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T3-Turboで半年開発してみた所感 ~Claude Codeの追い風~
はじめに
T3-Turboを半年ほど使ってプロダクト開発を続けてきましたが、率直に言って開発スピードと安定感がめちゃくちゃ高いです。本当はプロダクトリリース後に落ち着いたら振り返り記事を出したかったのですが、Zennの記事投稿コンテストに合わせて、緊急で記事を書いています。
以下の振り返り記事になります。
ディレクトリ構成
ディレクトリ構成は以下のようになりました。Typescriptの良さを存分に活かせるよう、改善を重ねた結果こうなりました。
t3-turbo
| - apps
| | - mobile //Expo
| | - web //NextJS
| | - api //NestJS
| | - admin //Refine(管理画面)
| - packages
| | - blob //Cloudflare R2(≒s3)
| | - constant //定数
| | - tsconfig //TypeScript
| | - database //Prisma
| | - ui //UI Component(shadcn)
| | - graphql //GraphQL
| | - trpc //tRPC
| | - core //DDD
| - package.json
| - pnpm-lock.yaml
| - turbo.json
メリット
開発生産性
- Front/BackがTypescript統一なので、スイッチングコストが少ない
- コンポーネントの管理も共通パッケージ化できて効率的
- コマンド一発(
turbo run dev
)で全部立ち上がる快適さ - Turborepoのキャッシュ機構でビルドも高速化
- CI/CDの導入もGitHub Actionsに乗っかるだけ
- プロダクト全体が“見える”構成で、実装そのものに集中できる環境が用意されている
メンタル・マインド面
- 設計が自然で「迷い」がない(「このファイルどこに置こう…」とか「APIどう分けよう…」といった設計ストレスがほぼない)
- ブラックボックスが少なく、ストレス性が低い
- 最先端のトレンドに乗ってるワクワク、安心感(これはメンバー内でも私だけ?)
ビジネス観点
"安く"、"早く"、"スケーラブル"にプロダクトができる。
いろいろな会社がTypescript×Monorepoの構成をとって新規開発をしている発表を見るが、ビジネス的な観点からしても「納得」という感じ
Claude Codeの追い風
- Repository内のコンテクスト全体を把握してくれるので、MonorepoとClaude Codeの相性はめちゃくちゃ良い。(これは開発中に起こったタナボタ)
- Claude Opus4はMonorepo全体を把握してくれるのにちょうどいい
- 型エラーやスキーマの不一致などはLintエラーで自動検出され、すぐにリファクタリングされる。(ここはtRPCのメリットが存分に出た)
- 全体的にだが、人間にとって判断しやすい部分は生成AIの強い部分でもあるなと思った。
終わりに
生成AIを活かしたい人にこそT3-Turboはおすすめ

フィシルコムのテックブログです。マーケティングSaaSを開発しています。 マイクロサービス・AWS・NextJS・Golang・GraphQLに関する発信が多めです。 カジュアル面談はこちら(ficilcom.notion.site/bbceed45c3e8471691ee4076250cd4b1)から
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