エンジニアは黙ってセルフホスト!(クールポコ風)
導入
A「カッコつけて、SaaSを駆使してるエンジニアが居たんですよ〜」
B「な〜に〜?やっちまったなぁ!」
A「エンジニアは黙って」
B「セルフホスト!」
業務で複数のSaaSを使っている人も多いかと思いますが、SaaSの料金に頭を悩ませている人、会社のセキュリティ上の都合でSaaSを使えない人(主に昔ながらの大企業)、体がSaaSを受け付けない人、Self-host OSSへのこだわりが強い人のために、SaaS AlternativeなOSSを紹介します。
ツール
タイトルにはよく使われるSaaSツールと、それに対応するAlternativeでSelf-host可能なOSSを紹介します(本家との差分については適宜お調べください)。
筆者の主観に基づいておすすめ度も載せています。
3:機能が豊富で、実運用でも全然使える。
2:工夫や状況次第では使える。
1:機能が貧弱だったりバグが多いなど、実運用には耐えられない。
Github
-> Gitlab(おすすめ度:3)
Slack
-> Mattermost(おすすめ度:3)
-> Zulip(おすすめ度:2) -> Rocket.Chat(おすすめ度:2)Notion
-> outline(おすすめ度:2)
-> AppFlowy(おすすめ度:1) -> AFFiNE(おすすめ度:1)Linear
-> Plane(おすすめ度:1)
Figma
-> Penpot(おすすめ度:2)
Box/Dropbox
-> Nextcloud(おすすめ度:3)
TimeRex/Spir
-> Cal(おすすめ度:3)
Zoom
-> Jitsi Meet(おすすめ度:3)
Zapier/Make
-> n8n(おすすめ度:2)
Microsoft 365/Google Workspace
-> ONLYOFFICE(おすすめ度:3)
触ってみた所感
- 大前提としてSaaS系のツールはどれも安いので、ほとんどの場合フルタイムの人に1アカウント発行するのはコストパフォーマンス的に問題ない。
- パートタイムの人や時々触るためにアカウントが必要な人が多い場合などに、Alternative製品は検討に値する。特に副業が多い場合などは、気軽にアカウントを発行できる。
- サーバへのSelf-hostに必要な前提知識はどれも大体同じ。あとは各ドキュメント通りにやれば良い。
- Ver 1.0がまだで、Stableになっていない製品に関しては、業務での実運用に耐えられない印象。
- Alternative製品のほとんどは本家よりも機能が弱い(程度はあるが)、特に他アプリとの連携数が極端に少ない場合が多い。
- Alternative製品を日本リージョンにhostしたことで、本家のサービスよりも速度が良くなることはある。
ツール管理
OSSをSelf-hostして運用するにしても、サーバの知識に自信がない、バージョンアップ対応が面倒くさいなどの場合は、次に紹介する管理ツールをご利用ください。
Cloudron
Self-host OSSを管理するためのOSS。Cloudronの上にさまざまなアプリケーションをのせることができます。
Elest.io
こちらはクラウドサービスで、日本リージョンだとAWS、Lightsail、Linodeにデプロイする際のフルマネージドDevOpsプラットフォームです(業務系以外にも豊富ある)。
まとめ
SaaSも一大ビジネスに成長しましたが、それに付随してAlternativeな製品も出てくるようになりました。うまく組み合わせて、それぞれの組織に合った環境を作り上げてください。(弊社でも上に紹介した中でいくつかのOSSを活用しています。)
フィシルコムのテックブログです。マーケティングSaaSを開発しています。 マイクロサービス・AWS・NextJS・Golang・GraphQLに関する発信が多めです。 カジュアル面談はこちら(ficilcom.notion.site/bbceed45c3e8471691ee4076250cd4b1)から
Discussion
これとかもよく網羅されていて、まとまっていました。
老舗のサービスですが、AlternativeToなんかもありますね。