AWS CloudTrailのConsoleLoginはどのリージョンに記録されるのか
私は普段AWSのマネジメントコンソールでログインする際、ブックマークに入れた
https://<アカウントID>.signin.aws.amazon.com/console
からログインしているのですが、このURLにもログイン画面にもリージョンを指定する箇所はありません。
ではCloudTrailのConsoleLoginイベントはどのリージョンに記録されるんだろう?と気になったので調べてみると、どうやらap-southeast-2
(シドニー)に記録されているようです。
なぜConsoleLoginイベントがシドニーリージョンに記録されるのか
まだus-east-2
(バージニア北部)ならわからないでもないのですが、なぜよりによってシドニー???と思いますが、ドキュメントにこうありました。
AWS Management Console sign-in events
- If you sign in with an IAM user and use the global endpoint, CloudTrail records the Region of the ConsoleLogin event as follows:
- If an account alias cookie is present in the browser, CloudTrail records the ConsoleLogin event in one of the following regions: us-east-2, eu-north-1, or ap-southeast-2. This is because the console proxy redirects the user based on the latency from the user sign-in location.(DeepL訳)アカウントエイリアスCookieがブラウザに存在する場合、CloudTrailはConsoleLoginイベントを次のいずれかのリージョンで記録します:us-east-2、eu-north-1、ap-southeast-2。これは、コンソールプロキシがユーザのサインイン場所からのレイテンシに基づいてユーザをリダイレクトするためです。
- If an account alias cookie is not present in the browser, CloudTrail records the ConsoleLogin event in us-east-1. This is because the console proxy redirects back to the global sign-in.
確かに、ブラウザのURLを見ると
https://<アカウントID>.signin.aws.amazon.com/console
→https://console.aws.amazon.com/console/home
→https://ap-southeast-2.signin.aws.amazon.com/oauth?client_id=...
とリダイレクトされていました。
※「If an account alias cookie is present in the browser」とありますが、実際に試したところ、cookieがない場合でも同じ挙動になりました。
ConsoleLoginイベントを東京リージョンに記録する方法
クエリ文字列でregion
パラメータを付与することで、サインインするリージョンを明示的に指定できるようです。
https://<アカウントID>.signin.aws.amazon.com/console?region=ap-northeast-1
上記のようにした場合、ブラウザのURLは
https://ap-southeast-1.signin.aws.amazon.com/oauth?client_id=...
へリダイレクトされ、ConsoleLoginイベントも東京リージョンに記録されました。
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