AIエージェント開発に特化した社内イベント「AI Agent Dev Day」をオフサイトにて企画・開催しました。
本記事では、その背景から当日の様子、そして見えてきた確かな成果までをお伝えしたいと思います。

開催に至る背景

今年に入り、AIエージェントを活用した開発事例が活発になってきました。この大きな波に乗り遅れまいと、弊社でもキャッチアップの必要性を強く感じていました。

その一方でエンジニア組織内では以下のような課題が顕在化していました。

  • 広がるAIスキル格差
    自発的に情報を追うアーリーアダプター層と、目の前の開発でなかなか取り組む余白がないメンバーとの間で、AIエージェントに関する知識やスキルの差が徐々に開いている雰囲気を1on1などから感じていた

  • 「知っている」と「使える」の壁
    ミーティングでAIに関するTIPSを共有するものの、実際に手を動かす機会がなければ、理解の浸透、活用につながらない。

これらの課題を解決するには、単なる情報共有ではなく、誰もがAIエージェントに触らざるを得ない機会を能動的に作り出す必要がある。そう考えたのが、このイベントの出発点です。

開催前

私の独りよがりなイベントにならないよう、活用したいツール(Claude Code、 Gemini CLIなど)や開発形式(個人 or ペア)についてヒアリングし、企画の方向性を揃えました。
もう一つが、経営層や関連部署への説明です。前述した課題感を共有し、その解決策としてのイベント開催への理解を求めました。(費用面についても経理部門と事前に調整しています。)

ルール

アンケート結果と企画の目的を踏まえ、「対話による学びの深化」を最大化するために、当日のルールを以下のように設定しました。

  1. オフサイト&2人1組のペアで実施
    普段の業務から離れた環境で、ペアでの対話を通して互いの知識や課題感を共有し、学びを深めます。

  2. 手動でのコーディングは原則禁止(設定ファイルの編集は可)
    普段つい手で書いてしまう癖を強制的にリセットし、「いかにAIエージェントへ上手く指示を出すか」という思考投入にフォーカスするためです。

  3. 開始時にテーマを共有し、終了時に成果を発表
    他のペアの学びや発見を全員で共有し、組織全体の知見とするため。また、関連費用を正式予算として獲得するための材料集めの狙いもあります。

取り組んだテーマ

今回はそれぞれ以下のようなテーマを設定し、取り組みました。

  • モバイルアプリのリファクタリング
  • Linterの導入とエラーの修正
  • Unit Testの自動生成
  • 環境構築の自動化

これらの成果は、実際にPull Requestを出しコードへの反映まで進められたものもあります。

やってみての感想

開催後アンケートをとりました。次回に向けての改善点の洗い出しという目的もありますが、率直に感想を聞きたかったのです。以下はアンケートの一部です。

  • 推しのAIエージェントを見つけたので活用したい
  • エージェントしか使わないで進めるのはとても良い縛りだった!

最後に

全メンバーから概ねポジティブな意見がもらえたので来月以降も月1ペースで開催したいと考えています。
このイベントで得られた知見は別途記事にしてシェアしていきたいと思います!

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