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Unityアセットをリリースしたけど、半額セール中に売れたのは3本だけでした

に公開2

はじめに

先日、Unity Asset Store にて初めてのアセット「SelectableScroll」をリリースしました。
リリースにあたり、最初の2週間は「半額セール」を設定し、できるだけ多くの人に手に取ってもらえたらと思っていました。

――結果は「3本」。

少し寂しい感じかもしれませんが、はじめてのアセットリリースとしては上出来と思っています。

https://assetstore.unity.com/packages/tools/gui/selectable-scroll-316544


SelectableScrollとは何か

SelectableScroll は、Unity の Selectable コンポーネントに対応したスクロールリストのアセットです。

Unity でゲームパッドやキーボードに対応した UI を作ろうとしたとき、Selectable を意識した作りが必要になります。ところが、一般的なスクロールリストはそうした操作への対応が不十分なことが多く、自分で対応を加える必要があります。

SelectableScroll は、そうした課題に対応した、実用的かつ柔軟なソリューションを提供します。

主な特徴

  • Unity の Selectable に対応
  • ゲームパッド / キーボード操作を前提としたナビゲーション設計
  • オブジェクトプールによる高効率なリスト再利用
  • 縦・横のスクロール、グリッド、入れ子構造、複数ビュータイプに対応
  • モバイルやタッチ操作も考慮した拡張性


なぜ作ったのか

私は普段、Unity を使ったゲーム開発の仕事をしています。
その中で、プロジェクトごとに「スクロールリスト」を自前で実装・拡張する機会が多くありました。

とくに Selectable 対応が必要な場面では、既存のアセットやライブラリでは手が届かない部分が多く、毎回カスタマイズするのが当たり前になっていました。

「ならば、汎用的で再利用しやすい形で、自分の理想のスクロールリストを作ってしまおう」
そう思って開発をはじめたのが、この SelectableScroll です。


売上「3本」の現実

リリース後、最初の2週間は半額セールを設定しました。
にもかかわらず、売れたのは「3本」。

やはり現実は厳しいですね。
宣伝もほとんどできておらず、検索やストアでの露出に頼っていたので、ある意味、想定通りでもありました。


「3本しか」ではなく「3本も」

しかし、実績もない私のアセットを、ライブコーディング風の動画と説明文だけで「購入してくださった方」が3人もいるというのは、考えてみれば大変ありがたいことです。

この場を借りて、購入してくださった方々に心から感謝を申し上げます。


そして、セールが終わった後に…

さらに驚いたことに、セールが終わって定価に戻ってから数日後、もう1本売れました。
正直とても驚きましたし、嬉しかったです。活動の大きな励みになりました。


今後の予定

SelectableScroll については、今後も以下のようなテーマで記事を投稿していく予定です。

  • 技術的な詳細(設計や内部処理の工夫)
  • サンプルプロジェクトの紹介
  • その後の売り上げ

アセットの改善や活用のアイデアも引き続き考えていきますので、ご興味のある方はぜひ今後の記事もチェックしていただけると嬉しいです!


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
気軽にコメントやご感想をいただけたら、とても励みになります。

Discussion

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  • 既存のアセット/ライブラリとの違い(機能・品質の充足)を比較表で示すと、いかに time-saving(あるいは production-ready)であるかをアピールしやすい。
  • 動画はYouTubeを使うほうが読み込みが速く、離脱を防ぎやすい。
  • 読み込み速度の観点だと、メインの画像は1番目に並べたほうが良い。

と思いました。またアセットのコンセプト自体とても良いと思いました。

既存の有名アセット等との併用の可否(compatibility)も書いておくと、より安心して買えるようになるかもしれません。

「よくわからないけど、とりあえずこれを買っておけば困らなさそう」と思ってもらえるストアページを目指すと良さそうです。

Fig Code FactoryFig Code Factory

コメントありがとうございます。
読み込み速度や紹介の仕方についてのご指摘、とても参考になりました。

YouTube の方が速いという点は知らなかったので、今後はそういった点も意識しながら改善していければと思います。
少しずつですが、見せ方や説明の工夫も続けていきたいです。